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2012年12月05日 世相を斬る あいば達也
「日本未来の党」の幸先が良いとは言えない。選管が比例全ブロックの審査を終了したのが4日22時半過ぎ。マスメディアの一覧に掲示されたのは23時を回ってからと云う醜態。たとえ準備の時間が不足していたとはいえ、考えられない出来事である。なにゆえ、このように国政選挙の基本の“き”が守れない政党に未来はない、と怒り心頭であったが、なんとか森副代表の奮闘もあり、危機を脱することが出来たようである。どう考えても、本来、国政選挙経験者がずらりと顔を並べているのに、なんと云うだらしなさかと思っていた。この醜態の事情は時事が以下のように伝えている。
≪ 未来、比例届け出で混乱=「迷惑かけた」と陳謝−嘉田代表
4日公示の衆院選で、日本未来の党の比例代表名簿の中央選挙管理会への届け出が大幅に遅れ、混乱が生じた。同党は11ブロックの候補者名簿と関連書類を 提出したが、締め切り時間の午後5時ぎりぎりに持ち込まれたものが多く、全てが受理されたのは午後10時半すぎとなる前代未聞の事態となった。
これに関し、嘉田由紀子代表は4日夜、都内で記者団に「社会的にご迷惑をかけ、申し訳ない」と陳謝。名簿順位の調整に関しては「(4日の)朝方までやっていた」と語り、難航したことを明らかにした。嘉田氏は届け出が受理されないうちに福島県南相馬市で行った街頭演説で「比例は未来に」と投票を呼び掛けたが、これに関しても「おわびしたい」と述べた。
同党は、国民の生活が第一と「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」、みどりの風の一部が合流するなどして結党されたが、政党設立の届け出があったのは公示直前の11月28日だった。
未来の森裕子副代表は4日夜、中央選管が置かれた総務省で記者団に対し、「自分は(4日)朝、(名簿順位について)嘉田代表に了承をもらったが、途中で飯田哲也代表代行が方針を転換し、ストップしてしまった」と語り、幹部間の意見が異なり、届け出が遅れたことを明らかにした。同日夜は中央選管に森氏や川島智太郎幹事が駆け付け審査手続きに加わるなど、混乱が続いた。≫(時事通信)
なるほど、国政選挙の素人が口を出したと云う事か、なんともはやである。少なくとも、他の政党に比べ10時間程度の遅れを取ったことになる。党の統一が出来ていない印象を与えた点は痛恨である。飯田哲也と云う国政選挙の素人が嘉田代表(こちらも国政は未経験)に次ぐ代表代行と云うポストに就いた事に、大丈夫か?と云う危惧を抱いていたが、滑り出しから問題を起こしたようである。嘉田由紀子は、この辺のけじめを明確にしておく必要がある。現役国会議員の力量経験を等閑にする、智恵と知識だけで動く政党は、草の根の香りとは異なる異臭がしないよう、徹底的に気を配るべきである。飯田某が市場原理主義勢力、竹中平蔵の意を汲むような臭いがしたら、即刻手を打つべきである。折角の雰囲気に水を差された。
いまさら手遅れでどうにもならない点がもう一つある。「日本未来の党」の公式サイトだ。ついに比例単独で立候補した候補者のブロック別掲示が抜けてしまっている。もう手はつけられないだろう。党として、公式サイトの責任担当者は定められているのだろうか?公示日前日になって、漸く内容が埋められたが、比例単独候補の名前は見あったらない。予定で良いので、数日前には掲載、支持者のチェックを受けておけば、このようなドジはなかったであろう。あろうことか、「“ネットでプレ選挙”等と云う馬鹿な試みをする暇があったのだから、」(注:このネットでプレ選挙のコンテンツは“なりすまし”の可能性もあるので、公党が行ったものか、明確にしておく必要がある。)予定候補者の名前だけでも羅列しておけば、どうにかなったものを…。ネットの世界は、小沢や反原発にも優しいが、ネトウヨの巣窟でもあることを、くれぐれも忘れないことである。政党が安易にアンケートなど行おうものなら、ネトウヨの餌食になること、くれぐれも忘れないことだ。
幾ら、今回の衆議院選が助走選挙だとしても、党の意思統一の杜撰さが傍から見え見えになるようでは、民主党同様の憂き目をみることになる。筆者のように、「日本未来の党」の政策に共感していても、09年から10年にかけての民主党のクーデター的内部抗争のデジャブを見るのは勘弁である。筆者の目から見ると。“嘉田が鳩山”で、水中で必死になって水かきをしている“小沢一郎、亀井静香、山田正彦三人衆”が当時の幹事長小沢に見えてくる。つまり、“飯田代表代行が菅・仙谷”に見えてくる。筆者の杞憂だろうか?飯田代表代行が菅仙谷の生まれ変わりとは思いたくないが、市場原理主義集団の“維新の会”と親和性があり、そのブレーン竹中平蔵、高橋洋一、古賀茂明との親和性があることは念頭に置いておかないとマズイだろう。
話は変わるが、橋下徹と云う男は、市長の給料を貰いながら、ほとんど公務を行っていないそうだ。街頭応援演説に日がな一日ツイッター三昧。挙句に、“未来の党”を公示日の4日になっても誹謗中傷を続けているそうだ。選管に文句をつけた人によると、総務省は「具体的に違法かどうかは、捜査当局が判断すること」だと逃げ回ったらしい。大阪府警か?府警は松井の支配下だ。大阪地検特捜部か?まだ解体はしていないはずだ(笑)。どうでしょうか、この際名誉挽回の意味を籠めて、橋下公選法違反の捜査に着手しては?筆者ですら、特定の候補者を応援したり、政党を応援するような言葉は慎んでいるくらいだ(笑)。今日のコラムは、デジャブにならなければと云う杞憂を感想として述べた。
PS:5日になり朝日新聞は以下のように、嘉田、飯田の言い分を伝えている。
≪未来・嘉田代表「私の調整不足」 届け出混乱を陳謝 日本未来の党の嘉田由紀子代表は5日朝、党の比例ブロック名簿届け出が4日夕の締め切り間際になったことについて「混乱をもたらしたことは、私の党首と しての調整不足。おわび申し上げたい」と改めて陳謝した。「できるだけ多くの方の声を受け止めようと、事前審査も不十分のままで動き出さざるをえなかっ た。私の責任だ」とも述べた。東京都内で記者団に語った。
森ゆうこ副代表が4日夜、飯田哲也代表代行が名簿組み替えを求めたと説明したことについては「内部のこと」と明言せず、党の事務局から報告を受けて説明 するとした。
一方、飯田氏は5日朝、名簿が手元に届いたのが公示日の4日朝だったとし、「嘉田代表から最後のチェックを依頼されていた。全員が比例第1位に惜敗率で (重複立候補し)、単独の人はその後ろという(決まりにしていた)。(名簿の順位に)公平でない部分があり、今回はみんなが一兵卒になるということの差し 戻しが若干あった」と、自ら名簿順位の変更を求めたことを認めた。
そのうえで飯田氏は「『小沢傀儡(かいらい)』ではなく、嘉田さんと私でしっかりリーダーシップを取ってやろうとした証しだ」と述べた。山口県周南市内 で記者団に語った。≫(朝日新聞デジタル)
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