http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/107.html
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我々のDEMIOSのモデルによると、消費税は増えるが、法人税と所得税はどんどん下がっていきます。景気回復効果について、消費税増税をやると、モーレツな勢いで下がっていくんですが、内閣府のモデルによると、消費増税をしても、景気はほんの僅かしか下がらないことになっています。菅内閣のときも、そのモデルを持って行きまして、菅さんを上手にだまして、与謝野さんが旗を振って、とうとう、税と社会保障の一体改革ということになって、消費増税に踏み切ることになったということです・・・
産経は嫌いですが、「産経新聞を応援する会」から
http://ameblo.jp/sankeiouen/entry-11355770579.html
■インチキ財務省モデル、インチキ内閣府モデル
宍戸駿太郎先生がYOUTUBEの『マクロ経済学とマクロ経済政策』の中で次のようにおっしゃっています。
http://video.baidu.jp/watch/KPLZNTrXSef/13?word=%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%82%BA&source=rssfeed
『公共工事は決して浪費ではなくて、国民の生命、財産を守る極めて重要なインフラなんです。このインフラの支出がどれくらい名目GDPを上昇させるか、そしてどれくらい税収入が増えるかということですが、5兆円の公共投資で、5年間くらいで、3倍から4倍まで名目GDPが増えてきます。それによって、増えたGDPの30%くらいの税収が増えてきます。5年間くらいで、5兆円のほとんどを税収で回収します。
この点をひた隠しに隠すのが財務省。国民には、金融資産をふせて、借金額のみを強調して、増税につなげるのが財務省。ところが、国債を外国人に売りつけるときは、資産をたくさん持っていますから、政府の借金がいくら多くてもビクともしませんよ、というわけです。
さらに、政府は、もうちょっと、悪質な戦略をやっておりまして、公共投資が、借金を増やすばかりで、経済成長の役には立たないという主張に使われているのが、内閣府のマクロ計量モデルです。小泉・竹中のときに、内閣府に、公共投資の乗数効果ができるだけ少なくなる奇妙なモデルを作らせたんです。
特に竹中が、とんでもない乗数のモデルを作らせまして、だいたい、計量モデルは、1の公共投資に対して、2ないし3の乗数効果が出るのですが、ここに、いろんなシンクタンクのモデルを出しています。東洋経済エコノメートのマクロモデルは、3〜4ですね。(これは名目GDPで作っています)。大和総研の中期のマクロモデル、我々が使っているDEMIOS(デミオス)のマクロモデル、参議院もマクロモデルを作っております。これらはだいたい2くらいです。(これは実質GDPで作っています)
ところが、小泉・竹中になってから、内閣府モデルというのが出たんです。乗数効果が0.5くらいのモデルを出したんですが、さすがに、学者たちがオカシイと騒いだんです。さすがにオカシイということで、菅内閣のときに改訂版を発表したんです。ところが、これも3年目まで1なんです。1から4年後に0.5に変わり、5年後に0.4くらいまで下がっていくというモデルです。
これは何かと申しますと、公共投資の乗数効果は1以下である。ということは、お金は政府に戻って来ませんよということです。借金が増えるばかりということ。その宣伝に使うのには絶好のモデルです。これらは、公共投資のモデルですが、消費増税のモデルもあります。
我々のDEMIOSのモデルによると、消費税は増えるが、法人税と所得税はどんどん下がっていきます。景気回復効果について、消費税増税をやると、モーレツな勢いで下がっていくんですが、内閣府のモデルによると、消費増税をしても、景気はほんの僅かしか下がらないことになっています。菅内閣のときも、そのモデルを持って行きまして、菅さんを上手にだまして、与謝野さんが旗を振って、とうとう、税と社会保障の一体改革ということになって、消費増税に踏み切ることになったということです。
これだけの不況であるにも関わらず、財政は増税によって賄いましょうということになったわけです。復興増税ということでも増税ムードを盛り上げたんです。そこで活躍したのが、この内閣府モデルです。この悪質なモデルの内容は極めて簡単なものでして、公共投資をやると金融市場で金利が暴騰する。すると、設備投資と住宅投資が下がる。消費もその影響を受けて下がる。(クラウディングアウト効果)という、金利の暴騰に関する特殊なモデルを作ったんですね。
