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対立軸交錯 11党首討論会
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2012120102000092.html
2012年12月1日 東京新聞[核心]
衆院選公示を前に30日開かれた日本記者クラブの党首討論会。主要政策をめぐる各党の主張は複雑に入り乱れた。前回の2009年衆院選は政権交代の是非をめぐる民主党と自民、公明両党の対立だけがクローズアップされたが、今回の衆院選は政策ごとに論争の枠組みが激しく入れ替わった。 (衆院選取材班)
◆原発政策
民主党代表の野田佳彦首相は冒頭「前へ進むか。後ろに戻るか」という、選挙戦で何度も何度も繰り返しているフレーズを訴えた後、2030年代の原発ゼロ目標について「この大方針の下で、着実に脱原発に向かう」と強調した。野田政権は、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働を決めるなど脱原発への本気度に疑問符がついている。だが論争では共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首、新党大地の鈴木宗男代表や「卒原発」の日本未来の党の嘉田由紀子代表ら脱原発政党と足並みをそろえ、自民党の安倍晋三総裁を「続原発」と批判した。安倍氏は「安全神話に寄り掛かっていた」と自民党政権時代の反省は口にしたが「日本人に仕事は必要。病院に供給する電力も必要」と雇用や電力安定供給の観点から原発容認姿勢を譲らなかった。
孤立しかけた安倍氏に加勢したのが日本維新の会の石原慎太郎代表。「経済計画、エネルギーの配分を考えず、何年までに全廃するとは一種の願望だ」と言い切った。
◆改憲
憲法をめぐる論争でも、安倍氏と石原氏は「共闘」。9条改正を公約する安倍氏と自主憲法制定を盛り込む維新の石原氏は、改憲阻止の志位、福島の両氏と激しく応酬した。
安倍氏は「自衛隊は海外からは軍として認められているのに、国内では軍ではないという詭弁はやめるべきだ」。石原氏も「憲法が日本を衰弱、衰退させた」と訴えた。
原発、憲法という二つの争点で主張が近い両党。維新は民主でも自民でもない「第三極」を標ぼうしてきたが、自民党に近い立ち位置であることが鮮明になってきた。一方、自民党との連立を目指す公明党の山口那津男代表は「自衛隊の名称を変える必要はない」と、自民党との食い違いを隠さなかった。
◆消費税増税
選挙戦でしのぎを削る民主党と自民、公明の各党だが、消費税増税問題では「休戦協定」でもできたかのように批判を止めた。3党は消費税増税を決めた「同志」。安倍氏は消費税増税の論争の時「率直に言って、野田さん好きですよ」とまでたたえた。
山口氏は、増税に伴う低所得者対策として食料品などの軽減税率の実施を提案。これに野田首相は「良い点も課題もある」と明言は避けつつ「低所得者対策に万全を期したい」と山口氏に配慮した。
消費税増税に反対したみんなの党、共産党、社民党や新党改革の舛添要一代表らは3党を猛烈に批判。3党と、それを「増税談合勢力」と位置付ける対立が続いたことしの通常国会の論争を思い起こさせた。
◆TPP
話題が環太平洋連携協定(TPP)に移ると参加に積極的なみんなの党の渡辺喜美代表、野田氏がタッグを組み、対応の定まらない安倍氏を「アクセルを踏むのか、ブレーキを踏むのか、明快に答えてほしい」(野田氏)と追及。安倍氏は「聖域なき関税撤廃は関税自主権を手放せと言っているようなもの」と反論した。
民主党政権で連立を組んできた国民新党は、この件で民主党と溝がある。自見庄三郎代表は「堂々ということが大事」と拙速な交渉参加をけん制した。
[嘉田氏「小沢氏使いこなす」]
日本未来の党の嘉田由紀子代表は30日の党首討論会で、同党に合流する「国民の生活が第一」の小沢一郎代表について「小沢氏を使いこなせずに、官僚を使いこなすことはできない。私は(知事として)滋賀県の官僚をしっかりと使いこなしてきた」と強調した。
与野党から未来の党は「小沢支配」になると批判されていることに反論したもので、嘉田氏は「国民が求める政治の実現に小沢氏の力を使いたい。なぜ、皆さん、小沢氏を怖がるのか」とも述べた。
討論会後、嘉田氏は滋賀県庁で記者団に小沢氏を「『良薬は口に苦し』だ。苦いけれど効果的」と評価した。これまで嘉田氏は自身を「漢方薬」に日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長を「劇薬」に例えている。
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