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すでに確定的になった 嘉田「未来」の伸びがカギ
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2012/12/3 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「世界で孤立する道を選ぶのか。それとも世界の最先端を歩むのか。日本にとって重大な分かれ目となる選挙です」
法大教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言った。野田首相の「解散討論」から20日、あす(4日)公示される衆院選は、歴史に残る選挙となる。
事の大きさは、昭和21年に行われた戦後初の総選挙と同じ。国民の選択によって未来は百八十度変わってくる。50年後、100年後に、「すべてはあのときに決まった」と振り返る選挙になるのだ。メディアが作り出す虚像に惑わされず、じっくりと考えて一票を投じなければ、この国は世界地図から消えてしまうかもしれない。それぐらい重い選挙になる。
「自民や維新が勝てば、世界を敵に回すことになります。憲法を変え、9条も変え、軍備増強を進めるという勢力。中国や北朝鮮には厳しい姿勢で臨むとしているし、韓国とも従軍慰安婦問題で対立する。こうなると、東アジアの緊迫を望まない米国も、日本にソッポを向くようになります。『未来』を中心とするリベラル第三極を選択すれば、ポスト福島に見合った政治社会を目指すことになる。脱原発を果たし、再生可能エネルギーへの転換で世界をリードする国家です」(五十嵐仁氏=前出)
安倍自民や石原橋下維新は、改憲、国防軍、核武装と右翼路線をひた走る。弱者も切り捨てだ。維新は最低賃金の撤廃まで主張しているから恐ろしい。一方のリベラル第三極は、増税やTPPにも待ったをかける。国民の暮らしに目が向いた政治だ。
○上々のスタートを切った未来
もっとも、国民はそれほどバカじゃない。発足間もない未来でも、読売調査では5%が比例投票先に選んでいたし、朝日調査では「期待する」が23%だ。スタートは上々である。
「これからも脱原発の未来は支持を増やすでしょう。野田首相が党首討論で見直された民主は崩壊への流れを止めた。なんとか踏みとどまっています。維新は石原氏の合流が足し算ではなく引き算となる大誤算。自民も、財界が安倍氏の経済政策を警戒しているから厳しい。一時期ほどの勢いはありません」(五十嵐仁氏=前出)
未来が伸びれば伸びるほど、右翼勢力はしぼんでいく。世界に誇れる最先端の国家となるのだ。
◆樽床、藤村の2大臣は落選濃厚
では、現時点で予想される政党別の獲得議席はどうなるのか。
民主党が政権政党から転落するのは間違いない。小選挙区で71議席、比例で36議席、合計107議席だ。過去の世論調査では60や80というヒドイ数字もあったが、党首討論の野田のペテン演説で若干戻した。ただし、大阪が選挙区の現役閣僚、樽床総務相や藤村官房長官は落選濃厚。閣僚経験者でも、長妻元厚労相や鹿野前農相は厳しい。
自民党は小選挙区で156議席。比較第1党の地位は確実だ。前回のような政権交代の突風がなければ、なんやかんや言って、ガチガチの後援会組織があるから底堅い。いくら野田が世襲批判しても、武部勤や福田康夫、中川秀直の息子たちは当選してしまう。丹羽雄哉・元厚相や伊藤達也・元金融相といった浪人組も永田町へ戻ってくる。しかし、一時の「単独過半数もある」という浮かれたムードは消えた。比例は40議席で合計196議席にしかならない。
政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏がこう言う。
「自民党は独自の世論調査で200議席を超える結果が出ていましたが、それはあくまで相対的に第三極の構図が見えていなかっただけです。反既成政党の受け皿ができれば、票を減らす。さらに、維新の党首が石原慎太郎氏になって保守色が強まったことで、限られたタカ派の保守票を維新に食われることも影響しそうです」
○関西以外は総崩れの維新
年末解散を想定して準備してきた公明党は小選挙区6、比例20。前回の小選挙区全敗から大幅に議席を増やし、太田昭宏前代表も返り咲く。自公で合計222議席。過半数に足りず、選挙後は連立協議でゴタゴタすることになる。
