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2012年12月22日 天木直人のブログ
かえすがえす民主党政権の責任は重大だと思う。
政権の空白のスキをついて官僚たちの悪事の横行は目に余るものがある。
これもその一つだ。
外務省はきのう12月21日にイラク戦争を支持した我が国政府の決定を検証した報告書なるものを発表したという。
これほど重要な報告書の発表であるというのにきょう12月22日のメディアはその事実だけを小さく報じるだけだ。
唯一朝日新聞だけが少しばかり詳しく報じていた。
それを読んで私は目のくらむ思いがした。
この検証を外務省に命じた当時の岡田元外務大臣と、その検証結果の報告書を発表したもうすぐ辞める玄葉現外務大臣が、記者会見でその評価を巡って真っ向から対立したというのだ。
すなわち岡田元外務大臣は発表されたわずか4ページの紙きれを見てこんな物は不十分だと一蹴したというのだ。
その一方で最後まで外務官僚の操り人形で終わった玄葉現外務大臣は、「各国との信頼関係を損なう恐れの高い情報が多く含まれているため」外務省は公表しないつもりだったが、私の政治決断でやっと4ページにまとめたものを公表させた、これが限界だと自画自賛したというのだ。
前代未聞の恥さらしだ。
あの米国や英国でさえ、第三者検証委員会を設置し、ブッシュ大統領やブレア首相を喚問して検証した。膨大な検証結果を公表した。
ところがわが国はどうか。
小泉首相ら当時の自民党政治家たちの誰一人として聞き取りをせず、米国の情報をそのまま鵜呑みにして自分たちだけででっち上げたのだ。
岡田元外相ならずとも、こんな検証が不十分であることは明らかだ。
しかしこんな不十分な検証報告書でもこれが日本政府のイラク検証報告書となって終わってしまう。
総選挙に負けて茫然自失としている民主党政権はあと数日で終わりだ。
そんな脳死状態の隙間をついて外務省は報告書を発表した。
やがてスタートする安倍新自民党政権がイラク戦争の検証をするはずがない。
小泉自民党政権の誤りを安倍自民党政権が検証するはずはないからだ。
そしてメディアはもはやイラク戦争の事などまったく無関心である。
来年3月でイラク戦争は10年目を迎え文字通り過去のものとなっていく。
それを象徴するかのような我が国のイラク戦争検証報告書である。
民主党政権は日本のイラク戦争の検証をぶち壊して去っていくということだ。
因みにイラク戦争検証議員連盟の会長である民主党の斉藤つよし議員は検証に一切手をつける
ことなく落選しておしまいである・・・
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