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2012/12/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
大マスコミが握りつぶした2つの市長選の民意
ほとんど報じられていないが、各地の選挙でちょっとした“異変”が起きている。衆院解散後に行われた2日の桑名市長選(三重県)と9日の島原市長選(長崎県)だ。
ともに現職が敗れ、新人が勝ったのだが、そのウラに「反原発、反消費増税」のうねりがあるのは間違いない。
政治学者の土屋彰久氏もこう言った。
「桑名市長選は17年目の大ベテラン市長が落選し、島原市では民自公推薦の現職が敗れた。どうしてか。有権者は、大増税推進、原発維持の既成の大政党勢力に満足していない。支持していない。機会があれば、批判をぶつけ、ひっくり返したいと思っている。それが2つの市長選で証明されたのです」
この民意は16日投票の総選挙結果にも響くことなのだが、なぜか市長選の動きは話題にされない。大増税と原発推進の大マスコミが握りつぶしているからだ。連中は、有権者の怒りを封じ込めてしまい、総選挙を民主・自民の現状維持派同士の“じゃれ合い”で終わらせたいのだ。それだけに、未来の党の役割は重要になってくると、前出の土屋氏は続ける。
「未来は、売り込みベタというか、発信力が弱すぎる。民・自・公・維新はいずれも似たり寄ったりで、どこへ投票したって原発も増税も止まらない。止めたいならば、未来へ票を集中させるしかないと、機会あるごとに強調すべきなのです。大手メディアの争点隠し報道によって、未来は埋没させられている。でも、一点突破をはかり、有権者に本当の対立軸があることを知らせられれば、民意の大きなうねりが後押ししますよ。有権者は、反原発、反増税の一大勢力になり得る未来の存在をよく知らない、どの党に不満の一票を集中させれば有効なのか分からないだけなのです」
嘉田由紀子代表はもっと大声で叫んで目立たなくちゃダメだし、小沢一郎は今こそ前面に立つときなのだ。
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