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2012年12月02日 世相を斬る あいば達也
まずは笑ってしまうほど“凄い”「日本維新の会」のはなし。石原は右と言い、橋下は左と言い、そして松井が上だと言う。更に平沼が下を向いて黙りこくる。平沼にしてみれば、石原とのつき合い上逃げようがなかったが、忸怩たる思いを持っているに相違ない。今の維新の会を眺めていると、上述のような感想に至るのは、正常な感覚の持ち主である。しかし、昨日も今日も明日も、テレビと云う“国民総白痴化機器”は石原と橋下を映し出す。石原の発言は“物議を醸す”の領域ではなく、“お笑い芸人”の領域である。橋下のテレビ寵児の“おとっつぁん”が出てきた風情だ。
石原自体昭和のシンボルの一人だろうが、若い世代にとっては“おもろいコメディアン”扱いの範疇に入る御仁である。これは“小泉劇場”の再来を狙った日米ネオリベ勢力の一大陰謀なのであろう。竹中平蔵が未だ国内で生きていること自体不思議なのだが、ネオリベだけで固めておけば良いものを、親米ネオコン風味の石原を加え、政党強靭化計画に手を染めた辺りから、ハチャメチャになってきた。なにせ、この石原と言う人、シナリオ通りにセリフを語らず、アドリブの連続。下手をすると、維新の会の政権公約など読んでもいないかもしれない。
この調子なら、あと2週間少々、持つかどうか怪しくなってきた(笑)。北朝鮮の人工衛星ロケットのような無残な終わり方も、それはそれなりの“滅びの美学”である。間違っても石原は「比例代表東京ブロック」で当選などするものではない。美学が一瞬にして泡と帰す。しかし、都民総白痴機器の霊験もあらたかだけに、醜悪な姿を晒す可能性は大いにある。暴言を吐くと云う共通項で手を握り合った二人だが、“首相は橋下が一番ふさわしいが、当面は平沼が良いだろう”等と戯言まで言い出す始末。橋下らネオリベらが一番嫌う“たちあがれ平沼”を推挽となると、またまた内部混乱に火がつくだろう。どうやってこの政党から出馬した候補者たちは演説をするつもりなのだろう?筆者にはほとんど想像がつかない(笑)。なけなしの貯金を吐き出すなど“もったいない”のひと言である。
あまりもの惨状に、ブレーンの一人古賀茂明は“(今からでも遅くない)間違えたと云う事は、よくお分かりだと思う。理念も政策も違う石原慎太郎代表や旧たちあがれ日本の老人達と決別してください”と悲鳴をあげている。まぁそもそも、橋下や竹中ネオリベ勢力に過ぎない古賀にとって、官僚機構は金儲けの邪魔と云うことなので、嘆きは嘆きとして受けとめるが、今さら手の打ちようはないだろう。12月16日まで政党が存続する事を祈るだけだろう。それにしても、橋下・竹中に騙され、なけなしの預貯金を吐き出し供託金を預けた候補者は自業自得だが、気の毒にも感じる。
“もったいない”といえば「日本未来の党」の嘉田由紀子滋賀県知事が、自公民相乗りの現職知事に、草の根組織をバックに一人立ち向かい、みごと現職を破り当選を果たした時の合言葉が“もったいない”だった。この「もったいない」を合言葉に、新幹線新駅の建設凍結、県内に計画されているダムの凍結見直し、旧志賀町に予定して いる廃棄物処分場の中止などを主張して滋賀県知事に当選した。ノーベル平和賞受賞者でケニアの環境保護活動家で学者でもあるワンガリ・マータイ女史が、2005年の京都議定書関連行事に参加した折、日本人の精神“モッタイナイ”と云う文化を知り感銘を受け、同年国連の女性地位委員会で「MOTTAINAI」を全員で唱和したと言われている。
嘉田由紀子の合言葉は“もったいない”で座右の銘は「まっすぐに、しなやかに。」だそうである。筆者が勝手に見出しのように「優しく柔らかで強かな風」と感じた点は間違ってはいなかったようである。嘉田は初めての選挙で小沢一郎に民主党からの支持を申し入れたが、県連等々のしがらみで、民主党として支持を出すことは出来なかった。その後、この事を教訓に、当時代表だった小沢一郎は相乗り禁止指令を出した逸話が残っている。
