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支配層は意図的に、国民多数はそんな政治家だとはつゆ知らず、中国・北朝鮮そして米国に弱みを握られている安倍氏を、内閣総理大臣の地位に就かせようとしている。
情緒的な愛国鼓舞や軍事的に勇ましい発言を好む人士は、えてして、祖国や国民を踏みにじっても平然かわからないというものである。
愛国主義や民族主義は、悪党にとって格好の隠れ家である。
実際に行う政策がどんな反日本的反国民多数派的なものであっても、安っぽい国家主義的民族優越的言辞を吐き続けていれば、その事実を覆い隠すことができる。
安倍氏は1月の訪米を調整しているようだが、「オバマ氏とホワイトハウスのチームが、日本の首脳を迎える場合に最も重視するのがTPP」というのが相手の構えで、「安保で協力といいながら、なぜその中核とも言うべきTPPに参加できないのか」というお叱りを受けるというのなら、安倍“政権”は、合意内容がどのようなものであってもハンコを押して参加へと向かうであろう。
たぶんだが、安倍氏訪米に向けて事前協議の詰めが行われ、安倍訪米後にTPP交渉への参加OKをもらえる段取りになるだろう。それを受けて、安倍“首相”は、「TPP交渉にいよいよ参加して国益をしっかり獲得する」と宣言する。
そして、日本の主要メディアは、「さすが、安倍“首相”。米国との事前協議も国益を損なうことなく妥結させた安倍首相は、TPPの本交渉でも、確実に国益を守るだろう」と提灯を持つと思う。
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TPPは安保政策の「踏み絵」 新政権の出方待つ米中
2012/12/17 11:35
「日米同盟を強化しないと、強い外交はできない」。安倍晋三次期首相は最初の訪問先を米国に定め、オバマ大統領との会談で同盟再構築をうたいあげることが、中国へのけん制にもなるとみている。だが中国は折をみて領空侵犯や領海侵犯を徐々に強め、安倍氏の言う「日米同盟の強さ」を試す可能性もある。そのとき、最も重要になるのが環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加問題になる。
政府高官は「オバマ大統領は実利を重視する実務的な政治家。安倍氏が政権を担当していた時に会談したブッシュ前大統領とは違う」と語る。そのオバマ氏とホワイトハウスのチームが、日本の首脳を迎える場合に最も重視するのがTPPだ、というのだ。
沖縄県の尖閣諸島への中国の揺さぶりに、米国は水面下でかなり強い警告を発している。米国の国益からいっても、中国の動向は看過できない。「最悪の事態を想定し、これに備える」原則からいえば、突発的な不測の事態をにらみ、米軍と協調するためにも「集団的自衛権の憲法解釈変更は必要だ」と関係筋は明かす。
だが、そこで米側が投げかけてくるのがTPPの問題だ。北米からアジアまでを網羅するTPPは、中国をけん制する安保枠組みの意味合いも強い。「安保で協力といいながら、なぜその中核とも言うべきTPPに参加できないのか」との疑問だ。
自民党側には、TPPは経済、とりわけ「聖域なき関税化」の例外品目問題に限られ、安保とは関係がないとの認識が強い。特に来年夏は5年前、惨敗して安倍首相退陣のきっかけとなった参院選の改選がある。それだけに党幹部は「参院選を考えれば、安倍氏も農業問題とTPPは慎重に検討せざるを得ない」との考えを示す。
オバマ政権では中国の影響力強化を警戒したクリントン国務長官が去り、キャンベル国務次官補も交代するタイミングを迎えている。こうした時期には、具体的な意思を示す何かが必要だ。オバマ政権はTPPへの参加意思を、安保協力拡大の試金石にしようとしている。
「中国は様々なチャレンジをしている。このチャレンジをやめさせることができるかどうかだ」とみる安倍氏は、カギは日米関係の強化にあると主張する。1月下旬にも想定される日米首脳会談まで中国は様子をみるかもしれないが、首脳会談とその後の様子で、日本への揺さぶりを再び強めるかもしれない。
TPPが大きな意味で「安保政策」であると認識し、積極的な政策をとれるか。安倍政権の出方を、米中両国が見つめている。
(丸谷浩史)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK17007_X11C12A2000000/?dg=1
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