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2012/12/7 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
3年前国民は小沢一郎の民主党に日本変革の夢を託したのに、その小沢は闇の勢力につぶされ、傀儡・野田は自民政権復活の手先となった
きのう(6日)の新聞各紙に選挙戦序盤の情勢が出たが、どこもかしこも「自民圧勝」と打ってきた。
朝日は「自民257〜285議席」、読売は「自公で300議席を超す可能性」、毎日も「(自民が)小選挙区では民主、維新などを圧倒し、230前後の選挙区で議席を得る可能性」と書いていて、もう自公過半数は「決まった」みたいな書き方だ。
ベースになったのは固定電話による世論調査で、したがって、答えたのは平日昼間、家にいる有権者になる。「そりゃジイさん、バアさんばかりだろう」なんて声もある。「選挙直前に乱立した第三極の数字が低く出るのは当然」という見方もあるのだが、とはいえ、それを差し引いても、自民の勝利は揺るぎそうにない。この調子だと、自民党の安倍総裁が首相に返り咲くことになるわけで、こりゃ、悪夢のような展開ではないか。
参院選でノーを食らい、お腹が痛くなって、政権をブン投げた首相が、「選挙の信任」という形で、それこそ、大手を振って戻ってくるのだ。政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「衆院で安定多数を確保すれば、安倍自民党は怖いものナシ。やりたい放題を始めるでしょうね。まずは公共事業のバラマキの再開。なにしろ、防災、減災を錦の御旗に『10年で200兆円』の公共事業をブチ上げているのが自民党です。そのための財源として、有無を言わさず消費税は引き上げる。安倍総裁は『お札をどんどん刷ればいい』とも言っていますから、日銀も輪転機屋になるのでしょう。そうして増えた分の予算はコンクリートと軍拡につぎ込まれることになるのです。
国防軍だか何だか知りませんが、自民党は軍備強化や自衛隊員の増強を訴えている。その先にあるのはもちろん、憲法改正です。自衛隊は正式な軍隊となり、米軍と一体化し、世界の紛争に出ていくことになる。軍拡に予算を回せば、減らされるのは社会保障で、国民生活にとってプラスなんて何ひとつありません」
◆たった3年半で利権政治の復活を許すのか
自民党は小泉時代にも社会保障費をバッサリ削った。セーフティーネットを外して、競争社会をあおったのだから、ムチャクチャだ。
結果、格差が広がり、ワーキングプアが大量に生まれたのは周知の通り。だからこそ、国民は怒り、自民党政権にノーを突きつけたのではなかったか。剛腕・小沢一郎の改革に期待し、政権交代に希望を託したのではなかったか。それがたった3年半で元の木阿弥ということだ。
今、安倍は笑いが止まらないらしいが、それは官僚や大企業も同じだろう。
自民党政権が復活すれば、政官財の癒着もよみがえる。自分たちの利権を守るための庶民いじめ政治が再び、まかり通ることになる。
時計の針は逆戻り。アホらしいったらありゃしない。
◆自民党に大政奉還するための解散だった
本当にこんな選挙結果になったら、やってられないが、それもこれも全てはペテン首相、野田のせいだ。
09年に自公から民主党への政権交代が確実になった途端、改革を恐れた連中が始めたのが小沢潰しだった。霞が関や財界、大マスコミといった旧体制がよってたかって、小沢を封じ込め、改革を骨抜きにしようとしたのだが、こうした闇勢力のカイライが野田政権といってもいいくらいだ。
財務省の言いなりで、公約違反の消費税アップを強行したのは言うに及ばず、原子力ムラのために原発再稼働もナシ崩しで容認。揚げ句はTPP参加だ、集団的自衛権見直しだ、と次から次へと自民党みたいな政策を繰り出した。そのために民主党は分裂を余儀なくされ、裏切り、迷走、混乱に嫌気が差した国民が離れた。
「つまり、民主党が自滅したおかげで、自民党が浮上したわけです。決して、自民党が生まれ変わったわけではないし、そのせいで積極的な支持を得たわけではない。それでも単独過半数を得られるのであれば、笑いが止まらないでしょう。自民大勝の一番の功労者は野田首相です」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
これだけでも野田は万死に値するのだが、野田の大罪はそれだけではない。選挙になれば民主党が壊滅するのは百も承知で、政権を「どうぞ」と渡すがごとく、自民の言うがままに解散したことだ。
「その上、『比較第1党が目標』なんて言ったのです。与党党首なら、ウソでも過半数を狙うと言うものなのに、てんで勝つ気がない。しかも、野田首相は第三極の準備が整わないタイミングを狙って解散を仕掛けた。まるで、自民党に大政奉還するための選挙ではないですか。“自民党野田派”としては、最高の働きをしたことになります」(民主党の前衆院議員)
◆安倍政権なら3年半前よりさらに悪くなる
新聞各紙によると、自民党が大勝する分、当然ながら、民主党は大苦戦だ。小選挙区で優勢なのは10選挙区程度で、09年の20分の1、大逆風だった05年の郵政選挙で制した52議席を下回るのも確実とされる。比例票もまるで見込めないから、全部で60〜80議席がいいところだ。公示前の230議席から、3分の1以下になる。
それで出てくるのが、こんな見方なのである。
「大惨敗することが分かっていながら解散した野田首相は、おそらく、民主党がどうなろうと関係ない。自分のグループ(花斉会)と財務省出身の子飼い議員や松下政経塾の仲間だけが残ればいいと考えているのではないですか。だから、60議席でかまわないのです。いくら衆院で負けても、民主党には参院で第1会派という強みがある。これを手土産にすれば、安倍政権に入れてもらえる。それが野田首相の言う『前に進める政治』なのでしょう。だから、民主党幹部は選挙戦の真っただ中なのに『3党合意を守る』などと言い、選挙後連立に言及しているのです」(角谷浩一氏=前出)
総選挙で自民党が圧勝しても、どのみち参院はねじれたまま。そこで、野田民主の出番ということだ。
こんなデタラメを許したら民自公、あるいは民自維の枠組みで絶対安定多数の巨大翼賛政権が生まれてしまう。そうなれば、消費税談合のように国会審議をスッ飛ばし、トップの密室会談で何でも決められることになる。衆参で3分の2議席を押さえられたら、憲法改正もアッという間だ。
政治評論家の森田実氏は「安倍政権になれば、3年半前の自民党よりもっと悪くなる」と、こう言う。
「大マスコミは自民圧勝の流れをつくろうとしていますが、その陰で恐ろしい事態が進行していることに国民は気づかなければなりません。ウルトラ右翼の安倍政権にタカ派の野田グループや、中国と戦争をしたくてたまらない石原慎太郎の一味が加われば、どうなるか。民主党が集団自決選挙に突っ込むのは勝手ですが、ここで自民党を大勝させれば、日本国民の集団自決になってしまいます」
悪夢の選挙情勢が現実にならないことを祈るばかりだ。
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