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本澤二郎の「日本の風景」(1214)
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2012年12月05日 「ジャーナリスト同盟」通信
<ナベツネと小沢の死闘>
12月4日公示の衆議院選挙の勝敗の行方は混とんとしている。いい加減、出まかせの情報を週刊誌は、面白おかしく流して関係者を一喜一憂させている。今回の隠れた決戦は、小沢退治の黒幕であるナベツネと小沢の死闘の行方であろう。筆者の注目点である。
ナベツネは滋賀県知事が立ち上げた「未来」に対して、即座に批判の社説を掲げて、大方のジャーナリストを驚かせた。小沢退治への執念であろう。日本記者クラブでの各党党首の討論会は、例によってナベツネの子分を揃えて質問させていた。
しかし、小沢は潰れない。猛然とナベツネ工作を乗り越えている。常人に出来ないことである。これが小沢ファンにとって、たまらなく魅力的なのだろう。死闘は始まったばかりである。
左翼共産党から極右に転向したナベツネは、児玉誉士夫・大野伴睦・中曽根康弘らと提携しながら、読売の出世階段を駆け上った。この間、ワシントン支局にも籍を置いて、ワシントンの共和党右派人脈をも手にしている、と見られている。
戦後の読売を急成長させた元内務官僚・正力松太郎は、CIAのコードネームもあったことが判明している。ナベツネはその後継者となって、これまた元内務官僚の中曽根と連携して原発推進の音頭を取ってきた。
小沢新党ともいえる「未来」は、10年以内に原発のない日本にすると公約した。原発NOだ。世論を受け入れたまともな公約だが、それはナベツネに対する挑戦状でもあった。このナベツネ路線を踏襲する政党が、安倍・自民党と石原・維新の会ということになる。極右の連携なのだ。
余談だが、小沢の恩師・田中角栄は、児玉の仲間である笹川良一にメスを入れようとして失敗した。笹川財団は今日の日本財団だ。競艇ギャンブルの売り上げを原資にしている右翼で知られる。
戦前右翼は、財閥富豪を攻撃したが、戦後右翼は自ら富豪の道を歩んで、むしろ彼らの防衛に努めている。
<老いぼれに足元の亀裂>
中曽根も94歳、最近、夫人に先立たれた。老いると、夫婦の情愛は格別といわれる。かなりまいっているだろう。
それはナベツネとて年齢には勝てない。16歳後輩の小沢をひねりつぶそうとしたが、失敗してしまった。全てのマスコミを動員して小沢を悪党に仕立て上げた。その先に捜査機関を、検察が証拠をねつ造しても、駄目だった。検察審査会を投入しても、成功できなかった。
恐らく、この3年間の小沢とナベツネの攻防戦は、以上のような経緯を辿ってきたと見られている。小沢はしかし、耐えた。見事に耐えた。これに筆者も驚愕するばかりである。
この間、ナベツネの足元が揺らいできている。彼の数々の政治工作を暴露させる作業も進行している、と風の便りに聞く。86歳の現役主筆は立派だが、頭脳の衰えは明らかだ。それが先の小沢新党への暴走社説に現れている。
<小沢のコンプレックス>
小沢の強さを教えてくれる人物が現れた。彼は「小沢の強さは、コンプレックスからきている。やられても何くそと反発して耐える。優等生に出来ないことだ」と指摘した。
「小沢の父親は苦学して弁護士になった。東京市議を経て政界に飛び出した。東京では2号と生活、小沢は幼くして岩手で母親との生活。父親への反発を母親と共有しながら。そして父を越えようとして東大を目指したが失敗。やむなく慶応で司法試験に挑戦、大学院で果たそうとしたが、大学院に入れなかった。やむなく父親が苦学した日大の大学院に入って、勉強を続けたが、やはり駄目。とうとう父親を超えることが出来なかった」
コンプレックスの塊が、小沢の精神を強くさせているというのだ。なるほど理解できる。小沢がナベツネごときに屈するはずはない。原発新聞に未来はないだろう。軍配はいずれ小沢に上がる。早ければ12月16日になるのだが?
<民自公は欠陥商品>
ナベツネ支配のマスコミは、自民党と公明党が過半数を制することに期待をかけて報道している。もしも、届かなかった場合は、民主党を抱き込めばいいと想定している。民自公の連立政権である。
これは財閥と官閥とワシントンCIAの計略と思われる。10%消費税派の思惑である。新聞テレビに誘導されるだけの有権者ばかりだと、民自公政権・大増税政権が誕生する。霞が関に対するメスは入らず、日本衰退に拍車がかかるだけである。民自公は商品に譬えると、欠陥商品なのだ。
新聞テレビが世論形成をするわけだから、民自公政権の可能性は低くはない。むろん、増税で1000兆円を超える借金大国を経営することは不可能であるが。ネット報道の行方も注目される。
<プラス維新は最悪>
安倍は憲法を改悪して、日本を戦争国家に改造しようとしている。アメリカの戦争に加担することが、米軍の下請け国防軍が、日米同盟と信じる危険人物だ。アジアに緊張を振りまこうという極右人物だ。
この考えの持ち主は、石原・橋下の維新の会である。民自公に石原を加えて3分の2を実現しようとしているため、石原との連携に前向きだろう。第一、石原の2人の息子は自民党ではないか。
日本はかなり危ない橋を渡ろうとしている。その水先案内人がナベツネ新聞テレビということになろうか。ここは小沢にかけるしかないだろう。
<未来に希望>
小沢公約は、世論に委ねている。ふと、先輩の角栄秘書の早坂茂三を思い出した。彼は1年生代議士に対して「朝日新聞の社説を読め」と指示していた。今は大分変化しているが、昔の朝日は灯台の役目を担っていた。
朝日の言い分を演説すれば、有権者から支持を得られるというものだ。早坂も左翼から保守に変質した人物だが、ナベツネほど極右に走らなかった。田中も早坂も「日中友好はアジアの平和と安定の基礎」という理念の信奉者だった。
小沢には、田中や早坂のリベラルが膚に沁み込んでいると思いたい。自民党時代の小沢ではない。それは亀井静香にも言える。彼は福田赳夫や中曽根の派閥にいたこともある。しかし、郵政民営化問題と3・11で保守的1本やりの思考を変えた。
史上空前の原発大惨事・民族の存亡を目の前にして反原発の立場、自立する日本に舵を切った。ワシントン服従の日本に危機感を抱いている。官邸包囲デモに賛同した理由だ。
琵琶湖畔での小沢と滋賀県知事の密会では、こうしたやりとりがあったのだろう。小沢はナベツネの裏をかいている。ナベツネの時代も幕引きが始まっているとみたい。
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