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「ドリーム イズ オーバー」〜愚者どもに殺された「政権交代」
2012年 12月 19日 00:01
成瀬裕史
■愚鈍な「彼ら」によって殺された「政権交代」の夢
12月16日の総選挙は、自民党の「圧勝」というよりも、民主党の“壊滅的”大敗で終わった…。
これにより、自公政権が「復活」することとなり、3年余り前、日本国民が初めて選挙で選択した「政権交代」の“夢”は、敢えなく潰えた…。
しかも、それは、「どじょう」首相自ら下した『自爆テロ解散』によるものであった…。
3年前の総選挙で、我々有権者が託した「政権交代」の夢は、愚鈍な「彼ら」<民主党議員たち>の手により、あたかも「殺されてしまった」かのようだ…。
■「民意を裏切る天才」だった(?)歴代首相たち…
思えば、歴代首相をはじめとする民主党議員の面々は、「民意を裏切る天才」だったかもしれない…。
(訴えた事実が無かった)「西松事件」による秘書逮捕で退いた小沢一郎氏のピンチヒッターとして、民主党・初代首相に就いた鳩山由紀夫氏であったが、頼りない(?)女房役・平野官房長官の選任と、それによる「記者クラブ」の存続、さらには事務次官の慰留という、初動における「三大ミス」により、官僚およびマスメディアに「足を掬われる」余地を、自らの手により、残してしまったのであった…。
これにより、鳩山氏は、最後には「普天間」問題という、官僚の“サボタージュ”とメディアスクラムの“バッシング”により、辞任に追い込まれることとなった…。
しかも、彼は、幹事長を続投する意向だった「政権の要」小沢氏を道連れにしてしまった…。
続いて「漁夫の利」で首相の座が転がり込んだ二代目・菅直人氏は、財務省およびマスメディアに踊らされ、選挙前に「消費増税」を持ち出すとともに、「小沢切り」による“無能”選対により参院選で「惨敗」し、政権基盤を急速に弱めることとなった…。
その後も、メディアによる「検察審査会」報道をテコに「小沢派排除」を続け、党を二分するとともに、震災対応では「不手際」続きで民主党政権の「無能さ」を、国民に決定的に印象付けるとともに、最後は「辞職」発言を翻し、温厚な初代「ルーピー」からも「ペテン師」と罵られるなど、国民を「怒り心頭」にさせてしまった…。
そんな菅氏がやっと辞めた後の代表選で、第1回目投票では2位ながらも、「ドジョウ演説」と、「馬淵陣営は野田氏に」というNHKの緊急“誤報”により「三代目」を射止めた野田佳彦氏は、「育ててくれた」財務省の恩返しとばかり、こともあろうに国民が“NO”といった自公と組んで「消費増税」法案を通し、最後は『自爆テロ解散』により、民主党議員の4分の3を落選させて、財務省・メディア振り付けの「ミッション」を“完遂”したのであった…。
さすが巷から「ルーピー」「ペテン師」「操り人形」と揶揄されるだけあって、「民意を裏切る天才」の歴代首相たちだったのではあるまいか…?
■なぜか生き残った(?)民主党執行部「常連」6氏
(菅氏の比例復活は「想定外」(?)だったかも知れないが、)自ら引き起こした「強烈な逆風」の中でも、民主党執行部「たらい回し人事」常連の、岡田氏、前原氏、野田氏、枝野氏、安住氏、玄葉氏などは、悠々と「選挙区勝利」を果たし、のうのうと「生き残った」…。
何故か彼らの前には、自民党や公明党などから、強力な「刺客」が立つことはなかった…。
しかも、これは驚きであるが、彼らのどの選挙区にも、「維新」や「みんな」は立候補していなかった…。
民主党執行部として自・公との三党合意による「消費増税法案」成立と、「自爆手テロ」解散により、自・公「圧勝」、維新・み「躍進」、民主「壊滅」を演出した「マスコミ推奨銘柄」たる岡田、前原、野田、枝野、安住、玄葉の6氏は、選挙後、マスメディアが勝手に「連立与党」かのように党首の発言を報道する「維新」や「みんな」とともに、“マスコミ政局”による「選ばれし者」だったのではあるまいか…?
彼らは、ひょっとして、「既得権益」側から、民主「壊滅」を託された“完全スパイ”だったのではあるまいか? ―などという「しょうもない」疑念さえ、ついつい湧き出て来てしまう…。
■日本における「国民主権」の実現は、メディアの監視から!!
私は、3年前の夏、日本初の選挙による「政権交代」の“成就”感と、組閣時の深夜に及ぶ新閣僚インタビューでの“熱気”は、今でも決して忘れはしない…。
しかし、その時すでに、この「政権交代」が、人類初の市民革命である「フランス革命」と同じ道を歩むであろうという「既視感」めいたものも、脳裏から離れなかった…。
これから先、復活した自民中心の政権から、再び「政権交代」を成し遂げるには、一体、どの位の年月が必要となるのであろうか…?
しかし、我々国民は、政権が長期・安定に「胡坐をかいた」場合、「お灸を据える」術だけは、間違いなく「体得」した。
しかも、一方で、「新政権」が、“既得権益”勢力により、マスメディアのスクラムとともに、いともた易く「分断」され、「壊滅」させられる様を、まざまざと見せ付けられた…。
かつて、「大本営」と一体化した新聞等の報道機関により、自らも望んで「開戦」という“破滅”の道に突き進んだ、かつての日本国民…。
そして、現代においても、その「素地」が変わらないことに、痛く気づかさせられた、今回の選挙…。
しかし、現代では、我々市民一人ひとりが、情報を「入手」し、かつ「拡散」が可能な、“ネット”という武器を手にしている…。
私は、甚だ微力ではあるが、未だ我が国にはびこる“既得権益”勢力が、マスメディアの「ペン」を使って、その“刃”を我々国民に、これ以上向かせないよう、これからも“ネット”を武器に「抵抗」を続けていきたいと思う。
いつの日か、我が国に、真の「国民主権」を実現する政権の樹立が、実現されるように…!!
http://www.janjanblog.com/archives/87520
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