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2012/12/5 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
ほったらかしにしてきた福島で何をエラソーに言っているのか
公示日のきのう(4日)、野田首相と自民党の安倍総裁が福島県で上げた第一声に、政治評論家の有馬晴海氏が言葉を失った。
「本当にひどいやつらだなあと呆れましたよ。選挙戦略を考えれば利用しない手はないのかもしれません。でも、彼らはこれまで、福島をほったらかしにしてきた。何もやっていないでしょう。冷静に振り返ると恥ずかしくて、第一声などやれないはずです。それを平気でやるのだからおぞましい。開いた口がふさがりません」
いわき市のJRいわき駅前を選んだ野田は「福島の再生なくして日本の再生なし、という思いを新たに確認をしながら、日本の再スタートを切っていきたいと思います」と声を張り上げた。だが、どれだけよどみなく話そうが、拍手や歓声はゼロ。かといって、怒声も聞かれない。無言で選挙カーを取り囲んだ有権者は、すでに政治を見切っているようだ。
聴衆のひとりは「この場所に残っているのは、私らみたいな年寄りばかり。“子育て世代”の多くは、いわきを離れ、県外で暮らしている。野田さんは、いったい、だれに向かって演説してるのかね」とポツリ。わずか20分でそそくさと公用車に乗り込んだ首相の選挙パフォーマンスに、ウンザリした様子だった。前出の有馬晴海氏が言う。
「政権発足以来、野田首相は震災や原発の問題に見向きもしなかった。口では、『福島の復興なくして』と言っても、具体策はゼロ。地元が望んだ細野原発相の留任も、自分の都合ではねつけて政調会長にスライドさせています。10月に2度目の原発視察をしていますが、今になって思えば、年内選挙を見越したパフォーマンスだったのでしょう。そもそも野田首相は、昨年12月に『原発収束宣言』を出している。『終わった』と大見えを切ったのです。それなのに視察とは、おかしな話。人気取りや話題づくりを優先するから、すべてがチグハグになるのです。その結果、いまだに避難者16万人、仮設住宅5万戸という現実がある。戻れないのなら戻れないで決着をつけてあげれば、先に進める人もいたかもしれない。それもやらず、すべて先送り。よくもまあ、福島で演説ができたものです」
一方の安倍は、JR福島駅の近くで第一声。「国がちゃんと責任を持って福島の復興を成し遂げていく。それなしには日本の未来はない」とエラソーに言っていたが、冗談ではない。首相当時、原発の安全対策を尋ねた質問主意書に、「問題なし」の政府答弁書を出した張本人だ。まずは、安全を置き去りにした無責任な過去について、深々と謝るべきだろう。
自民党は、震災直後に菅首相(当時)から政権入りを求められて断っている。消費増税は将来のためとか何とか言って談合したくせに、原発や復興では手を組まない。被災地の問題は、増税よりも下と考えているわけだ。そのくせ、選挙の時だけ、「復興を考えている」と訴える。この軽さは何なのか。破廉恥にもほどがある。
口だけは立派な連中には、この国は絶対に任せられない。
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