http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/570.html
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「美しい日本」などのキャッチフレーズだけで、自身が政治に抱く理念もきちんと説明できず、政策立案の能力にも欠ける政治家は、“家系”と“愛国主義”に自己の存在意義を求める。
安倍氏は、そう思う世間が甘いのだが、保守派で強硬外交を推し進めるタカ派として知られている。
安倍氏のこれまでの言動を見聞きしただけの感想だが、体系化された理念やそれに基づく政策を具体化したものを知らない。今回の総選挙で掲げた「政権公約J−ファイル2012」も総花的官僚答弁的文書で、とても“危機突破内閣”と命名するにふさわしい危機認識も力強さもないものだ。
失礼ながら、安倍氏を支えているのは、岸信介氏→安倍晋太郎氏→安倍晋三氏という政治家稼業の家系と武張った勇ましい発言だけのように思える。
安倍氏は、自民党の政権公約について、「民主党とは違って、できることしか公約にしない」と大言壮語した。
しかし、総選挙から1週間も経たない時期に、安倍氏の核心とも言える愛国主義にもとづく公約を棚上げする公算が高くなったのである。
それは、島根県が制定した2月22日の「竹島の日」を政府主催の式典で祝うという公約である。
石破幹事長がまず「来年の2月22日から開催するかどうかは、日韓関係に配慮して慎重に判断すべき」と口火を切り、それを受けるかたちで、安倍総裁が「政府主催で式典を実施するかどうかは、総合的な状況や外交的な状況を踏まえて考えたい」と表明した。
(韓国にもその発言が伝わり、NHKが、それをどう思うか韓国人に街頭インタビューをしているくらいだから、既定方針と言ってもいいだろう)
私はその式典をことさら求める立場ではないが、安倍氏の愛国的保守的言動に心動かされて投票した有権者にとっては大きな裏切りである。
安倍自民党を信じ投票した浅慮な愛国主義者や勘違いの保守派に言いたい。
尖閣諸島は、国有化以降あやしくなっているとはいえ、日本が実効支配している領土(領海・領空)である。
しかし、竹島は、60年にわたり韓国によって軍事的に不法占拠され、日本の支配はまったく及んでいない。
8月に起きた「イ・ミョンバク大統領の竹島上陸敢行」・「イ・ミョンバク大統領の天皇謝罪発言」は、イ・ミョンバク氏個人の言動ではなく、あくまで、大韓民国大統領の言動である。
それ以降、韓国政府及び今回次期大統領に当選したパクさんが、それらの言動を否としたり謝罪したという話は寡聞にして知らない。
知っているのは、米国の仲介で、韓国がなんら対応を見せないままで“仲直り”に動き、国際司法裁判所への提訴も取り下げたというものだ。
安倍自民党は、そのような経緯にさらに輪をかけるように、韓国に“過分”の配慮をして、政府主催「竹島の日」の式典をも棚上げにしようとしている。
恐縮だが、愛国的発言や勇ましい発言は、少し練習をすれば誰でもできるパフォーマンスである。そして、愛国的発言は、それに対抗する発言を“売国奴”のように思わせて封殺する力を持っている危険なものだ。
愛国パフォーマンスで票を集め、票と議席を手に入れた後は、日本の領土を長きにわかって不法占拠する隣国に気を遣い、総選挙で公約した行事を棚上げにする可能性が高い安倍氏を、今後も愛国保守の政治家として評価し続けるヒトがいるのなら笑うしかない。
最後に、NHKは姑息で、安倍氏が山口県庁での記者会見で「政府主催竹島式典」を来年は見送ると表明しているのに、愛国保守だけが取り柄の安倍氏に気を遣って、「石破氏“竹島式典”慎重判断を」というタイトルの記事の中に、次期総理大臣安倍氏の発言を潜り込ませている。
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石破氏“竹島式典”慎重判断を
12月21日 12時15分
自民党の石破幹事長は、記者会見で、党の衆議院選挙の政策集に盛り込んだ、政府主催の「竹島の日」を祝う式典の開催について、来年の2月22日から開催するかどうかは、日韓関係に配慮して慎重に判断すべきだという考えを示しました。
自民党は、先の衆議院選挙の際に、今後の政策課題を盛り込んだ政策集を発表し、この中では、島根県が「竹島の日」としている2月22日に、政府主催で式典を開催するとしています。
