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総選挙の結果は自民294 民主57 維新54 公明31 みんな18 未来9 共産8 社民2 大地1 国民新1 無所属5(12党の内、新党日本と新党改革は議席0)となった。
自民圧勝で民主壊滅は予想された。確かに民主党のやることは滅茶苦茶だった。その代わり、安全弁として、原発反対の未来が伸びて、選挙戦で迷走した維新はあまり伸びないだろうと予測した。しかし、維新圧勝で未来激減は意外だった。ということは、前回の民主党の大勝が全く裏返しになり、自民・公明の回復、民主党(民主+未来に分裂)の壊滅で、前回民主党を勝たせた票は維新とみんなに流れた。マスコミの力の凄さをまざまざと見せつけられたような気がする。小沢氏の神通力は不発に終わり、その政治的な影響力は著しく小さくなることになるだろう。
いずれにしてもこの結果で、原発再稼働、消費増税、TPP参加はお墨付きをもらったとして、次々と実施していくのだろう。もう一つの大きな危惧は、安倍総裁が憲法改正と教育改革、さらには対中国・韓国への強硬姿勢を選挙中に口にしていた。維新が54議席も獲得したことで、自民+維新の組み合わせだけでも348議席と、楽に3分の2を超してしまう議席数だ。民主党やみんなの党の中にも自民党と同じような考えをもつ人もいるので、何かのきっかけで一気に憲法改正の流れを作るのは比較的容易であろう。
これからの10年間ぐらいで、日本はどんな方向に進むのかはなはだ心配である。特に30歳前後のこれから日本の中心となる若い人たちには、正業に着けない人が多く、閉塞感は蔓延している。この人たちにとっては、戦闘をも辞さない刺激的な発言にはあまり抵抗がないようだ。子供時代はバブル期、ゲーム機を楽々操作する。この人たちのはけ口として、とんでもない政治の方向に誘導されることもありえる。
今回の選挙は大手メディアが横並びで吹かす「風」に、今までの総選挙とは違う違和感を覚えていたが、投票率は下がり、分散された民意は自民・維新の大勝、公明・みんなの堅調し、反原発・反消費増税の大きなうねりは起きなかった。それにしても、一貫して「反原発」を主張した未来・社民・共産で20議席に満たないというのは正直驚きの結果だった。多くの人は放射能の恐怖より、経済回復のほうに重点を置いたのだろう。これもマスメディアの仕掛けの結果だったのであれば恐ろしい限りだ。味をしめて、同様の手を打ってくるに違いない。
今回の総選挙は、日本の歴史に残る「衰退と没落へ」の分岐点となるかもしれない。この流れはなんとか阻止しなければならないが、それにしても民主主義とは本当にややこしいものだとつくづく感じさせられた今回の総選挙であった。
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