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民主党には、党を悪逆政党に変質させ、国民の期待を根っこから裏切った政治家「四銃士」がいる。銃士(じゅうし」という言葉は、近代初期に存在したマスケット銃(先込め式歩兵銃)で武装した歩兵のことであり、アレキサンドル・デュマの小説「三銃士」で日本に知られた。菅直人政権以降から野田佳彦政権までの民主党には、政権交代に託した国民を裏切り、ことごとく国際金融マフィアと財務省の飼い犬となった政治家たちがいる。
人数で言えば、これはもちろん4人どころではないが、要所要所で重要な破壊的役割を演じた政治家は4人である。彼らのことをパペット(操り人形)と喩えることは最も分かりやすいが、神州の泉は何となく銃士を思い出した。銃士は銃を肩に据え付け、命令された通りに動く歩兵である。銃を持っているだけに操り人形よりもはるかに破壊的である。民主党には、小泉政権が破壊した後の日本を、輪を掛けて滅茶苦茶にした極悪な政治家が四人いる。
ほとんどの国民には、今や常識となった感があるが、民主党の信頼は地に落ちている。これについては、民主党Bが民主党Aをクーデターで乗っ取ったという言い方になっているが、Aとは鳩山‐小沢ラインである。ではBが具体的に何であるかは、案外体系的に知られていないのではないだろうか。実は反骨の出版社、鹿砦社が出している月刊誌「紙の爆弾」1月号の記事に、このB層を形成した重鎮的な政治家たちが書かれているので、是非お読みいただきたい。
「紙の爆弾」で、神州の泉一押しのその記事は、朝霞唯夫氏の「国民が期待した民主党はなぜ崩壊したのか(副題:政権与党を空中分解させた「嫌・小沢一郎」」である。朝霞氏は、民主党B層を牽引した極悪四銃士の行状をこの記事で実に分かりやすく解説してあり、読んでいて、今更ながらに、なるほど、そういうことだったのか、と腑に落ちる部分が多々あった。以降は朝霞氏の記事を主に参照して書く。
@ 極悪四銃士その一 藤井裕久
植草一秀氏が消費税増税を巡り、「ペテン師」の王道を行く人物として糾弾し、神州の泉は、人々の目を逸らしどさくさに紛れて次々と“言論弾圧法案”を出してきたことに警鐘を鳴らしてきた極悪首相・野田佳彦氏は、朝霞氏の記事によれば、藤井裕久氏が生み出している。旧大蔵省のOBで小沢一郎氏の側近だった藤井氏は、政権交代が為された当初、神州の泉の記憶でも、小沢氏とは親しく信頼し合える盟友的な立場にあったという印象がある。
この藤井氏が政権奪取後、権力の牙城に居座ったとたんに、彼は一転して小沢一郎氏を正面から裏切っている。これが小泉・竹中構造改革路線に回帰し、米系国際金融資本と財務省の飼い犬と化した民主党B層が生まれる発端となった。93年に新政党にいた藤井氏は物心両面で小沢氏に面倒を見てもらっていた。
それが権力を手中にした途端に小沢氏に噛みつき、党を財務省誘導にする引き水となった。藤井氏は財務大臣就任で、小沢氏の盟友から一転して旧大蔵省(現財務省)の代弁人に先祖返りした。この時、藤井氏は野田佳彦氏を配下の副大臣に登用した。 これに恩義を感じた野田佳彦氏は、藤井氏の子分になり、自ら財務相イズムの洗脳体制に飛び込んだ。これが後の消費税増税法案に繋がっているわけである。
A 極悪四銃士その二 仙谷由人
2010年の1月下旬、小沢、鳩山、菅の3グループの重鎮たちが集まった。この当時、小沢氏の政治とカネ問題がクローズアップされ、鳩山氏は母親からの資金提供の問題がマスコミを賑わせていた。いつ政権が倒れるかという切羽詰った状況で、この3グループには、鳩山氏辞任の後に菅氏を総理に就け、菅、鳩山、小沢のトロイカ体制で挙党一致体制に持って行く合意ができていた。
ところが、この計画が軌道に乗りそうになったとき、当時、副首相兼財務相だった菅氏がこの計画に楯突き、政権はコントロール不能に陥った。国家戦略担当相だった仙谷由人氏は官邸に入り浸り、菅直人氏を完全に「反小沢」に仕立て上げた。「小沢さんには少し静かにしてもらいたい」と言ったのは仙谷氏の知恵だそうである。
B 極悪四銃士その三 枝野幸男
2011年1月に官房長官となった枝野氏は、311後の震災・原発スポークスマンとしてテレビ画面を独占した。その後経産省大臣に就任したが、原発政策について発言がぶれている。その象徴的な揶揄が「フルアーマー枝野」である。
C 極悪四銃士その四 野田佳彦
マスコミはあまり野田氏の“嫌・小沢”について語らないが、実は朝霞氏によれば、野田氏は1992年の日本新党結成時に小沢氏に遺恨を抱いていたと言う。仔細は本誌を読んでいただきたいが、野田氏は、藤井氏に財務省の奴隷に仕立てられる以前から、潜在的には反小沢色の濃厚な政治家だった。野田氏は@でも言ったが、植草氏が何度も指摘されているように、2009年には「公務員の天下りとわたりの根絶が何よりも大事で、これを実現しないで消費税を上げるのはおかしい」と絶叫していたが、シロアリ退治を故意に無視して「決められる政治」を連呼する大ペテン師である。
これに加えて、神州の泉が野田佳彦氏を極悪の極悪宰相と位置付けているのは、国民や政治家をたぶらかして、どさくさに紛れて、人権委員会設置法案を筆頭とする“言論統制法案”を次々と打ちだしたことにある。
以上、朝霞氏の記事をよりどころにして、民主党」B層の成り立ちに4人の政治家が重大なかかわりを持つことを説明したが、詳しくは「紙の爆弾」をお読みいただきたい。記事を書かれた朝霞氏は、自分は小沢氏について、批判も賞賛もしないが、後半でこう述べている。「もし仮に、挙党一致体制を維持し、ねじれのない国会運営を進め、増税せずに予算の組み替えなどを実行できていたとしたら、どれだけ違った社会になっていたことだろう。」まったくその通りである。
今、消費税増税、原発、TPP、統治機構改革、改憲、国防軍、世襲議員、デフレ対策、その他が入り乱れて、選挙戦が佳境に入りつつあるが、選挙の争点は植草氏がはっきりと語るように「消費税増税、原発、TPP」をどう捉えるかの二極対立である。これを明確にするためにも、「嫌・小沢」をキーワードにして、国民を裏切った民主党B層が何であったかを明快に説明する朝霞唯夫氏の該当記事は非常に重要である。この記事は「民主党裏切り史」を説明する定番と捉えてもいいと思う。だからと言って、本記事が反意的に自民党を持ち上げているわけではなく、極悪民主党は、日本を破壊した旧自公勢力の極悪進化形という文脈で書いている。
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2012/12/post-63ba.html
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