http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/311.html
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民主党開票センターで記者会見に臨む野田佳彦首相=16日午後11時20分、東京都港区、上田潤撮影 :朝日新聞
自公で325議席 政権交代へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121217/n67580210000.html
12月17日 5時58分 NHK
第46回衆議院選挙は、16日、投票が行われ、自民・公明両党で、参議院で否決された法案を衆議院で再び可決して成立させることができる、衆議院のすべての議席の3分の2を上回る、325議席を獲得して圧勝し、政権が交代することになりました。
自民党の安倍総裁は、公明党との連立政権の樹立に向け、17日から協議を始める一方、党の執行部人事で、石破幹事長を留任させる意向を固めました。
これに対して、民主党は議席を選挙前の4分の1以下に大きく減らす大敗となり、野田総理大臣は記者会見で、民主党の代表を辞任する考えを表明しました。
第46回衆議院選挙は、16日投票が行われ、即日開票され、480のすべての議席が決まりました。▽民主党は、小選挙区で27議席、比例代表で30議席の合わせて57議席、
▽自民党は、小選挙区で237議席、比例代表で57議席の合わせて294議席、
▽日本未来の党は、小選挙区で2議席、比例代表で7議席の合わせて9議席、
▽公明党は、小選挙区で9議席、比例代表で22議席の合わせて31議席、
▽日本維新の会は、小選挙区で14議席、比例代表で40議席の合わせて54議席、
▽共産党は、小選挙区で議席を獲得できず、比例代表で8議席、
▽みんなの党は、小選挙区で4議席、比例代表で14議席の合わせて18議席、
▽社民党は、小選挙区で1議席、比例代表で1議席の合わせて2議席、
▽国民新党は、小選挙区で1議席、▽新党大地は、比例代表で1議席、このほか無所属が5議席で、新党日本と新党改革は議席を獲得できませんでした。
自民党は選挙前の勢力の118議席を大幅に上回る議席を獲得し、300の小選挙区では79%に当たる237議席を獲得しました。ただ、比例代表は、前回の選挙で獲得した55議席を2議席上回る、57議席でした。
公明党は、小選挙区に擁立した9人の候補者全員が当選するなど、選挙前の勢力から10議席増やしました。
これに対して、民主党は獲得議席が57議席にとどまり、平成10年に今の民主党が結成されてから最低となり、議席を選挙前の4分の1以下に大きく減らす大敗となりました。
第3極の政党では、日本維新の会が比例代表で民主党を抑えて第2党の議席を獲得したほか、全体の議席でも民主党との差が3議席に迫り、選挙前の勢力からおよそ5倍に増やしたほか、みんなの党も選挙前の勢力から2倍以上に増やしました。
一方、日本未来の党は、選挙前の61議席から9議席に大きく減らしました。
共産党は選挙前の勢力から1議席減らしました。
社民党は、平成8年に旧社会党から現在の社民党に移行してから最も少ない2議席になりました。国民新党は獲得議席が1議席にとどまり、平成17年の結党以来、最も少なくなりました。新党大地は、選挙前の勢力から2議席減らして1議席となりました。今回の衆議院選挙で、自民・公明両党は合わせて325議席を獲得して圧勝し、政権が交代することになりました。
自民・公明両党は参議院では過半数を確保していませんが、衆議院のすべての議席の3分の2を上回る議席を獲得したことによって、参議院で否決された法案を衆議院の3分の2以上の賛成で再び可決して成立させることが可能になりました。
自民党の安倍総裁は、公明党との連立政権の樹立に向けて、17日から協議を始めることにしています。
安倍総裁は16日夜、記者団に対し「公明党と連立政権を組むことは選挙中から話していたことだ。きょうから両党で政策のすり合わせの協議をしていきたい。ただ、参議院では両党合わせても少数である状況は変わらず、法案ごとに、理念や政策が一致する政党に協力をお願いしていく」と述べました。そのうえで安倍総裁は、来週にも召集される特別国会で、みずからが新しい総理大臣に指名される見通しになったことから、党執行部や新政権の閣僚などの人事について検討を始めており、党運営の要となる幹事長に、今回の衆議院選挙で陣頭指揮に当たった石破幹事長を留任させる意向を固めました。
一方、野田総理大臣は16日夜、記者会見し、今回の衆議院選挙で大敗したことについて、国民の審判であり、厳粛に受け止めるとしたうえで、「政治は結果責任であり、厳しい敗北に至った最大の責任は、党の代表である私にある」と述べ、民主党の代表を辞任する考えを表明しました。
◇
民主公約破綻、世論の離反招く 二大政党制、崖っぷち
http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/news/TKY201212170025.html
2012年12月17日4時15分 朝日新聞
3年3カ月間の政権運営を問われた民主党は、厳しい審判を下された。2003年の衆院選から掲げ続けたマニフェスト選挙は破綻(はたん)し、党内抗争を繰り返した末の分裂で、国民の信頼を完全に失った。政権交代可能な二大政党制は崖っぷちに立たされている。
「政権交代を実現させた時の国民の熱い期待に応えることができなかった。厳しい評価が下されたと受け止めている」。党代表の野田佳彦首相は16日夜、都内のホテルであった記者会見で、こう敗因を語った。
内閣支持率が2割を切り、当初から苦戦が予想された。衆院解散を明言した自民党の安倍晋三総裁との党首討論で自身のペースに持ち込んだが、国民はもはや民主党を見放していた。
首相の政権運営は、消費増税を実現するために一貫して自公両党を頼った。その首相が選挙戦を通して自民党の世襲や公共事業重視の姿勢を攻撃しても、説得力を欠いた。「2030年代に原発稼働ゼロ」の訴えも、6月に原発再稼働を決めた首相の判断との矛盾を目立たせるだけだった。
民主党不信の根は深い。野田政権が進めた政策はマニフェストにない環太平洋経済連携協定(TPP)と消費増税だった。これに反発した小沢一郎元代表ら計90人が離党。公約を実現できないことへの失望だけでなく、党内対立にみられるガバナンス(統治)のなさが世論の離反を招いた。
壊滅的打撃を受けた党の顔を選ぶ作業は容易ではない。党内では細野豪志政調会長、前原誠司国家戦略相、岡田克也副総理らの名が挙がる。細野氏は16日夜、テレビ東京の番組で「民主党が何のために存在するかが厳しく問われている。もう一度、民主党のあり方を議論して再スタートする」と述べた。前原氏は同日夜、代表選について「何も考えていない。(議席が)確定してから仲間と相談し、党の立て直しをする。全員野球でやることが大切だ」と京都市内で記者団に語った。
だが、幹部や閣僚ポストをたらい回しにした「メリーゴーラウンド」との批判は避けられず党再生に向けた新鮮さは見いだせない。
多くの党重鎮やベテランが引退や落選したことで、傷ついた党をまとめ上げるのは難しい。参院議員の方が多くなるため、輿石東幹事長が選挙敗北の責任をとって辞任しても、参院議員会長として影響力を強める可能性がある。
党の再起をかける来夏の参院選は「脱原発」など共闘できるテーマで野党勢力の結集を図れるかどうかも焦点となる。31の1人区の勝敗がカギを握る参院選で野党の選挙協力ができなければ、小選挙区で非自公勢力の票が分散した今回の二の舞いになりかねない。
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