http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/453.html
Tweet |
http://yamame30.blog103.fc2.com/blog-entry-386.html
2012/12/19 【稗史(はいし)倭人伝】
安倍晋三はもしかすると日本憲政史上最強の権力を握ってしまったのかもしれない。
これまででは考えられない無茶な公約を掲げて勝ってしまったのだ。
しかも勝ち方が半端じゃない。
憲法改正・国防軍・集団的自衛権を掲げて勝利してしまった。
国民はそれを受け入れてしまったのだ。
原発廃止とは口が裂けても言わなかった。
国民は、3年間でベストミックスを探るという詭弁を受け入れてしまった。
原発の維持・推進・増設を認めてしまったのだ。
『安全』を確認して、と言っても意味がない。
事故が起こるまでは安全といい続けるのだから。
無事に廃炉ができて始めて『安全だった』と言えるのである。
わずかの電力不足を口実に国土と国民の命を賭けることを認めてしまったのだ。
消費税増税を受け入れてしまった。
にもかかわらず、200兆円の公共事業も受け入れたのだ。
社会保障とは対極にある政策である。
財政再建とは相容れない政策である。
増税は不景気を呼ぶ。
公共事業に経済効果は見込めない。
消費性向の高いところからお金を吸い上げ、消費性向の低いところに流し込む政策である。
経済波及効果・乗数効果の高い層のお金を反対側に移し替えるだけである。
内需拡大には背を向ける政策なのである。
”国益に反しない限り”という枕詞つきでTPPを受け入れてしまった。
アメリカに従うことが国益と言えば何でもできる。
『自由貿易』とは強者の論理である。
必ず勝者と敗者がいる。
自由貿易を進めてきたから世界の経済は発展してきたではないか、というのは間違いである。
『自由貿易』で発展してきたのは『強者』の側である。
『弱者』の側は、押しつけられた『自由貿易』にもかかわらず、努力を重ねて遅々たる歩みながらも前進してきたのである。
自由貿易とは双方の国力が等しく、かつ双方で完全雇用が実現している場合にのみ双方の利益となる。
国民は、アホなインフレターゲットを認めてしまった。
アホな経済政策を受け入れてしまったのだ。
『よいインフレ』と『悪いインフレ』がある。
需要増によるインフレは許せる。
需要不足のままの物価上昇は国民生活をさらに苦しめる。
エネルギー価格、資源価格の上昇、円安による物価上昇は国民生活にとって決してプラスにはならない。
恐怖でさえある。
安倍にはそんなことはどうでもいい。
『皆さん、見事に物価は上がったじゃありませんか!』
国民生活を破壊し終えて、きっと得意げに叫んでいるだろう。
すべてやってはいけないことだけを並べ立てたのが安倍の選挙公約なのである。
それを承認してしまった国民にそれを止める力はない。
安倍は、公明党・維新の会・みんなの党を、ときには民主党をも自在に操りながら好き放題をやっていく。
一人の巨人に擦り寄るこびと達。
もはやだれにも止められない。
外部の力ではなんともならないのだ。
唯一、内部からの抑止力が働いたときにブレーキがかかるだろう。
国防軍は無茶だろう。
原発は危険だ。
消費税は間違った政策だ。
200兆円はシロアリのエサになるだけだ。
TPPには危険だから近づくな。
内部の声だけしか安倍を止められないだろう。
しかし、自民党の内部からそんな声が挙がる可能性はなさそうだ。
淡い期待はある。
衆参合わせて400人近くの国会議員を要する大政党・自民党なのだ。
少しは、良心・良識の持ち主もいるかもしれない。
党のどこかに良識のカケラが残っているかもしれない……。
可能性としては欲に駆られた自民党議員達による内部抗争が持ち上がることぐらいか。
自民党政権にブレーキを掛けられるのは、これしかなさそうだ。
あとは下痢でも鬱でもいいから再発してくれることか。
まったく情けない事になってしまった。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK141掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。