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2012年12月16日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「自民党大圧勝、民主党大惨敗」とマスメディアの大半が、世論調査の結果、予測している。今回の総選挙は、「自民党組織基盤の根強さ、民主党幽霊組織の脆弱さ」という本来の姿が、如実に表れた結末である。
自民党は、何と言っても、商工業団体、商店街、農林漁業団体、医師会、歯科医師会、薬剤師会、病院会などの各種業界団体、それに個々の政治家の個人後援会など伝統的な組織を基盤にしており、いかに衰えたとはいえ、いざ本気になれば、粘り腰で、パワーを発揮する。
これに対して、民主党は、労働組合「連合」が支持母体であるとはいえ、これ以外に、強力な組織団体はないに等しい。個々の政治家は、自民党のようなしっかりした個人後援会を持っていない。早い話が、「手足のない幽霊」のようなもので、「幽霊政党」と言われてきた。
自民党と民主党のそれぞれの政治家の経済力を比較しても、自民党の方が、経済力があり、この意味で戦いを継続できる「継戦能力」がある。民主党の方は、一度落選すると、次の選挙まで生活を維持することさえ、難しい政治家が少なくないので、大半が、落伍してしまう。
近年は、「無党層」「無関係層」「無関心層」が国民有権者の半数前後を占める社会になっているので、「風の吹き方」によって、どちらへも流れていく。自民党も民主党も、これを無視できなくなっているのだが、投票率が下がれば、組織力の強い自民党が、有利になるという力学が働く。
◆「民主党大惨敗」という予測がマスメディアによって流されている民主党の最大の過ちは、党執行部をはじめ、民主党議員の多くが、2009年8月30日の総選挙で308議席を獲得したのを、「真の実力」と錯覚してきたところにある。「幽霊政党」であることの実態は何も変わっていないのに、「一陣の風」を民主党の実力を思い込んでいた。政権を獲得して3年3月の間に、そのことを忘れて、個人後援会組織をコツコツ地味に築くことを怠っていた。なかには、「議員バッチをつけた途端、頭が高くなった」と顰蹙を買った者も少なくない。
最も大きな錯覚に陥っていたのは、野田佳彦首相である。政治力(人とカネを動かす力もない)にもかかわらず、実力があると思い込んで、偉そうに伝家の宝刀を抜いて、衆院解散・総選挙を断行してしまった。その結果、70%もの前衆院議員を落選させるとまで予測されている。これは、文字通り「無理心中」である。
◆小沢一郎元代表は、野田佳彦首相ら一味から、「排除」されてもなお、「自分は民主党を愛している」と言って、すぐには離党しようとしなかった。これは、いまの大惨状を予感していたからに他ならない。民主党創業者の鳩山由紀夫元首相にしても、同様に「自分は、民主党を愛している」と引退を決意して野田佳彦首相に挨拶に行った後も、離党しようとはしなかった。
野田佳彦首相を支えてきた輿石東幹事長(参院議員会長)は、年末解散すれば、大惨敗することを予知して、むしろ、野田佳彦首相を総辞職、つまり引き摺り下ろして、民主党の顔を変えて、2013年7月に衆参同時選挙に持ち込もうとした。けれど、野田佳彦首相に激しく抵抗されて、この計画は実現しなかった。
年末解散すれば、解散した方が、大惨敗するというジンクスがある。年末の忙しい時に総選挙ともなれば、多くの国民有権者が迷惑するからだ。
小沢一郎元代表と鳩山由紀夫元首相を排除して、そのうえ、総選挙まで断行して、民主党崩壊が確実にしたいま、野田佳彦首相が、責任を問われて民主党から追放される番である。それだけに止まらず、永田町から追放される。
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