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ウォルフレン氏 日本というシステムの本質は権力中心が不在 (週刊ポスト) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/501.html
投稿者 笑坊 日時 2012 年 12 月 20 日 08:05:15: EaaOcpw/cGfrA
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121220-00000000-pseven-soci
週刊ポスト 2103年1月1・11日号


 言葉だけは同じ「政権交代」であっても、日本が変わるかもしれないという3年前の期待感や高揚感は全く感じられない。今回の“政変”が残したのは、やはりこの国は変われないのかという脱力感だった。

 20年以上にわたる日本研究で知られ、『日本/権力構造の謎』の著者であるK.V.ウォルフレン氏は、この選挙結果に「日本というシステム」の完成を見たと指摘する。復活した官僚独裁主義についてウォルフレン氏が解説する。

 * * *

 自民党勝利の前から、「政権交代」は起きていた──それが私の実感である。野田佳彦・首相時代に、すでに「官僚独裁主義」は完全復活を遂げていたからだ。彼は財務省の言いなりとなって消費増税を断行し、各省庁の希望通りに公共事業を復活し、民主党がマニフェストに掲げた「脱官僚」や「コンクリートから人へ」といった改革への期待を裏切った。

 今回勝利した安倍自民党は、単にその流れを引き継いだにすぎない。官僚にとっては、野田政権よりさらに扱いやすいだろう。民主党は、官僚とどう付き合っていけばいいかという経験則がなく、それを作り上げる時間もなかったが、自民党は様々な方法やレベルでそれを熟知している。つまり、より官僚と馴れ合いの関係になるということだ。

 フランスには、「物事は変われば変わるほど、同じであり続ける」ということわざがある。これこそ日本に当てはまる言葉だと、かねて大勢の友人がいっていたが、私は今回の選挙結果を受けて、改めてそのことを確信した。

 日本の権力システムが、多くの人々に自分は不幸だという意識を抱かせている──そのことに着目し、私が『人間を幸福にしない日本というシステム』を書いたのは1994年のことだ。それから約20年が経って画期的な政権交代が起き、私自身、一度はこのことわざは間違いだったのかと思ったこともあった。

 しかし、その思いは残念ながら裏切られた。このたび私は、前著を大幅改稿し、『いまだ人間を幸福にしない日本というシステム』を上梓した。つまり、そうした社会的変化があったにもかかわらず、「日本というシステム」の根幹は全く変わることがなかったのである。それどころか、今回の自民党の勝利によって、このシステムはさらに強固になった。

 システムとは、国家や法律とは別に、日本人の生き方を、またこの国の支配構造を決定する仕組みのことをいう。日本にはシステムを構成する権力者たちが多数いるが、この国は彼らによって押されたり、引き戻されたり、漂わされることはあっても、率いられることはない。権力の中心が不在であること、それが「日本というシステム」の本質である。


 

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コメント
 
01. 2012年12月20日 08:37:17 : 24xNCzjVE6
権力中心が不在というのは、ウォルフレンが指摘する前から、多くの識者が指摘している。

思うに、日本は市民革命を経ておらず、真の民主主義が定着していないせいで、権力中心が不明確なのだ。

市民革命を経た国民は、「民主主義は、政治権力を行使する主体を国民が選出するシステムだから、立派な政治家が選ばれるかどうかで政治の良し悪しも決まる」という認識を共有している。

ところが日本国民は、「良い政治のためには立派な政治家が必要だ」という認識が不十分だ。まったく認識していないわけではないが、血縁・地縁・組織縁・カネ・七光りなどで政治を選んでしまうところに、立派な政治家が必要だという認識が不十分なことが窺われる。

では、日本国民は誰が重要だと考えてきたのか? それは官僚だった。官僚がシッカリしていれば、幸せになれると長い間考えてきたのだ。つまり、日本における権力は官僚の集団が握ってきたのだ。その意思決定は多数決ではなく、クリティカル・マスを察知すること(全体の雰囲気を見て多数派と思われる意見に従うこと)によって行われてきた。だから権力中心がないように見えるのだ。

