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自民「262」地滑り的勝利 第3極「人材不足」 政治評論家・小林吉弥氏分析
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121210/plt1212101826005-n1.htm
2012.12.10 ZAKZAK
日本の未来を決める衆院選(投開票16日)は、折り返し点を過ぎた。先週半ば、「自民党、単独過半数の勢い」という世論調査も公表されたが、公示直前まで国民の注目と期待を集めていた「日本維新の会(維新)」や、「日本未来の党(未来)」などの第3極には、師走の大逆風が吹き付けているという。政治評論家の小林吉弥氏は、最新の政党別獲得議席を予測したうえで、第3極失速の背景や、選挙後の分裂危機などに言及した。
「公示当日に、未来が比例名簿提出をめぐって、前代未聞のドタバタ劇を演じたことが致命的だ。有権者は『民主党はノーだが、自民党に戻すのも…』と第3極に期待していた。ところが、未来の騒動が引き金になり、第3極全体が『とても政権担当能力はない』と判断された。潮目が次々に変わる不確定要因の多さを指摘してきたが、それが露呈した結果だ」
小林氏はこう語る。4日掲載の予測では「第3極、100議席超も」と判定したが、今回、情勢調査の激変などを加味し、改めて緊急分析した。
まず、嘉田由紀子代表(滋賀県知事)率いる未来は「小選挙区6、比例区12の18議席」とみる。小沢一郎氏が代表を務めた「国民の生活が第一」が丸ごと合流した公示前勢力(約60議席)の3分の1という惨敗だ。
「政党として未熟すぎる。嘉田氏側と小沢氏側のギクシャクした関係が露呈するなど、党としての一体感がない。新党に不可欠な『明るさ』や『清新さ』もない。嘉田氏と小沢氏の体質が違い過ぎる。これを挽回するのは難しい」
「選挙前に無理して新党を立ち上げたが、木に竹をついだような形になっている。世論調査の結果を聞いて、嘉田氏が『がっかりした』と語ったのも考えられない。選挙が分かっていない。選挙後に分裂する可能性が高いのではないか」
第3極をリードしていた、石原慎太郎代表と、橋下徹代表代行(大阪市長)の維新について、小林氏は「小選挙区18、比例区33の51議席」とした。未来への大逆風が、維新にまで及んでいる。
「石原氏と橋下氏は、原発や自主憲法をめぐる政策や思考でズレているだけでなく、選挙後の連立参加についても考え方がバラバラ。有権者は『一体、どちらを信じるべきか』と混乱する。未来の件もあり『第3極は頼りにならない』という印象が広まりつつある。新人候補にも、党への期待につながる人材が見当たらない」
維新と未来、みんなの党(18議席)を合わせて、第3極は87議席になるという。
一方、既成政党はどうか。比較第1党が有力視されている安倍晋三総裁率いる自民党は「小選挙区205、比例区57の262議席」。解散時に比べて140議席以上増やす地滑り的勝利だ。小林氏はいう。
「有権者は第3極の体たらくにシラけ、投票率も60%台半ばあたりにとどまりそうだ。激戦区では第3極と民主党の候補がつぶし合い、結果的に、組織力がある自民党候補が浮かび上がる構図となっている。単独過半数(241議席)を超え、常任委員会の委員の過半数以上を確保できる絶対安定多数(269議席)に近づく勢いだ」
「ただ、有権者の信頼が厚いわけではない。第3極や民主党への期待が失望に変わり、『政治を安定させるには仕方ない』という消極的支持が強い。“漁夫の利”の中で、自民党は淡々と選挙戦をこなしているイメージがある」
野田佳彦首相率いる民主党は「小選挙区49、比例区37の86議席」。政権交代時は300議席を超えていたから、大量離党があったとはいえ、歴史的大惨敗である。
「3年半の大失政に対する国民の審判ということだ。野田首相が『消費税増税の実施』ばかりに頭がいっていて、解散時期を間違えたことも大きい。“一将功成りて万骨枯る”が、今の選挙情勢ということだろう」
「輿石東幹事長と安住淳幹事長代行、鉢呂吉雄選対委員長が、選挙を仕切れていない。逆風の選挙は、執行部が水面下でサポートしなければならないが、機能していない。野田首相が他党の悪口ばかり言っているのも、有権者には『政権与党として品格がない』とみられている」
野田内閣の現職閣僚7人が「落選危機」という、日本政治史で考えられない混乱した選挙戦になっている。
この選挙結果ならば、自民、公明両党で290議席に達するが、次期政権の枠組みはどうなりそうか。
小林氏は「自公連立政権でスタートするだろう。参院は与党少数のため、安倍総裁は保守色を強く出すことなく、まずは景気対策や予算成立に全力を挙げるはず。民主党も3党合意があるため部分的に協力していくのでは。本当の勝負は来年夏の参院選。ここで、日本の未来と、党の存亡をかけた死闘が繰り広げられる」と語っている。
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