嘉田の「日本未来の党」の出現と、それに呼応した小沢の国民の生活が第一の相乗効果で、認知度が高まり、一気に候補者たちの陣営にも気合がかかり、支援者の数も日増しに増えている。候補者への個人カンパはじめ、ボランティア希望者も増え、小沢一郎の持つ支持票に、草の根参加の支持票が重なり、いい具合の展開になりつつある。卒原発、脱原発の受け皿が、小沢一郎では躊躇いもあった人々が雪崩を打って、嘉田未来に風を吹き込んでいるようだ。野田佳彦は三宅雪子陣営の勢いに気圧され、小選挙区での当選をあきらめたのか、重複立候補で命を繋ごうとしている。(産経だけが断定的に報じているので、事実は未確認)
マスメディアが臍を噛んでいるのは当然だが、茫然自失から立ち直り、どんな汚い手に出てくるか予断は許さない。ただ、一昨日も書いたように、公示日直前であり、公選法による選挙妨害に問われる危険も多く、それ程激しいネガキャンを張る時間は限られている。まぁ選挙情勢の記事で、自民や維新を水増しし、未来には引き算をするくらいだろう。筆者などは、此の儘、選挙戦に突入されると、“自公+維新みんな”場合によるとプラス民主と云う、気が狂いそうな「スーパー大政翼賛衆議院」が実現するのではないかと危惧していただけに、若干胸を撫で下ろしている。最終的な候補者の人数は確定していないようだが、150人から200人は擁立して欲しいのだが、時間的余裕がないのが気がかりだ。
増税の前にやるべきことをやらず、庶民にだけ増税を押しつけ、大企業優遇の税制を敷く棄民政策が実行されるところであった。原発神話を、安全確認システムの再構築とか何とか言い出し、更なる立地自治体を札束でひれ伏させ、原発銀座が再来、地震の度に放射能の脅威に晒されるところであった。TPPで隷米が強化され、金権合理主義が蔓延、日本文化である悉くが破壊され、“もったいない文化”も消されるところ。“消費こそ美徳”なんて教育科目が出来るところであった(笑)。ましてや、“死にぞこない”のような爺さん達に、若者は中国と戦え、俺たちゃ足腰立たん、悪いが戦場には行けないので、離れですき焼きでも食べて、君らの勝利を祈っている等々と言われかけるところであった。
完全に気を抜くことは出来ない。既得権益の中で生きている人種は、今まさに、何らかの利権構造の中に安住しているだけに、反撃も予期しておく必要がある。特に気をつけるのが、マスメディアと公選法違反適用で手ぐすねをひく警察権力だ。警察関連は亀井静香に睨みを利かせて貰いたいところだが、だいぶ長い歳月を経ているので、完璧という事は望めない。未来の候補者は、その点は十二分に注意すべきだ。あとは、女性層、子育て層、若者層の投票行動を高める手立てを今ひとつ深化させて欲しい。嘉田の遊説中の街頭演説の中に、国民の数%の投票行動で国家の未来を変えられる。変える力を有権者は持っている点を強調する工夫が絶対に必要ではないかと感じている。マスメディアの捏造報道より、嘉田の口から出る「皆さんの一票で、日本の未来は変わります、変われます。是非、必ず投票所に足を運んでください」と投票率アップを訴えるべきだろう。
特記:元国土交通省職員がつくった「政治団体:みらい党」(http://akashi-kentaro.com/index.html) と云うバナー広告が、なんと朝日新聞デジタルに表示された。これは何なのだろう?急遽、嫌がらせのために設立した政治団体風である。或る意味で、“なりすまし詐欺”の味付けなのだが、公選法に抵触しないのだろうか?総務省に届け出がなされていれば、「日本未来の党」の略称はHPによると“未来の党”のようだが、どうなっているのだろう?仮に、政党の届けがなくて、単なる個人の趣味であるとすれば、それは選挙に影響を及ぼすことはないだろうが、朝日新聞デジタルのバナー広告が扱っていると云う事は、かなり問題。公党の“なりすまし”を助長する朝日と云う事にならないのだろうか?こう云う場合も考慮し、「日本未来の党」として略称を明確に確定しておく、又総務省に確認の必要はあるだろう。
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