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2012/12/18 14:26 KAZUの雑記帳
第46回衆議院議員総選挙が終わり自民党圧勝という結果になったが、自民党への投票総数は前回総選挙の際の投票数を下回っているようで、これは自民党勝利というより、民主党の惨敗という結果だと思う。
その要因は様々云われているが、最も大きな原因は、政権与党である筈の民主党が、野党との三党合意なる談合政治によって民主党の理念まで捨て去り、消費税増税案を成立させ、アメリカに擦り寄ってTPP交渉参加を表明したり、原発・エネルギー政策で右往左往したり、経済政策でも財務省の意向に配慮して国民目線から離れてしまったことで、国民から総スカンを喰らったことにあると思う。
同時に、今の第二自民党化した民主党が善戦し、自民党が過半数に至らなかったとしても、三党合意によって連立が出来ただろうから、選挙結果に関わらず、今後の政策運営に大きな違いはないと国民は判断したこともあり、それが国民の投票行動にも表れて低投票率にもなってしまったのだろう。
ただ、今回の民主党の惨敗は致命傷である。自民党の全国支持層に比べて民主党支持層は脆弱であり、社民党と同じ道を辿ることもあり得るし、中道勢力の拡大には再び長い年月が必要になったと見ることが出来る。
その意味では、野田代表と彼を支えた執行部面々の責任は辞任しても果たせないほど重大である。
そしてもう一つ。選挙の争点が変遷して見えなくなってしまったことにも、投票率の低下とともに民主党惨敗の原因があったようだ。
総選挙の争点については、民主党が消費税増税を決めるとき、民意を問うべきという声があったが、それが正論であり、そうであれば「消費税増税」が争点であったし、大阪維新の会が立ち上がったときには「地方分権」が争点になった。
しかし「尖閣問題」が生じ、「大飯原発再稼働」や「大間原発建設承認」によって「卒・原発」が争点に加わり、更に「景気減速」と「東北復興の遅れ」などから「景気浮揚論」も出て選挙の争点が広がってしまった。
いずれにしても民主主義社会では、この選挙結果を尊重するしかないので、今後は自民・公明と維新の政策を監視していくことになるのだが、監視役の政党が無くなったことが実に心配である。
特に、今回の「未来の党」の選挙結果は惨敗であり、この結果、常勝の小沢神話が崩れて小沢氏のリーダー性を喪失した損失は甚大だと思っている。
でも、これは小沢氏自身の判断の誤りだとも思うので、小沢氏自身の責任だろう。
私は小沢グループが「国民の生活が第一」を発足させたとき、自らはサポーター登録をし、周囲には此処を支援しようと説いていたが、「未来の党」との合流では気が抜けてしまった。
それは嘉田代表が「小沢氏には隠れていて欲しい」という報道を見たとき、彼女も所謂B層と云われる大衆と同レベルの感覚で小沢氏を捉えているな?と感じたからである。
そのとき彼女が「世間の報道は気にせず、表に立って私と一緒に頑張りましょう。」と発言したのであれば喜んで応援できていた筈である。
小沢氏が今後、自分自身の立ち位置をどうするのか?を見ていきたいと思うが、もし、小沢氏が今後も表面には立たないと判断するのであれば、小沢氏の唱える政治理念は、残念ながらここで頓挫することになるのだろう。
再び表面に立って、世評など気にせず、活動をし続けて欲しいと切に願っている。
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