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小沢ガールズ26人、壊滅危機!1勝25敗も “顔”だった福田衣里子氏も大苦戦
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121201/plt1212011442000-n1.htm
2012.12.01 ZAKZAK
滋賀県の嘉田由紀子知事が代表を務める「日本未来の党(未来)」に丸ごと合流する、「国民の生活が第一(生活)」の小沢一郎代表の存在感が注目されている。他党は「まさに小沢新党」「小沢氏や周辺の生き残り策」などと批判するが、次期衆院選(12月4日公示、同16日投開票)で、小沢氏らが厳しい立場にあることは確かだ。選挙のプロに、前回衆院選で初当選した「小沢ガールズ」26人の最新情勢を分析してもらったところ、最悪の場合、戻ってこられるのは「1人だけ」という結果となった。
「非常に危険な、危なっかしい政権になってしまう。国民のみなさんで阻止しないといけない」
小沢氏は11月29日、水戸市内での会合で、「日本維新の会(維新)」の石原慎太郎代表が核兵器に関するシミュレーションに言及したことに触れ、こう語った。第3極をリードする維新への宣戦布告。翌30日には嘉田氏と会談し、選挙戦略について意見交換した。
未来の結党について、政治広報システムの久保田正志代表は「組織の構成や公約をみると『未来=小沢新党』というのは明らかで、爆発的な支持は集まらない。『卒原発』を争点化して露出が増えたので、比例を底上げする効果はあるが、小選挙区での当選は難しそうだ」と分析する。
その未来に影響力を持つ小沢氏の選挙手腕と、政権交代の追い風で3年半前に初当選したのが「小沢ガールズ」だ。久保田氏による26人の情勢分析は別表の通り。
まず、未来から出馬するとみられるのは10人。このうち、名古屋市の河村たかし市長が強い地盤を持つ愛知1区の佐藤夕子氏が「やや優勢」で、小沢氏の美人側近として知られる岡本英子氏(神奈川3区)が「やや劣勢」、残りは「大苦戦」だった。
神奈川3区は、岡本氏のほか、民主、自民、維新、みんなの党の候補が乱立する激戦区。岡本氏は解散前、夕刊フジの取材に「後援会が勝手に出来上がるほど、感触はいい。民主党在籍中はなかった」と話していた。
久保田氏は「自民党候補が少し抜けている。票が割れて当選ラインが下がれば、岡本氏の当選もあり得る」と話す。
野田佳彦首相の千葉4区で、「刺客」として出馬する三宅雪子氏も「大苦戦」だ。地元・群馬から国替えが決まってから、スーツケースを片手にビジネスホテルを転々として、政策を訴えるドブ板選挙を展開している。「野田首相は負けを覚悟に衆院解散をして、支持率が少し上がった。選挙区での落選は考えにくい」(久保田氏)。
前回衆院選で「小沢ガールズの顔」としてメディアに注目され、長崎2区で当選した福田衣里子氏。「みどりの風」で比例単独で出馬予定だったが、未来に参画した場合、比例上位での優遇がなければ厳しそうだ。
一方、民主党に残った14人も、決して展望は明るいとはいえない。
子役タレントとしてミュージカルの初代「アニー」を演じ、東大法学部を卒業後、検察官となった山尾志桜里氏(愛知7区)ら4人は「やや劣勢」で、残りは「大苦戦」という。
久保田氏は「民主党政権による3年半の失政を受け、有権者の間には『民主党や元民主党に投票したくない』という空気が広がっている。山尾氏の愛知7区は、2003年と09年の衆院選で民主党が勝ち、民主党が強い地域なので、まだ踏ん張っている方だ」と話した。
民主党の工藤仁美氏(栃木4区)、田中美絵子氏(東京15区)、磯谷香代子氏(愛知14区)はそれぞれ、生活から未来に合流する山岡賢次氏、東祥三氏、鈴木克昌氏への“刺客”として送り込まれる。山崎摩耶氏(北海道12区)も、小沢氏に近い新党大地の松木謙公幹事長と争う。小泉純一郎元首相が郵政造反組に送り込んだ「女性刺客」作戦と酷似しているが、勝算はいかほどか。
久保田氏は「共倒れになるだろう。選挙区ごとに、民主党の固定票が十数%あるが、これが刺客候補に移るだけだ。民主党執行部による小沢系への嫌がらせ以外の何物でもない」と話した。小沢ガールズは、時代の波間に消えていくのだろうか。
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