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2012年12月08日 世相を斬る あいば達也
昨夜の長いこと揺れる地震には驚いた。あわてず騒がずがモットーの筆者も、座っていた椅子を離れ、倒れそうな家具を押さえようかと思った。次に思い浮かんだのが、福島第一原発4号機の使用済み核燃料を沈めている、丸裸のプールのことだった。その次に浮かんだのは、青森県六ケ所村の再処理施設のことだった。まぁマグニチュード7.3にしては、揺れが少なかったのは、偶然にもアウターライズ型地震の震源地が240キロ離れた場所で起きたと云う僥倖だったことだ。
それにしても、震度4〜5程度の地震の揺れは、我が国の名物みたいなもの、そこに原発を54基も雨後の筍と建設設置したのだから、驚嘆である。そして、その原発4基が地震と津波でボコボコにされ、放射能を撒き散らし、いまだ収束の目処も立っていないにも関わらず、目先の電力足りない神話に先走る野田民主党、再稼働ビシバシという安倍自民党、ふにゃらふにゃら、何を言っているのか理解不能な石原維新。原発再稼働絶対反対は、未来の党、共産党、社民党という中小政党だけというのだか、怖ろしき民主主義・資本主義国家、日本である。
そういえば、その中心となるべき「日本未来の党」だが、なにやら未だ、揺れまくっている。結党10日の新党なのだから致し方ないと云う考えもある。意志統一が不十分のまま走りだした事情があるにしても、どうも嘉田代表、飯田代表代行VS現役の議員だった“生活”との摩擦が感じられる。このような内部の摩擦を、嘉田代表が言う処の“仕掛け”だとすると、それは“角をためして牛殺す”と云う事態を招きかねないだろう。小沢一郎や亀井静香のシンパ票を忌避するような言動は、非常に危険な賭けのようにも思われる。小沢と亀井で700万票が掻き集められるのだ。その事も熟考するツートップである事を期待しておこう。
脱原発を卒原発と表現するのも悪くはないが、原発再稼働は絶対にさせないと云う強い発信力には、卒原発は訴求していない。言葉の持つニアンスは選挙では非常に大事だ。ただ、マスメディアの争点隠しによる影響もあるが、「増税すべき前にやることがある」と云う反消費税。アジアシフトに重きを置く経済外交姿勢など、もっと訴える努力も必要である。脱原発だけでは、有権者には物足りない印象を持たれる。喫緊の課題が“卒原発”であっても、有権者は欲張りである。完璧な政策などないと判っていても、景気を好くして欲しいと云う無理な願望も持つのが国民である。無理難題を四方八方から言い出すのが国民と云う束である。しかし、国政政党やその構成員である議員は、ワンイッシューで戦える戦場に赴いているわけではない。
昨日の大きな地震は大事に至らなかったが、有権者に“福島原発事故”の眠りかけていた記憶を呼び起こすには充分の揺れであった。語弊はあるが、忘れかけたモノを思い出すキッカケになるのであれば“未来の党”にとって、僅かな応援の揺れであったかもしれない。しかし、小沢や亀井のシンパである有権者にしてみると、やはり“未来の党”のツートップと国会議員グループの間に流れる不穏な空気は、ここ数日で修正しておく必要はあるだろう。この不穏な空気が小沢の戦術だとしても、マスメディアは“未来の党”のネガティブな情報にだけに執着発信するので、その軌道修正はしておくべきである。
いまさら、「日本未来の党」から小沢一郎の影を消すなどと云う姑息が手段は、有権者に通用しない。“小沢一郎を使いこなせず、官僚が使えるか”、“小沢を利用した人が小沢を怖がっている”など、ウィットに富んだ、小気味のいい切り返しをするか、記者クラブのハイエナのような記者連中に、支持率の伸び悩みの原因は「小沢傀儡が影響しているのでは」と聞かれ、「小沢さんのイメージの影響はあると思う。小沢さんの場合、かなり社会的に誤解される存在でもあった。過去様々あったと思う。私はいま原発ゼロ社会を求める、子どもや若者、女性に優しい社会をつくるという1点で、小沢さんや亀井さん、減税の河村さん、 みどりの風の谷岡さんたちと合従連衡のようなことをしている。過去のことはいろいろあると思うが、強く拘泥したくない。これがなければ、本当に原発ゼロ社会をめざすという国会議員の乗る船がなかった。その船を造る意味で様々な方と協力するのが国民のための政治、と受け止めて前に進 みたい。」等と、真面目に誠実に答えるものではない。
「必ず、残りの選挙期間で国民の皆様の理解が得られると信じています。まだまだこれからですよ、頑張ります」それだけで良いのだ。選挙に負けたわけでもないのに、敗戦の将のような立場に、自ら落っこちたような発言は気をつけて欲しいものだ。ただ、筆者の推測には、もう一つの戦術もあるのかな?と思うところはある。小沢、亀井、河村らは、「俺たちの支持者票は、俺達が個人的な力でシッカリ固めるから、嘉田さんは徹底的に脱原発層を取り込む選挙運動をしてくれ。その為に、多少我々をボロ糞に言っても構わんぞ、ドンドン無党派層の心を捉えるのだ」と諌め、選挙戦術を伝授しているかもしれないと云う推測だ。筆者は、それも戦術の一つかな、と思う。ただ、純粋に小沢一郎を支持している場合、戦術とはいえ、チョイと不快に感じるわけである。さて果て、事実はどうなのか、多分嘉田も小沢も永遠に口を割らないだろう(笑)。
最後に、思った通り、安倍晋三が元気よく浮かれだしている。自民党立候補者に幹事長名で通達を出したのだが、総裁自ら浮かれた演説を始めてくれた。これは益々愉しみだ。
≪ なんていう党でしたっけね」自民・安倍総裁
民主党や、できたばっかりの党に、日本を守ることはできないんですよ。地域を守ることはできない。それができるのは、自民党であり、公明党であります。
この戦い、そう簡単な戦いではありません。この選挙区においては、自民党と、そして民主党と、さらには、なんていう党なんでしたっけね、日本維新の会ですね。「維新」といえば、私は山口県から来ていますから、大阪の人たちには使ってもらいたくない思いでありますが。おそらくみなさん、あんまり長い間、覚えていなくてもいいと思いますよ。多くの党は、できてすぐなくなっていきます。(愛媛県鬼北町での街頭演説で≫ (朝日新聞デジタル)
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