第三極の中心とみられた日本維新の会は、すでにピークアウトし、伸び悩んでいる。維新への追い風は完全にやんでしまった。
「石原さんたちとの合流は失敗でした。街頭に立っていると、『なんで石原さんなのか』と疑問を投げかけられる。それまでの維新の改革イメージが消えてしまいました。演説していても立ち止まってくれません」(維新の新人候補)
小選挙区は大阪でこそ13議席と威力を見せるものの、同じ関西圏でも兵庫や奈良はイマイチ。関西以外では、大量擁立したものの総崩れだ。結局、平沼や園田ら旧たちあがれの長老が議席を守り、小選挙区は22程度。比例も24議席にとどまる。
維新が第三極の票を減らす一方で、その票の一部はみんなの党へ行く。小選挙区こそ8議席だが、比例で18議席を獲得しそうだ。維新とみんなは互いにぶつからない選挙区では推薦し合う。維新とみんなを合わせれば合計72議席になるが、いまや政策が違いすぎて、選挙後、慎太郎と渡辺喜美が手を握るとはとても思えない。
◆山口1区でも大暴れする未来の党
さて、日本未来の党である。発足間もないが、「脱原発」の受け皿として大化けする可能性が出てきた。選挙予測に定評のある政治評論家の野上忠興氏は、世論調査やトレンド調査で未来が上昇していることに注目する。
「公示直前のギリギリの結党というインパクトに加え、維新への期待が落ちてきたタイミングが重なり、有権者が関心を持った。『未来』という覚えやすい名前もいい。マスコミや御用評論家の多くは、『嘉田知事は小沢一郎の操り人形』と批判しているが、有権者はそれを真に受けるほどバカじゃない。むしろ脱原発を望む人たちは、『この短期間でよくやってくれた』という思いでしょう」
未来は小選挙区で30議席まで伸ばす。小沢一郎や亀井静香など大物だけでなく、大間原発と隣り合わせの北海道8区の北出美翔、青森1区の横山北斗、東京15区の東祥三、愛知4区の牧義夫らが当選圏内に入ってきた。代表代行の飯田哲也も保守王国の山口1区で大暴れし、大金星を挙げる勢いだ。嘉田が訴える「女性」や「子ども」を大事にするイメージで、秋田3区の京野公子、福島2区の太田和美、神奈川3区の岡本英子など、特に女性候補に追い風が吹きそうだ。比例も30議席に達し、合計60議席だ。
○30、40代の女性の一票で結果は激変
こういう見方に、いまは大マスコミは冷ややかだろう。だが、その大マスコミの世論調査で40%の人がいまも投票先を「決めていない」と答えているのだ。つまり、これまで入れたい政党がなかったからで、この一部が未来に投票するだけで、選挙結果は激変する。
「投票先を決めていないのは、30代や40代の女性層に多い。40%のうち5%が動くだけで250万人が動くことになる。公示後、女性中心に『本当の脱原発の党ができた』と口コミが広がる。女性の一票が結果をガラリと変えることになるかもしれません」(野上忠興氏=前出)
未来はこれから、さらに議席を上積みする可能性がある。
未来と選挙協力している大地は、北海道で一定の支持があり、小選挙区2、比例1を獲得。社民党は小選挙区1、比例3。比例で8議席の共産党を加えると、アンチ改憲、アンチ右翼の勢力は75議席。みんなの党が維新をフッてこっちへ来れば、100議席を超える勢力になる。
残りは、新党日本1、無所属3。国民新党と新党改革は議席ゼロだ。
◆民主化を抑え込まれた戦後
占領下の総選挙は、初めて参政権を与えられた女性が参画し、39人の「婦人議員」が生まれた。選挙後に幣原喜重郎内閣は総辞職し、吉田茂内閣が誕生する。民主主義国家としての日本が、産声を上げようとしていたのだ。
だが、吉田は、民主化運動を主導した労働組合を「不逞(ふてい)の輩(やから)」と批判。これに反発した組合は「2・1ゼネスト」に向かったが、中止を命じたGHQによって強引に抑え込まれた。
果たして、日本は本当の民主主義国家として生まれ変われるのか。われわれの覚悟が問われているのだ。
選挙大予測
政 党 小選挙区 比例区 合計
民 主 71 36 107
自 民 156 40 196
未 来 30 30 60
公 明 6 20 26
維 新 22 24 46
共 産 0 8 8
みんな 8 18 26
社 民 1 3 4
国 民 0 0 0
大 地 2 1 3
改 革 0 0 0
日 本 1 0 1
無所属 3 0 3
合 計 300 180 480
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