これは、伝統的な内閣府のモデルとまったく違うんです。伝統的な経済企画庁のモデルというのは、大和総研の中期のマクロモデル、我々が使っているDEMIOS(デミオス)のマクロモデル、と同じ、実質では2、名目では3ないし4のモデルなんです。
アメリカでも同様のモデルがあります。アメリカの計量モデルは、ワートンモデルなど。ノーベル賞のローレンス・クライン教授のグループ、ペンシルバニア大学にワートンスクールというのがあって、ここで作ったモデルです。世界で最も信用のおけるモデルです。これも、実質GDPで、1の政府投資に対して2倍の乗数ですね。、名目GDPで2.5倍から3倍になっていますね。これは、5年後には3.5倍くらいに上がるんですね。アメリカのモデルは短期モデルですけど、長期の性能も高いですね。この辺が、だいたい常識なんです。
日本のモデルを外国人に見せたら、それこそ腰を抜かすんです。こんなの使って財政政策を立ててんのか、これでは国民生活が大変なことになるでしょうと言われます。新聞は、こういうことに余り気が付かないんですよ。こういう問題は、高級な問題だと彼らは考えているんですね。
でも、ここ(産経新聞)に書いているのは、田村秀男氏が、財務省モデルは、狂った羅針盤を使って、国民をだましていると言っている。狂った羅針盤というのは、消費税の増税のGDPのマイナス効果を非常に小さく見る、そして、公共投資のGDPのプラス効果も小さくして、むしろ赤字が増えるというような、意識的な操作をしていると言っています。いまだに、内閣府は、民主党になってもまだこのモデルを使っています。こういうことでして、おそらく、財務省は必死になって抵抗したんでしょうね。
マクロ計量モデルで、いろんな効果が予測できるんです。外生変数に、公共投資、医療費支出、所得税の減税、消費税のアップ、長期金利のダウンと、こういうシミュレーションが計量モデルで出来るんですね。
<実質GDPの拡大効果>
公共投資・・・1の政府支出に対して、2年後に2倍くらい
医療費支出・・・意外に多くて、1の政府支出に対して、2年後に1.6倍くらい、5年後に2倍くらい、長期的には3倍近い経済成長効果が出てくる。
所得税の減税・・・5兆円カットしますと、最初は効果が低いですが、3年目くらいから効果は非常に大きくなる。3年目に2倍くらい、4年目に2.7倍くらい、5年目に3倍になる。
長期金利のダウン・・・1%ダウンしますと、始めは影響力は小さいですが、最後には大きくなります。2年目に1倍、4年目に2.2倍、5年目に2.5倍くらい。
(以上の政策をやると、消費が増えるということです。)
消費税のアップ・・・3%アップしますと、1年目にマイナス1倍、3年目にマイナス2倍、5年目にマイナス3倍、8年目にマイナス3.8倍、10年目にマイナス4.3倍と、急激にGDPが減ります。
今のデフレの世の中では、支出をすると景気が上がる、支出をカットするとデフレの効果が続いて行きますから、支出のカットは出来るだけしないほうがいいんです。だけど、一般の国民にそういうことを言っても、消費節約は皆さんやって行きますから。じゃあ、政府が率先して節約の旗を振るのかと。政府はもっと将来のことを考えて公共事業をやるとか、医療費を増やして高齢化の社会のために支出をするとかいうことをすれば良いわけです。でも、民主党になって、どんどん旗ふって、政府も節約すると、カットし始めましたからね、これにはみんな驚きましたよ。
今の民主党は自民党と違って、経済学をやるのに、マルクス経済学をやっていたんです。マルクス経済学は、現代的なマクロ経済学を絶対敵視しています。マルクス経済学というのは、資本主義経済を崩壊に導くというのが彼らのテーゼ(綱領)ですからね、彼らに言わせると、ケインズというのは最もけしからん男だということです。
マルクス経済学は、乗数効果など有り得ないものとして、学校で教えない。
日本の経済学部の6割から7割がマルクス経済学をやっているんです。経済学部を出たといっても、どの先生でやったのか聞かないと、東大の経済学部といっても、小宮とか吉川という人ではなくて、マルクス経済学の大内とかその弟子とかのところで勉強する人が、いまだに、3割とか4割とかいるんですよ。だから、日本の経済学自体が、ある意味、病気になっているんですね。』
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