これについて、石破幹事長は記者会見で、「韓国の新大統領の就任などもあり、いつ、どのような状況で開催するのかには、いろいろな判断要素がある。さらに、北朝鮮や中国の動きなど北東アジアの安全保障の状況を踏まえて検討すべきことだ」と述べ、政府主催で来年から「竹島の日」の式典を開催するかどうかは、慎重に判断すべきだという考えを示しました。
これについて、安倍総裁は記者団に対し、「政府主催で式典を実施するかどうかは、総合的な状況や外交的な状況を踏まえて考えたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121221/k10014346881000.html
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安倍総裁特使派遣 韓国反応は
12月21日 19時14分
自民党の安倍総裁が韓国との関係改善を模索する姿勢を示していることについて、韓国の市民は歓迎する一方で、安倍総裁は韓国に対して強い姿勢で臨むのではないかとみていただけに警戒を解かずにいます。
このうちソウル市内の会社員の男性は、「両国とも新しい指導者が誕生し、新しい気持ちでスタートするので、特使の派遣は関係改善のよいきっかけになる」と歓迎していました。
また別の男性も「日本と対立する必要はなく、両国が未来を見据えて協力し良い関係を築いてほしい」と話していました。
その一方で、「表面的には和解の姿を見せるかもしれないが、韓国には韓国の立場があり結局は大きな変化はない」などと、竹島やいわゆる従軍慰安婦の問題で、いずれ対立する局面が来るのではないかと警戒する声も聞かれました。
また自民党の石破幹事長が「竹島の日」を祝う政府主催の式典を、来年の2月22日から開催するかどうかは慎重に判断すべきだという考えを示したことについて、韓国の通信社、連合ニュースは、「パク・クネ氏の大統領就任式が行われる来年2月25日の直前に日本政府主催の式典が開かれれば、両国の関係が悪化するおそれがある」としています。
そのうえで「式典が見送られ安倍総裁が就任式に出席すれば、首脳会談も可能で、関係改善が進むとみられる」と伝えています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121221/k10014361171000.html
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韓国“島を守る態勢確立”
12月21日 18時58分
韓国国防省は21日、国防白書を発表し、島根県の竹島について「韓国軍が強力に守る意志と態勢を確立している」と初めて明記し、韓国の領土として守っていることを強調しました。
韓国の国防白書は2年に1度発表され、ことしの白書は北朝鮮について今月12日、事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことや、アメリカ軍と韓国軍による偵察情報から、濃縮ウランを生成する新たな核施設の存在が考えられることから、前回に続いて「韓国の敵」と表現しています。
また、島根県の竹島については「地理的、歴史的、国際法上も明白な韓国の領土だ」としたうえで、「韓国軍が強力に島を守る意志と態勢を確立している」と初めて明記し、韓国の領土として守っていることを強調しました。
また、韓国海軍が竹島の周辺海域で機動訓練している写真を加えるなど、これまで1枚だった写真を3枚に増やしました。
国防省の当局者は21日の会見で、「国民からもっと強い意志を打ち出すべきだという声があった」と述べ、今回の白書で島を守る軍の強い姿勢を打ち出すねらいがあったことを明らかにしました。
ただ、白書の発表時期が自民党が衆議院選挙で圧勝したあとになったことについて、国防省の当局者は「もともと先月発表する予定だったが、作業が大幅に遅れた」と述べ、日本の新政権を意識したものではないという見解を示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121221/t10014360011000.html
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