近年、その官僚に対する信頼が揺らぎつつあるのは周知のとおりだ。しかし、だからと言って、「立派な政治家が何よりも必要だ」という認識にはいまだ至っていない。それが日本の現状だ。

今後は官僚政治がうまくいかないことは確実だから、多くの国民が繰り返し痛い目をみるだろう。そのうちやがて、「最も優れた人物を政治家に選ばなければならない。そうしないと国民は幸せになれない」という認識が、国民に共有されるだろう。その時こそ、権力の中心が、政権政党、とりわけその党首にあることが実感されるようになるだろう。

もし、そのような認識を国民が今後とも共有できなければ、第二次大戦時のように、日本国は滅亡し、いずれ日本民族は雲散霧消してしまうことだろう。


詳しくは私のブログをご覧賜りたい。
http://blogs.yahoo.co.jp/miranda_bacy


02. 2012年12月20日 09:42:38 : pCY8pBvpdk
小沢問題や原子力発電所事故により多くの人がマスコミ、検察、裁判所不信になった。

権力構造が不変に見えてもこの不信感は社会を正しく見ることにつながる。
そこの希望を見出すことができる。今時テレビや新聞の言うことをそのまま信じる人や検察が絶対正しいと思う人は思考能力が全くないのと同じだ。

これこそが社会そして権力構造を変えることにつながる。
ここに希望を持つことができる。今後も闘い続ける。


03. 2012年12月20日 10:30:20 : In7ZTi1C9A
当たり前だ、権力はアメリカにある。

04. 2012年12月20日 11:29:21 : COZDqQJp2Q

 やはり教育が基本と思うが、大学生など若者の間では政治を語るのは浮いてしまうというのか、避けられるというのか、話題にならないらしい。

 現場の教師に問題があるのか、教育行政か、基本法などの法律か、何に問題があるのだろう。次々と政治に無関心な若者が育ち、無関心層が増えていつまでたっても「日本というシステム」は変わらないのだな。

 おそらく自分たちが痛い思いをしても、政治と結びつけることができず、「公務員が悪い」とか、「高齢者をたたけ」とか、「生活保護のほうが楽してる」とかいって騒ぐことしかできないのだろうな。

 ここで小噺をひとつ。
大学教授「最近の学生は出来が悪いな。高校では何を教えているんだ。」
高校教諭「最近の生徒は出来が悪いな。中学校では何を教えているんだ。」
中学校教諭「最近の生徒は出来が悪いな。小学校では何を教えているんだ。」
小学校校長「最近の教師は出来が悪いな。大学では何を教えているんだ。」

 それでもやはり、基本は教育だろう。日教組を叩きすぎたな。「教え子を戦場に送るな。」というスローガンは残しておきたいものだ。


05. 2012年12月20日 12:21:45 : 2aufqGP5fQ
学校で政治を語ると浮くという雰囲気は、既に40年前からありましたよ。

即ち、「全共闘」が破綻した後に小学校に入ったくらいの世代、今の50代前半よりも
若い世代は基本的にそうです。ただ、10年くらい前までは「全共闘」生き残りの
中高年活動家が「立て看」などを作っていたみたいですけどね。都心の国立医大
の構内には「新左翼」系の自治会本部がありましたしね。

「全共闘」の無残な結末が若者の政治離れを引き起こし、半世紀近くも日本の政治を
不毛の物としているという事実を、「団塊世代」の人たちが忘れてはならないと
思います。

昭和一桁生まれでひねくれ者の父が「学生運動なんて裏で公安が糸を引いていて、
わざとメチャクチャをやらせて運動全部を潰したんだよ。国労動労のストライキも
みんな同じだ。」ってよく言ってました。


06. 2012年12月20日 12:30:09 : il8UW33C8Q
>ウォルフレン氏;権力の中心が不在であること、それが「日本というシステム」の本質である。

