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「ジャーナリスト同盟」通信
2012年12月19日
本澤二郎の「日本の風景」(1226)
<平成の翼賛体制>
12・16総選挙の結果を待たずに年賀状の文面を書いて、印刷屋にメール送信した。12月18日夕に出来あがった。12月19日から少しずつ書くつもりだが、以前に比べると、大分枚数は少なくなった。それにしても、12・16の結果は、本物野党が存在しないような、いわば平成の翼賛体制そのものである。民主政治が存在しないといえる、これは大変な事態である。自公連立政権に石原・橋本の極右、そして渡辺のみんなの党も大敗民主も、全て自民党の補完的政党だ。必死で野党を探そうとしてもいない。米粒のような小さい塊が共産党と小沢の未来だけである。正に愚民の選択による。
自公は衆院で3分の2を確保した。宝刀を手にしたのだ。恐ろしい愚民の選択が独裁政治を可能にした。こんな審判しか下せない日本人ばかりだったのか。泣けてしまう。
思考停止の日本人は本当なのだ。屈米派の中曽根内閣のバブル経済政策によって、経済大国の座を滑り落ちると、その後は、ぐうたら息子のように借金を浴びながらの堕落生活、気付くと莫大な借金の山また山だ。年金も崩壊して2009年に政権交代したが、民主党政権も懲りずにバラマキ予算。遂に天にも見捨てられて、3・11大震災と原発爆破事件の勃発。それでも公約違反の大増税を自公民で強行し、今回、松下PANASONIC傀儡政権は崩壊した。
新たな審判において、愚民は、またしても反省も謝罪もしない極右・自民党に塩を送ったことになる。
<小沢に同情論>
それにしても、期待した小沢の未来は大敗北を喫した。マスコミの徹底した意地悪報道と未来の選挙準備不足と戦略ミスで、ある程度は予測できたが、しかし、公約は全政党の中で、リベラルで一番抜きん出ていた。賢者の1票を期待出来たのだが、無念にも日本に賢者はいなかった。小沢の誤算だ。勝負は来夏の参院選挙へと移った。
そのせいか、小沢への同情が集まっている。今朝、旧福田派の良心的な元秘書が「小沢と亀井に加勢したい」と言ってきた。筆者は小沢にパイプはないが、亀井にはあるので、このブログを亀井事務所に送信しようと思う。
日本に国士・愛国者はいる。亀井と小沢であろう。捲土重来にかけるはずである。
<橋本は鼻たれ小僧?>
大阪の「やんちゃ坊主」にも、総選挙後、早々にあきれてしまった。彼、口八丁の橋下は鼻たれ小僧でしかないことが判明した。「首班指名では安倍に投票したい」といって胸を張ったのだ。多少の政治通は「こいつやはり頭が狂っている」と思った。そんな人物に1票を投じた日本人がいたのだ。
安倍との個人的つながりを誇示したかったのだろうが、自公は既に3分の2を占めている。ど素人の市長でしかなかったのだが、彼が自民と公明の補完政党であることを天下に知らしめたことでもある。
みんなの党と同じレベルといっていい。
ひょっとして彼の本心は「そうはいっても核武装論の石原を担ぐよりも、まだ改憲軍拡の戦争国家改造を約束した安倍の方が無難ではないか」と考えたのだろうか?
戦後67年を経て、日本は自立するどころか、日米同盟強化の屈米政権に甘んじることになった。日米共に財政破たん国家、その連合とでもいえようか。お話にならない。
明治の脱亜入欧路線の踏襲だ。アジアから孤立する日本へと、さらに舵を切ろうというのである。中国との良好な関係構築なくして、日本の経済は立ち直ることは不可能である。13億の中国人・中国と敵対することは、欧米に塩を送っていることになる。ワシントン・ロンドン・ベルリンはおかしくて噴き出している。
<寝てしまった無党派>
今回の総選挙で無党派は、まんまとマスコミの策略報道に引っ掛かってしまった。反民主票を極右の石原と橋下に向ける報道に徹した。そうすることで、小沢の未来を封じ込めてしまった。
多くは棄権した。一部が維新に流れた。新聞テレビに翻弄される愚民であることが、改めて証明されたことになろう。まともな人間は政治に首を突っ込まない理由だ。
<自民は2〜3割政党>
選挙で圧勝した自民党は、その実、勝ってはいない。得票数・得票率は前回、民主党に大敗した時よりも、減少しているのである。
自民党の支持率は2割台だ。得票も同じである。自民党は有権者の支持を増やしていない。2〜3割政党である。こんな支持されない政党が政権担当・独裁政党というのである。これに維新もみんなも追随するというのである。
政治不信は募るばかりなのだ。
<民意を反映しない選挙制度>
要するに、自民党は小選挙区比例代表制、しかも、それは最高裁の「違憲状態」のもとでの議席確保なのである。当面、さらなる円札刷りによるバラマキ借金予算でもって、愚民を欺く作戦だ。野田に輪をかけた化かし合い政治の進行となろう。
2012年12月19日7時35分記
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52014071.html
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