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党人事で橋下代表代行(右)を抑えて主導権を握る石原代表
維新、石原氏「東軍」が役員人事“制圧” 25日議員総会は波乱含み
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121222/plt1212221438007-n1.htm
2012.12.22 ZAKZAK
衆院第3党として国政に本格参戦した日本維新の会(維新)の国会議員団の役員人事が、ほぼ固まった。石原慎太郎代表ら旧太陽の党出身者の「東軍=旧太陽」と、橋下徹代表代行の大阪維新の会系の「西軍=旧維新」の間で確執が広がるなか、最初の“合戦”ともいえる人事は、旧太陽が制した。25日の両院議員総会で正式決定するが、異論が出れば維新の内ゲバが改めてクローズアップされそうだ。
固まった人事は、石原慎太郎代表の下に、平沼赳夫国会議員団代表と松野頼久幹事長が留任。片山虎之助参院議員が政調会長、藤井孝男衆院議員が選対委員長兼総務会長、小沢鋭仁元環境相が国対委員長にそれぞれ就任する。
衆院選で当選した維新の衆院議員は54人で、旧太陽14人、旧維新40人に色分けできる。石原、平沼、片山、藤井の4氏は旧太陽で、松野、小沢両氏は旧維新だ。旧維新が3倍近い人数を持つのに、党運営の主導権を旧太陽が握った形だ。
政調会長人事では、水面下で駆け引きがあった。関係者は「旧維新は当初、政調会長で桜内文城氏の続投を狙った。しかし、桜内陣営に選挙違反の逮捕者が出たこともあって、旧太陽が推薦した片山氏で押し切られた」と解説した。
維新内部では、原発などの主要政策で石原氏と橋下氏のズレが目立つ。政策を外部に発信する責任者である政調会長を押さえたことで、旧太陽の政策が維新の政策として有権者に浸透し、旧維新が異を唱えて混乱する場面もありうる。
来夏の参院選の候補者調整を担当する選対委員長に藤井氏が就く点もポイントだ。
橋下氏は来夏の参院選で、民主党やみんなの党を糾合して自民、公明党に対抗する戦略を描いている。しかし、みんなの党の渡辺喜美代表は、旧太陽との「離婚」を橋下氏らに求めており、旧太陽は自民党との連携も視野にいれている。在阪ジャーナリストは「候補者選考や選挙協力で維新内部で路線対立が起きるのは確実だ。維新は分裂含み」と明言した。
20日に旧太陽との合流を後悔する発言をした東国原英夫氏は21日、「党内融和に腐心する」と軌道修正した。いつまでガマンできるか。
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