 ↑
ウォルフレン氏は見抜いていませんが、
権力の中心は、「マスコミ(テレビ・大新聞)」と断言できます。

マスコミが、
 国民世論を作り、
 政権党を選び、
 政策を時の政権に指示する。こんな図式が見えています。

更に、
 マスコミは、自分達の利権に不都合な政治家の生殺与奪の権を手中に収めています。
 長年にわたって実施している「小沢抹殺」は歴史的暴挙と言えます。

これが、「日本というシステム」の本質です。


07. 2012年12月20日 18:01:14 : iyxozwBtOg
確か、むっかーし読んだ丸山真男もそういうことを書いておったね。天皇が絶対不可侵ということは、最高権力者は責任を取らなくてもいいということを意味したのよな。でも、戦後の天皇は象徴に過ぎないわけだから、政府の行動の最終責任は行政府の長である首相が負う訳よ。あんまり難しく考えなくても良いのじゃない?

08. 2012年12月20日 19:18:41 : vVX7meIswA
■「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」のどちらにしますか?

佐藤優氏の衆議院選傑作コメントだ。(日刊ゲンダイ12/21号)

佐藤優氏がTOKYO MXテレビの選挙特番にゲストで出演し、自民圧勝について聞かれると次のようにコメントしたという。

『ちょっと汚い表現をしてもいいですか?
お昼のメニュー、うんこ味のカレーにしますか、カレー味のうんこにしますかと。
こういうメニューを提示されているっていうのが、今回の選挙だった気がするんですよ』

けだし名言というべきである。

私は「カレー味のうんこ」が民主党や維新の会だと思う。

絶対に食べてはならない。

そして「うんこ味のカレー」が自民党だと思う。

食えたモンじゃないが、食っても死ぬようなことはないかも知れない。

投票率が異常に低かった理由がこれでわかったよ。


09. 2012年12月20日 19:22:23 : MdZJiEhyRo
07さんの補足  戦前の日本は立憲君主制で、天皇は内閣の決定を承認する形ではなかったか、昭和天皇が直接命令を下したのは、内閣が決定できなかった超非常事態、2.26事件(叛乱軍討伐)と終戦の決定 二つの事案のみ。また昭和天皇ご自身、美濃部達吉博士の天皇機関説を肯定しておられ、現人神、絶対者ではない、天皇は日本を統治する機関(仕組み)であるとの認識だったのではないか。

10. ジョン・万次郎 2012年12月20日 19:35:47 : RyX85lqkPDNkY : i2q62WS81c
「うんこ味のカレー」「カレー味のうんこ」

2ちゃんねるで良く見かけた表現。

自民党政治も「カレー味のうんこ」だった。

原発などは、食べている間は「うんこ」と気がつかなかったが、しばらく時間がたち下痢してから、実は食べたのが「うんこ」だったことに気がついた。

民主党の場合は、香りだけがカレーで、実際に一口食べてみたら「カレーの香りのうんこ味のうんこ」だと、誰もが気がついた。


11. 2012年12月20日 20:03:55 : BwoqHdgktw
汚ねえたとえだな(笑)・・・放射性米にアベのゲリウン?ナベツネとゴミウリの社員食堂で食えや!

12. 2012年12月20日 23:15:13 : iyxozwBtOg
>>9 さん。それはやはり、戦前の「立憲君主制」は天皇機関説が定説として受け入れられていた大正デモクラシーの一時期を除いて、「絶対天皇制」的な内実があったと思いますね。前の陛下にどれだけ当事者能力があったかどうかは別にしてね。満州事変でも、南京侵攻でも、現場部隊が大本営の裁可を得ずに独断専行したにもかかわらず、実行者は天皇の事後承諾を得ることによって処罰をまぬかれていますよね。これは通常の近代軍としてはありえない話だと思う。やはり、天皇の名において、軍の指揮系統を逸脱する行動が容認され、また、実質上、追認することを決定した軍幹部も、それが最終的に「天皇の決定」であることによって責任をまぬかれる。決定者である天皇は、その権威は「神聖にして侵すべかざる」ものだから、決定の是非によって責任を問われることは無い。丸山真男は、そういう意味のことをいっていたような・・・・殆ど忘れましたが。

