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2012年12月04日 世相を斬る あいば達也
民主党代表、野田佳彦首相の小選挙区と比例の重複立候補の情けなさが明確になり、その醜態が際立ちはじめている。あまりの醜さに、ついつい“見出し”にしてしまった。過去に自民党で現役首相の森喜朗が重複立候補した以外、政治史にない出来事である。野田の“嘘つき”は有名だが、その上二枚舌を上手に使い回し、国会議員の職にしがみつき、自己満足と怨念のために、自爆的に自己チュウ解散をした、恐るべき男である。こんな人間を代表にし、首相にまで祭り上げたのだから、民主党と云う政党は徹底して腐れ切っている。
≪ 野田首相、重複立候補へ 現職では森氏以来
民主党代表の野田佳彦首相(千葉4区)は4日公示の総選挙で、比例南関東ブロックに重複立候補する意向を固めた。歴代の現職首相は2000年の森喜朗氏以外は重複立候補を辞退しており、異例の対応だ。
民主党はすべての立候補予定者が小選挙区と比例区で重複立候補し、比例名簿は全員1位とする方針。野田首相も党方針に沿って重複立候補する。
ただ、現行の小選挙区比例代表並立制が導入されてからの過去5回の総選挙では、歴代首相や党首クラスが重複立候補を辞退してきた。09年総選挙では麻生太郎首相、民主党の鳩山由紀夫代表ともに重複立候補を見送った。
野田首相は新進党から立候補した1996年の総選挙では、小選挙区で105票差で落選。当時の小沢一郎党首が 「小選挙区一本にかけて地域に密着した政治を目指すべきだ」との方針を掲げ、重複を一部候補にしか認めなかったため、復活当選できなかった。≫(朝日新聞デジタル)
野田は自分が小選挙区で落選する危機感から、民主党全体の選挙区候補を自動的に全員比例候補者にする原則を無理やりつくりあげ、自らは、その原則に従ったまで。自分が主導してつくった原則ではない、と言わんばかりの態度に終始している。現役首相として、あれだけ格好の悪さが売りだった森喜朗なら、嗤って見逃せるが、この男は醜男にも拘らず、ナルシスト振りを発揮すると云う気味の悪さは逸品だ。小選挙区で支持も得られず落選した議員が比例で復活することは、永田町では恥とされている。あの町村信孝ですら、比例復活を苦にして、危険も顧みず衆議院補選で名誉を回復したのだ。つまり、永田町では、比例復活議員は“裏口入学生”という目線で見られる。所謂、小選挙区の当選が合格発表で貼り出された正規の合格新入生。しかし、この世では、合格発表に貼り出されない番号の新入生が存在すると云う事である。ちなみに、今回の衆議院選でも主だった議員、自民・安倍、石破、未来の党・小沢、みんなの党・渡辺らは、選挙区一本槍で勝負している。まさに汚らわしく、醜い手立てである。
野田の話などに時間を割かれ、本来のコラムを書き込む時間がなくなってきた。おそらく、野田佳彦が国会議員としての職を失わない為の重複立候補、所謂“命乞い”で復活当選したところで“万事休す”なのだろう。野田は首相でもなくなるし、党代表の座も当然降ろされることになるだろう。野田であれば、“自公民+維新”と云う大政翼賛も考えられるが、野田が代表のままでは党内が纏まらないだろう。誰が代表に選ばれるか、ほとんど興味はないが、野田ではなくなる。
民主党は今回の衆議院選で大惨敗することは自認しているので、次の選挙(たぶん7月中旬から7月下旬に行われる参議院選)のことを考えているのだろう。今回の選挙結果で、どのような政党の寄せ集めで政権が樹立されるか判らないが、民主党は政権連立には加わらない可能性の方が高い。来年の参議院選まで8カ月しか残されていないのだが、民主党は参議院での“逆バネ現象”に期待、フレッシュな代表を看板に“参議院ネジレ現象”の継続が狙いと思われる。細野などが代表になった場合は、脱原発やTPP反対、消費増税の景気条項遵守など、「日本未来の党」へ擦り寄る目論みまで披露する幹部がいる。
何故、世論調査一桁台の「未来の党」に擦り寄ることが目論みなのかと云うと、「日本未来の党」が最終的に一定の勢力たり得る議席を確保すると、裏切り者であるにも関わらず、皮算用しているからだ。09年民主党政権交代時の公約をなぞっている傾向のある「日本未来の党」に擦り寄ることに違和感はない。今回の選挙の結果、“自公維新”が政権与党を構成する可能性が高いのだが、自民と維新の連立により、8ヶ月間にどんな失政や内部分裂が起きるか判ったものではない。逆に言えば、そのようなアクシデントに唯一の希望を見出すしかなくなったともいえる。
「日本未来の党」としてみれば、迷惑甚だしい身勝手な皮算用なのだが、“未来の党”の政権公約が09年マニュフェストの政策に近い以上、民主のクーデター勢力が一掃されれば、あり得ない話ではない。「日本未来の党」としても、現在の政党勢力だけで政権を取ることは現実的でないのだから、考えざるを得ない。小沢自身が「存在感のある一定の勢力が国会になければならない」と発言している。今回の選挙で一気に政権政党になると云うのは、かなり困難な話である。数年がかりで政権与党になる戦略を描くのが憲政の常道であり、現実的道でもある。
8カ月間でも、“自公維新連立政権”はドジを踏むだろうし、参議院選まで自民や維新の勢いが続くとは考えにくい。参議院選での勢力拡大が、「日本未来の党」と新生した「民主党」の本当の試金石になる。その後、1年も過ぎれば、中国との摩擦の大きさが、日本経済を完璧に直撃する。輸出大企業の倒産劇まであるかもしれない。特に衆議院選後の8カ月が「日本未来の党」の政権奪取に向けた反撃がはじまる。今回の衆議院選は土台と思える勢力を確保することだ。出来る事なら、現民主党の議席を上回りたいものだ。さぁ、空中戦と地べた戦の対決だ。“未来の党”の支持率は公示後ジリジリ増え、維新の支持率は軒並み下がる。これだけは確実だ。マスメディアの世論誘導も今日からは御法度、1週間後の調査結果が愉しみである。
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