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2012年12月1日 日刊ゲンダイ
日本維新の会が30日、発表した比例代表の単独候補15人(別表)には、ずっこけた。
東京ブロックの暴走老人はさておき、“目玉”らしいのが近畿の東国原英夫と、北陸信越の中田宏の“スネ傷コンビ”。ひとりぐらいはサプライズがあるのかと思ったら、新人なんてほとんど「誰それ?」で、元職の西村真悟はすでに過去のウルトラ右翼だ。参院から鞍替えする藤井孝男にしてもそうだが、目新しさのかけらもない。
それでなくても、維新はどんどんボロが出てきている。小選挙区も香川1区や京都1区など辞退者が続出。橋下は「全300選挙区に擁立する」とブチ上げていたが、きのうも新たに、徳島2区の公認候補の辞退が発表された。維新の小選挙区候補は半分の152人という体たらくだ。
「維新から立候補するためには“広報費”として党に100万円を納めないといけません。供託金300万円などの費用も全部自腹。維新政治塾生の中には、それ以上の額を突っ込んだ人もいて、〈どれだけふんだくるつもりなんだ〉という不満が充満しています。それなのに選挙区まで、出身地とは無関係に指定される。組織的に支援してくれるわけでもない。京都1区もそうですが、いい候補ほど、そんなデタラメぶりにあきれて辞退するケースが多いんです」(維新事情通)
橋下は「2世、3世はダメ」と世襲批判もしていたが、大阪13区の西野弘一は、引退を表明した自民党衆院議員の父・陽から地盤を譲り受ける。
「勝負になるのは“お膝元”の大阪ぐらいで、石原の応援がある東京も苦戦が伝えられる。しょせんはシロウト選挙で、小選挙区で勝てそうなのはせいぜい20人程度でしょう」(永田町関係者)
かつて「橋下総理」なんて騒いだメディアはどう思っているのか。
【元職】
石原慎太郎
近藤 浩
田中 甲
中田 宏
西村 真悟
藤井 孝男
【新人】
今村 洋史
植竹 哲也
上村 昭徳
黒仁田典之
仲田 大介
東国原英夫
松田 学
三宅 博
横田 光弘
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