しかし、天皇の地位は、新憲法で全く別のものになったのだから、戦前のような「権力中心の不在」はことさらに考えなくてもよいのではないか。・・・という意味で言っているのですがね。


13. 2012年12月20日 23:40:23 : 24xNCzjVE6

>>06さんは、権力の中心は「マスコミ(テレビ・大新聞)」

と断言されますが、しかし自分は、マスコミはスポンサーおよび官僚集団のポチに過ぎないと考えます。そして権力の中心は、官僚集団と既得権を有する経済人だと考えます。

福島原発事件についてのマスコミの報道ぶりを思い出してください。原子力村の
御用学者を次々と出演させて、メルトダウンはしていません、心配はいりません
と、テレビや新聞でどれだけ誤報を垂れ流したか、今から思い出せばゾッとします。それもこれも、マスコミの大スポンサーである東電や電事連に遠慮したマスコミのみじめなポチの卑屈な編集方針のせいでした。

陸山会事件で、証拠もないのに、小沢氏がどれだけマスコミの批判にさらされましたか? 検察庁の国策捜査に基づいて、水谷建設の社長の偽証がマスコミやテレビで、さも真実であるかのように、幅広く報道されました。検察審査会の二度にわた起訴議決が、実は捏造された検察官調書によるものであることは、広く国民の知るところとなりました。しかし、マスコミは東京検察庁特捜部の調書偽造や国策捜査をほとんど批判しません。それもこれも、検察庁から刑事事件のリーク情報を押し頂いて、かろうじて紙面を埋めている出来の悪いマスコミの実態を、問わず語りして余りあります。

06さんには申し訳ないですが、自分はマスコミは、金持ち(大企業)や、権力者(検察庁をはじめととする各省庁の官僚)のポチに過ぎないと思います。

最も批判すべきは、マスコミではなく、小沢先生や石原氏や橋下氏が言うとおり、官僚集団と既得権にどっぷりとつかっている経済人です。批判すべき相手を間違えてはいけません。


06さんは、マスコミが


14. 2012年12月21日 13:53:41 : dNSX2gAVpA
選挙の不正が大規模に行われたと多くの声が上がっている。

周りのものの投票行為と、余りにもかけ離れた選挙結果に、
皆、驚愕し、大きな疑いの目を注いでいる。

やったのだろう。不正選挙を。
必ずやったのだ。
皆、そのように感じている。

これが日に日に常識となりつつある。
今回の選挙結果のことを尋ねると、等しく、
予想と大きくかけ離れた結果に、皆、驚愕の思いでいるのだ。

もはや、正常な選挙が決して行われなかった、
ありとあらゆる不正を大規模に行われたのだろうと、
皆、感じている。やりすぎたのだ。

いつものように、もっと慎重に、わからないようにすべきであったのだ。
あまりにも、あからさま。
これから不正選挙の証拠がそこかしこから出てくることだろう。

謀略渦巻く政治の世界、
この不正をこのまま許しているのなら、
私達には、もはや幸福な未来など、訪れないことだろう。

きばれ、行動せよ、声を上げよ。
反原発運動のように、不正選挙を告発すべきである。

おかしいと感じていることは、どんどん、声を上げてほしい。

今回の選出議員には正当性はない。国民を代表してはいない。
彼らの多くは、旧体制を死守せんとする某国と、それに隷属化することを
望む亡霊たちのスパイに過ぎない。

B層の私も、もう寝てはいられない。


15. 2012年12月21日 20:33:09 : FfzzRIbxkp
ちょうど数日前にウォルフレン氏が日本のマスコミの問題点を指摘した本を読んだばかりです。

米国でもやらないことを、日本ではやりすぎているようなことが書いてありました。



16. 2012年12月22日 18:26:16 : uAPNblqTJc
ウォルフレンの本は絶対に読んだほうが良いと思う。特に、左派の人達には。。。旧左派に対する批判も多いが、それは左派のためにもなる。

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