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日本維新の会の二枚看板である石原氏と橋下氏の間に、大きな亀裂が生じている
維新、空中分解危機! 募る大阪側の不満 石原一派斬りの動き…
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121221/plt1212210709000-n1.htm
2012.12.21 ZAKZAK
★鈴木哲夫の核心リポート
日本維新の会(維新)が空中分解の危機にある。石原慎太郎代表の「東京側」と、橋下徹代表代行の「大阪側」の関係が悪化しているのだ。維新は、石原氏と橋下氏を共同代表とする方針を固めたが、これは党内亀裂を修復するものなのか、さらに深める結果になるのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
■維新は変質
衆院選投開票日(16日)の深夜、みんなの党の渡辺喜美代表は、電話で私(鈴木)にこう話した。
「橋下氏と石原氏がくっついたことが大きかった。あれが悪かった」
驚いた。渡辺氏はこれまで、橋下・石原合流について一切批判をしなかった。「みんなの党はみんなの党」とわれ関せずの姿勢を貫いたのは、「けんか別れのようなことはすべきではない。第3極が結集できる可能性を少しでも残しておくため」(渡辺氏側近)との判断からだった。
その渡辺氏が、2人の名前を挙げて、真っ向から批判したのだ。悔しさが分かる。
橋下・石原合流によって、かつて「維新八策」で、既成政党の政治を批判していた維新は変質した。「自民党と組んでもいい。自民党と一緒に憲法改正をやる」(石原氏)、「首相指名は安倍(晋三・自民党総裁)さんで」(橋下氏)などと、まるで自民党の補完勢力のようだ。
合流については、石原氏周辺からも「第3極の結集を壊し、自民党を利する結果になった。最大の功労者は石原氏。確信犯なのか、本人は分かっていないのか」と疑問の声があるほどだ。
大阪維新の府議は「橋下氏としては、知事時代から親交のあった石原氏に『一緒に中央集権を壊そう』『君を支える、総理になれ』といわれて、大いに信頼した。今月半ばまで、大阪市議会が予定されていたこともあり、石原氏を維新の顔として熱望したことはよく分かる」と話す。
■計算違った
計算違いは、石原氏とワンセットだった『旧たちあがれ日本』のメンバーが予想以上に老かいだったことだ。大阪維新幹部がいう。
「政権公約を作ったのは、園田(博之衆院議員)氏と、片山(虎之助参院議員)氏。そのとき初めて、彼らが完全に自民党を向いていることが分かったが、公示までに間に合わなかった」
特に、園田氏は政界再編の仕掛け人で、「自民党にも、民主党にも太いパイプがあり、巨大な保守政党を作ろうとしている」(自民幹部)とされる。つまり、維新という勢いのある集団と名前を借りて、「政界再編で一気に主導権を握ろう」という狙いがあるとみられているのだ。
前出の維新府議が続ける。
「解散から公示まで、政策的なすり合わせなどに、維新の末端の人間はまったく無視された。不満は相当たまっていて、そのうち爆発するだろう。最初の旗揚げから頑張ってきた地方議員らは『たちあがれを切れ!』『石原氏とはたもとを分かつべき』という意見が多い」
自民党出身の維新府議でさえ、こう危惧する。
「石原氏との合流は否定はしないが、事を急ぎすぎる。年齢のこともあり、『安倍首相でないと、憲法改正や保守大合同ができない』と思っているのでは。それでは、橋下氏は自民党の補完勢力に成り下がってしまう。もう一度、『反既成政党』の立場を構築して、次の衆院選あたりに照準を合わせた方が、天下を獲れるのではないか」
維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)は18日、「維新代表に橋下氏を格上げして、石原代表と共同代表にすべき」と規約改正を示唆したが、「維新が自民党に擦り寄っていく印象を薄め、場合によっては、橋下氏が、石原氏らを切る権限を持つようにするため」(前出幹部)という。
橋下氏は本音を漏らしていないが、別の維新幹部はいう。
■冷静さ失い
「計算外と実感しているはずだ。その証拠に、橋下氏は選挙期間中、番記者が聞いてもいないのに、いきなり日本未来の党の嘉田由紀子代表の人格を批判し始めたり、発言もコロコロ変えた。以前なら、激しい言葉にも計算高さが見え隠れしたが、いまは冷静さを欠いているように聞こえる」
安倍自民党はとりあえず、来年夏の参院選までは「景気回復」一本で走り、その実績で参院選勝利を狙う。その後、「一番やりたい憲法改正などを目指す」(安倍氏周辺)とみられる。そのときは、石原氏らは迷うことなく、自民党との連立や合流に向けて一気に動き出す。
既成政党を批判して、無党派層の支持を得てスタートした橋下氏だが、既成の自民党に埋没するか、原点に返るかが迫られている。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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