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自公、過半数割れ 第3極100議席超が直撃 政治評論家・小林吉弥氏分析
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121204/plt1212041826017-n1.htm
2012.12.04 ZAKZAK
第46回衆院選が4日、公示された(16日投開票)。迷走を続けた民主党政権への審判とともに、政権奪還を狙う自民党の信頼回復、日本維新の会(維新)や日本未来の党(未来)など、第3極の勢いが注目される。現時点で、選挙結果はどうなりそうか。政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測によると、先月16日の解散直後は、安倍晋三総裁率いる自民党と、山口那津男代表の公明党で過半数(241議席)に達していたが、第3極の躍進などで、自公両党だけでは過半数を割り込みそうだ。
選挙情勢分析では定評がある小林氏による議席予測は別表の通り。11月16日の衆院解散後、維新は石原慎太郎代表、橋下徹代表代行のツートップ体制となり、小沢一郎代表率いた「国民の生活が第一(生活)」は、嘉田由紀子代表(滋賀県知事)が立ち上げた未来に丸ごと合流した。
解散直後の予測から議席が大きく変わった最大要因は、未来の結党。小林氏は未来について「小選挙区16、比例区23の39議席」と分析する。
「政策の是非は別にして、『10年後の原発ゼロ』や『中学卒業までの子供に31万円支給』などは分かりやすく、嘉田氏には女性に反感を持たれにくい雰囲気がある。これが大きい。小沢氏や亀井静香元建設相を表に出さなくしており、『脱原発』票の最大の受け皿になりそうだ」
「生活で戦えば小選挙区は5議席とみていたが、未来の結党で、優勢な小沢(岩手4区)、亀井(広島6区)両氏に加え、小沢氏側近の岡本英子氏(神奈川3区)や小宮山泰子氏(埼玉7区)、中川治氏(大阪18区)ら16人が勝ち上がる可能性が出てきた」
未来は、8割以上の約60人が生活出身者で、小沢氏側近の森裕子、佐藤公治両参院議員を、副代表と会計責任者に起用。政策も「卒原発」以外は、ほぼ生活の焼き直しで「まさに小沢新党」といわれている。最終的に、有権者がどちらに力点を置いて評価するかが見どころだ。
第3極を当初リードしていた、石原、橋下両氏が率いる維新は、小林氏は「小選挙区26、比例区31の57議席」とみる。未来の余波で、解散直後の予測から3議席減となった。
「当初の勢いが一段落し、メディアに原発やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)など、政策のブレを指摘され始めている。公約発表の記者会見でも、石原氏の“上から目線”が目立った。あれでは、『有権者をバカにしている』と受け取られかねない。女性票の上積みは難しい」
「新人候補の中に『この候補はすごい』と注目され、全体をリードする人材は見当たらない。公示直前に辞退者が出たのもマイナス。結局、石原、橋下両氏の二人羽織になるが、発言のチグハグさが露呈している。石原氏は少し静かにして、橋下氏が主導する形を見せた方がいいのでは」
トータルで、第3極は100議席を超えることになるという。
比較第1党が有力視されている安倍総裁率いる自民党は、「小選挙区163、比例区45の208議席」だ。解散時に比べて90議席以上増やすことになる。小林氏はいう。
「単独過半数(241議席)は無理そうだが、堅調だ。民主党の体たらくもあり、かつてほどではないが、組織も固まりつつある。市場も『自民党政権』『安倍首相』を期待して、株高・円安となっている。懸念されるのが、安倍氏の言動の軽さだ」
「経団連の米倉弘昌会長に金融政策を批判されて、安倍氏は『もっと勉強してほしい』と反論していたが、人生の先輩に使うべき言葉ではない。目配り・気配りが足りない。『国防軍』という言葉も、選挙協力している公明党の支持団体が違和感を覚えていると聞いている」
野田首相率いる民主党は「小選挙区72、比例区41の113議席」。政権交代時は300議席を超えていたから、大量離党はあったとはいえ、3分の1近くに激減することになる。
「3年半で有権者の信頼を失った。これを取り戻すのは並大抵ではない。幹部も変わり映えせず、人材不足で期待感に乏しい。人気者の細野豪志政調会長がテレビで他党を攻撃しているが、むしろ逆効果。大衆の心をつかむ言葉が出ていない。政権与党が、東京都知事選に独自候補を出せないのもダラしない。第3極が分裂しているので救われている格好だ」
この選挙結果ならば、次期政権の枠組みはどうなりそうか。
小林氏は「自民党の比較第1党は動かないが、与党の組み合わせは正直混沌としている」といい、こう語る。
「自民党内も、自民、公明、民主3党の『自公民』派と、自民、公明、維新3党の『自公維』派で分かれているようだ。自公民なら、社会保障と税の一体改革などは進みそうだが、国民が『ノー』を突き付けた民主党が政権に残ることに違和感が出る。自公維なら、安倍氏と石原氏で保守色が強くなり過ぎるうえ、衆参ねじれは解消できない。公明党がついていけるかどうか」
日本記者クラブ主催で11月30日に行われた党首討論会で、安倍氏は「選挙結果を受けて、参院で安定的な勢力をどうつくるかとなる」と語り、民主党について「野田さんは好きだが、(民主党支持の)日教組や自治労、官公労とは一緒にやれない」と語った。
小林氏は「来年夏に参院選がある。それまでは、お互いの顔色を見ながらの政局が続くのでは。当事者のキーマンたちも読み切れない。大胆な政策は打ちづらい時期が続く。参院選後、大政局が待っているのではないか」と語っている。
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