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安倍総裁、年上の有権者にJRの席を譲らず「謝っているじゃないか」と逆ギレのうえ、たぬき寝入り 静岡
野田佳彦首相は2012年12月14日(金)、滋賀4区の近江八幡市を訪れ、「この激戦区におととい入る予定が北朝鮮のミサイル発射で入れなくなりました。気になってどうしようもなくて」と演説しました。ここでは、8月22日の幼保一体化法(子ども子育て支援法)公布時の文部科学副大臣の民主党の奥村展三さんが、自民党新人の武藤貴也さんと一進一退で、日本維新の会新人の岩永裕貴さん、無所属で元職の小西理さん、日本共産党新人の西沢耕一さんが追い上げています。
地元の人のツイッターによると、おとといの街頭演説会の前に「今日12日16時ごろに、近江八幡駅イオン側で野田総理が来るそうな。見に行きますか。何気にあって見るとTVと違っていたりするから、おもしろい。選挙で勝つか負けるか現場を見てみるのが一番です。TVや新聞の報道はあてにならん。自分の目で見て、直感の方が案外当たるものです」とつぶやいていました。そして、この日の朝には「前に近江八幡に野田総理が来るってなっていて、北朝鮮ミサイル発射で中止になってた。けれど、今日またあるらしい。15時からJR近江八幡駅イオン側。晴れてるし、行ってみるか。議員に会う率が高くなってきた。少しでも吸収していこう、なにかを。」と意気込んでおられます。そして、演説会後は、「近江八幡駅で野田総理の演説。駅前が人で埋まってるの初めて見た。さすが国のトップにたつだけあって演説に力がある。妙に説得力がある。」と書いています。やはり、選挙とは、人間と人間の対話の総合芸術だと感じます。
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一方、首相の座が射程に入った安倍晋三・自民党総裁。自民党ホームページによると、同日は、「15:20〜【静岡2区】焼津駅南口 16:45〜【静岡6区】沼津駅南口 17:15〜【静岡5・6区】三島駅北口」と激戦の静岡2区、5区、6区を行脚しています。事件はこのとき起きました。15日付朝日4面によると、自民との安倍総裁がJR東海道線の列車で移動中に、初老の(年上の)男性が、後から乗ってきた安倍さんが座ったため、隣に座って苦言を呈したところ、安倍さんはしばらく聞いていた後、「だから、すみませんって言ってるじゃないか!」と怒り、その後は座ったまま目を閉じ、狸寝入りをしました。
国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律(昭和22年法律80号)により、JR無料パス(新幹線グリーン車含む)を受け取っています。解散中もたしかもらえたような気がします。とくにJR東海は、新幹線の関係で政治力が強く、選挙区にかかわらずすべての国会議員に影響力を持っています。これを問題視していたのは、衆議院議員当時の河村たかしさん(愛知1区)ぐらいです。河村さんは河村商事社長時代は、名古屋駅から東京駅まで新幹線自由席に乗っていました。名古屋駅なら、自由席が埋まっていれば、次の新幹線に乗るという手もあります。そうやって民間企業で身銭を削っているのに、国会議員がJR無料パスを受け取っていると、JRで不祥事があっても国会議員が追及できないと語っていました。JR東海がJRグループでも圧倒的に収益力が高いことも、この「席取り」にあるかもしれません。
朝日の安倍総裁番記者が記事にしたのは、選挙が最終盤だからで、これが序盤戦だったら、嫌われて番記者活動に支障がでる可能性があるので、書かなかったかもしれません。ただ、2010年5月の英総選挙で、ブラウン首相(労働党党首)が地方遊説中に労働党員の女性から苦言を呈された後、車中で随行者に、BBCが許可を得た上でワイヤレスマイクをつけていたことを失念して悪口を言い、何度もBBCで流されたことに比べると、日本のマスコミは弱腰過ぎます。結果、ブラウン労働党は下野しますが、BBC開票特番を10時間ぐらい見続けましたが、開票特番ではこの女性の映像はまったく使われなかったところに、BBCの武士の情けを感じましたが、いずれにしろ、政権交代確実と言われていたとは言え、最終盤で失言をするとは、どのような理由であれ、首相・党首失格というのが、どの国でも選挙の必定でしょう。
私は安倍さんがこのような振る舞いをしているということを関係者からよく側聞していました。こういうところがあるから、9月の自民党総裁(シャドウ首相)選挙では、石原伸晃候補がふさわしいと考えましたが、自民党員の総意で安倍さんが総裁になりました。安倍さんはこういう風に逆ギレするので、比例代表で民主党が一定の議席を取ることで、バックアップ政党(女王陛下の反対党)として、すぐに政権を担えるように用意させておくことが日本のためになると考えています。
東海道線の車中の会話と言えば、明治41年の朝日新聞連載小説『三四郎』。浜松で弁当を食べた後、小川三四郎はヒゲの男から話しかけられ、「いくら日露戦争に勝って、一等国になっても駄目ですね」「あれが日本一の名物だ。あれより外に自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあったものなんだから仕方がない。我々が拵えたものじゃない」と言ってニヤニヤ笑われました。そこで、三四郎は「しかしこれからは日本もだんだん発展するでしょう」と反論したところ、「亡びるね」と言われました。三四郎は心の中で「熊本でこんなことを口に出せば、すぐなぐられる」と思いながらも、東海道線の車中で、自分は広い世界に出たんだと感じました。そして、このヒゲの男が、ナント広田先生だったというのは、みなさんご存じの通り。
この明治41年の漱石の認識は、言うまでもなく、秋山真之の「本日天気晴朗なれども波高し」と同じく、日露戦争後に我が国が坂の上の雲を踏み外し、十五年戦争・太平洋戦争に転落していく歴を暗示しています。
国土の均衡ある発展の美名の下に、公共事業がばらまかれ、結果として、日帰りだけど高くて遠い新幹線で、地方の若者が都会に住み、年に2回しか帰省しない社会(ストロー現象)をつくりました。まだ地方から都会へ労働力が移転した金の卵の高度成長期は良かったのですが、その後はシフトチェンジできないまま、失われた20年衰退する地方へと転落しました。下河辺淳・国土審議会会長(初代国土事務次官)ら官僚の跋扈を含めて、すべて自民党1党独裁政権のせいであり、それを支持した有権者の日本の後世への許されざる歴史的犯罪です。
箸が使えず、年長者に狸寝入りをする安倍ちゃん。朝日新聞によると、東海道線の座席は、JRがおさえていて空席だったようです。
その安倍さんの10年間で200兆円の国土強靭化計画の自民党。小選挙区はまだしも、比例区でも自民党、あるいは日本維新の会に投票する有権者が多いのは、まさに「滅びるね」としか言いようがありません。
それにしても、2016年(平成28年)12月まで任期があるのに、小選挙区はまだしも、なぜ2枚目まで自民党、あるいは日本維新の会と書くのか、私には不思議でなりません。
安倍ちゃんに日本を渡すな。
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