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「日本未来の党(未来)」の小沢一郎前衆院議員(70)が築いた、岩手県の「小沢王国」が崩壊しつつある。前回衆院選では4選挙区で小沢系が全勝したが、報道各社の情勢調査では「小沢離れ」は顕著で、最悪の場合、1つも勝てない窮地なのだ。小沢氏自身、「小選挙区で負けたら政界引退する」と語っているという。政界中枢に20年以上君臨し続けた剛腕政治家に、最終楽章が流れ始めたのか。
「小沢氏が自分の選挙区で街頭演説するなんて聞いたことがない。大変な状況ということだ」
後援会幹部はこう語った。小沢氏は12日から岩手県入りしており、15日には自身の選挙区(岩手4区)にある北上市で街頭演説する予定。固い選挙基盤を誇ってきた小沢氏としては、異例だ。
衝撃はこれだけではない。産経新聞と毎日新聞が11日報じた中盤情勢で、滋賀県の嘉田由紀子知事が立ち上げ、小沢氏の「国民の生活が第一」が合流した「未来」について、産経は「13議席」、毎日は「10議席以下」。公示前勢力(約60議席)の6分の1もあり得る大惨敗だった。
要因の1つは、東日本大震災後の小沢氏の言動のようだ。昨年3月の震災後、小沢氏は盛岡市を一度訪れただけで、甚大な津波被害を受けた岩手県沿岸部の被災地に半年以上も入らなかった。
このため、地元から「どうして被災地に来ない」「被災者より政局優先なのか」といった不満が噴出。今年6月、週刊文春が、和子夫人が書いたとされる「離縁状」をスッパ抜き、そこに、「(小沢氏は)放射能から逃げた」と書かれていていたため、期待は失望に変わった。
地元のロータリークラブ会員は「お祝いごとで必ず届いていた、(小沢氏からの)電報が今年に入って届かなくなった。人手不足で地元への配慮が手薄になっているらしい。被災地に冷たかったことと、夫人の離縁状の件で、小沢人気はガタ落ちだ」と明かす。
こうした情勢を見て、民主党は公示直前、小沢氏に「刺客」を立てた。4区の金ケ崎町出身で、新進党時代から、小沢氏と行動をともにしてきたベテラン党職員の及川敏章氏(56)だ。
民主党や報道機関の情勢調査でも、小沢氏はこれまでのように突出しておらず、党執行部は「ウチが候補を立て、非自民党票を分散できれば、小沢氏の落選もあり得る」と計算したのだ。
一方の小沢氏は、自分が民主党を離党した際に付いてこなかった元腹心たちに、激しい怒りを覚えているようだ。
民主党の階猛氏(46)が地盤とする1区には、岩手県の達増(たっそ)拓也知事の妻で、元客室乗務員の陽子氏(47)を擁立した。前回衆院選の長崎2区で、福田衣里子氏(32)を勝利に導いたベテラン女性秘書が、徹底指導しているという。
ただ、露骨な戦術に、階陣営は「激戦区には間違いないが、こちらには5年間の活動実績がある」(秘書)と語る。
民主党の黄川田徹氏(59)の地盤3区には、一関市の旅館おかみで新人の佐藤奈保美氏(46)を担いだ。黄川田氏は大震災で、自宅と地元事務所が津波に流され、両親と妻、長男、秘書を失った。「野党になれば、被災地復興に直接関与するのも難しくなる」と判断して、小沢氏と決別した。
昨年、家族4人の初盆を迎えたころ、黄川田氏のもとに香典を添えた便箋2枚の手紙が届いた。小沢氏の妻、和子夫人からで、お悔やみの言葉とともに、「大変な状態でも政局や権力闘争をする人はいるが、黄川田さんは頑張ってほしい」とつづられていたという。
2区の畑浩治氏(49)は、小沢氏とともに未来から出馬したが、自民党元職の鈴木俊一氏(59)が優勢だ。
小沢氏は、田中角栄元首相直伝の「川上から川下へ」という選挙戦術を守ってきた。選挙終盤は、側近らが戦う都市部などを回るのが常だったが、今回は、投票前日も自分の選挙区に入るほどのピンチなのか。
県政関係者は「厳しい情勢調査は、逆に陣営を引き締める。小沢系の組織選挙の力は並大抵ではない」とも語るが…。
2012.12.14
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121214/plt1212141152002-n1.htm
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