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2012年12月12日 世相を斬る あいば達也
小沢一郎が“眠れる獅子”が、さぁ勝負どころだとムックリ起きあがったようである。風林火山そのものである。 “ 故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆 ”(ゆえに、そのときこと風のごとく、そのしずかなること林の如し、侵掠することは火の如く、知り難きこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆の如し)*雷霆は激しいカミナリ
野田佳彦の意味不明な解散により、己の党である民主党に壊滅的打撃を与える代表が存在する筈がない、と云うのは政党政治の常識である。この政治の道から外れたことを、小沢の読みが狂った等と歓んでいる新聞論説も多いのだが、自分の仲間を無職にし、二度と議員生活が出来なくなるような蛮行は、政治の道どころか、人の道にも外れた恥ずべき行為と云う点を指摘すべきだろう。政党政治が成り立っているのは、政党に対しロイヤリティがあるからである。野田が、国家のためには解党もやむなし程の決意があったのであれば、総辞職の道なら筋は通ると云うことだ。この程度の正論を吐いてこそ、メディアの役目を果たすと云うものである。まぁ済んでしまったことをツベコベ言っても詮無い話、次に移ろう。
さてマスメディアの選挙情勢を並べてみると、もう自公政権が完璧に成立したような“空気”になっている。もう此処まで“空気”を醸成すれば、投票率も落ちるだろうし、自公盤石の土俵は出来あがった、とマスメディア幹部は枕を高くして眠っているに違いない。それでも、多少の不安があるのか、小沢や嘉田のネガティブな些細な情報も見逃すまいと張り番をつけ、四六時中見張っている(笑)。かたや小沢の方は、10日を選挙解禁日と定めていたようで、上述の風林火山よろしく、「火の如く、雷霆の如し」で動き出した。他の党の街頭演説を見ていたが、安倍も野田も橋下も防寒服、アラスカで演説しているのか?と間違うくらい。小沢一郎の律義さは、こう云う時にも現れる。ワイシャツとスーツだけだ。筆者はこの姿を見て“風邪引くなよ”ついつい呟いた。
筆者の感じでは、今回の選挙で必要最低限の勢力を維持出来る手ごたえを小沢は既に感じているようだ。その議席数が30なのか70なのか判らないが、そのレンジで衆議院議員が生まれれば、一定の勢力にはなる。大政翼賛政治体制(自公民維)の暴走は、必ず中国との争いを引き起こす。筆者も、中国とスクラム組んで世界を歩こうとは思わないが、殴り合いをするメリットもまったく感じない。“どっちが強い弱い”の次元で語る連中の言葉に耳を傾ける気はさらさらない。すべてを包含的に解釈する冷戦友好な関係で良いのだ。筆者の場合は、米国についても同様な立場だが、それはさておこう。
マスメディア系の選挙情勢で、最もマシなのがANNの調査結果だ。
(1位)自民党:24%、(2位)民主党:10.7%、(3位)維新:8.3%、(4位)公明:4.1%、(5位)未来の党:3.7%、(6位)みんな:2.8%、(7位)共産:2.6%、(8位)社民:1.7%、そのあとに国民・新党大地・新党改革・新党日本が続く。投票先を決めていないが40%以上と出ている。
それに対して、ヤフーやロイターの支持政党のネット調査は、マスメディアと異様なほど異なる情勢をカウントしている。勿論、ネットにおける重複投票の欠点もあるし、愉快犯的投票もあるだろうし、親小沢に偏っている側面も見られる。しかし、だからといって、マスメディアの調査報道が正しいと云う話にもならない。“世論だ世論だ”と二言目には口にする癖に、世間における固定電話の存在位置が劇的に凋落している社会背景を無視した(世論無視と同じ)固定電話RDD方式の調査結果を金科玉条に振りまわすのは“禁止技”に近くなっている。
筆者の見る限り、ヤフーよりもロイターの方が愉快犯が加わるリスクが少ない所為か、自民党の支持が一番になっている。筆者は、民主党が2番になるわけはないと確信しているので、ANNの結果も未だ胡散くさい。ロイターの12日2時の結果をみると、以下の通りだ。
1位自民:34%、2位未来の党:32%、3位維新:13%、4位民主:7%、5位共産:6%、6位みんな:4%、その他1%、なし2%。となっている。重複投票が可能なので、この結果を鵜呑みも勿論出来ない。ただ、ニューヨークタイムズの支局長マーティン・ファクラー氏ら海外メディア記者諸君の選挙情勢の分析によると、今回の選挙は「自民党VS日本未来の党」と云う構図に見えていると云う事実も蔑には出来ないだろう。
つまり、マスメディアの自公政権が事実上成立したような“空気”の醸成は、かなりの部分で談合報道のニオイがあると云う事を示してもいるのだろう。筆者は、09年政権交代時前から、日本で起きている権力闘争を象徴的に観察すると、「小沢一郎VSマスメディア」と云う構図に置きかえることが可能なのだろうと推察していた。しかし、小沢が彼らの意に反して、公判で無罪を勝ち得てもなお、彼らは白旗を挙げるどころか、一層“反小沢”に執念を燃やすのである。その“なぜ?”についての言及は省略する。
ニューヨークタイムズの支局長マーティン・ファクラー氏ら海外メディア記者諸君らは、談合日本マスメディアの情報に飽き足らないようで、真実を知りたいと本日12日11時から“日本外国特派員協会(FCCJ)”で記者会見開くことになったようだ。11:00から12:30と随分長い記者会見だが、徹底的に小沢一郎の意図を聞こうと云うのだろう。概ね、好意的だとは思うのだが、嘗て小沢の師である田中角栄の金脈疑惑の発端となった日本外国特派員協会における記者会見だけに、幾分心配な面もある。まぁ小沢一郎ならトラップにも動じないだろう。
筆者の11日現在の選挙情勢、詳しい数値は出せないが、選挙のすう勢は、自民、未来の党、維新、民主、みんな、共産の順なのではないかと感じている。未来の党と維新と民主は横並び、そう云う感じだ。あと残り4日だが、民主は一層落ちるだろうし、維新も伸び悩んでいる。未来の党が第二政党になる可能性もゼロではなくなっている点が、唯一の救いかもしれない。今日は仕事が立て込んでいるので、小沢の記者会見は視聴できないが、IWJが中継してくれるだろうから、時間の許す方はウォッチングして欲しい。
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