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2012年11月30日 政経徒然草
昨日のニコニコ動画の党首討論における嘉田氏の発言は、小沢さん支持者にとって大変、心強いものであった。
「私は政治家としての小沢さんを尊敬している。小沢さんは地域を大事にする。滋賀県でも最初に過疎の沖島に来てくださった。これまでの政治家は自分のために小沢さんを利用したかもしれない。私は小沢さんの力を日本の政策実現、未来のために使わさせていただく。」
簡単に言えるような言葉ではない。
小沢さんと嘉田さんの間に信頼感が出来ていなければ出てこない発言だ。
嘉田さんという人間を、よく知らないがシンのある、中々したたかな人だと感じた。600万とも800万とも言われる小沢支持者や所属議員の心にも届いたに違いない。
さて右傾化した自民党に公明党も困っているようだ。自民党内も選挙を前に安倍総裁と石破幹事長の確執が表面化し始めたようだ。(他党の批判はできないと思うのだが・・・)
これを簡単に説明すると「選挙後の連立先を巡る主導権争い」と言い表すことができるだろう。
安倍氏の想定する連立相手・・・日本維新の会
石破氏の想定する連立相手・・・民主党
ということである。
ここで、問題になるのが公明党である。
公明党の存在感が薄れてきているのである。
今、公明党は非常に微妙な立場に追い込まれている。
安倍自民が右傾化することにより公明党の主張から、どんどんかけ離れていこうとしている。その安倍自民と組むことが公明党のイメージを大きく損なうことに繋がりかねない事態に追い込まれつつある。谷垣自民はどちらかと言うと保守でもリベラル色が強かった為、連立相手として組みやすかった側面がある。
公明党は「自公民」による連立を希望しているというのが本音だろう。
しかし本来の公明党の政党理念や政策に一番近いのは、実は「日本未来の党」である。
選挙の結果により政界地図が大きく塗り替えられた場合には、もしかすると「日本未来の党」と公明党の連携も、無いとは言えない状況になりつつある。
そして一番困惑しているのが公明党の支持者たちだろう。「安倍自民+石原維新」という組み合わせに拒否反応を示す可能性は高い。
かといって「安倍自民+野田民主」という組み合わせにも、すんなり納得できないだろう。
公明党執行部は、非常に苦しい立場に追い込まれ、困り果てているのではないだろうかと推測する。
私は一庶民なので難しい政治用語は分からないが、政治記者風に解説するなら、現状は安倍自民や野田民主、石原維新など保守でも右寄りの政治家がトップの男性色が強い政党ばかりになり、所謂、リベラルと呼ばれ層の政党選択肢が無くなっているという状況だ。
自民党の支持者の中にも戸惑いがあるのも又、事実である。
そこに「日本未来の党」というリベラル色の強い女性や弱者にも焦点をあてた政党が出現したことで、国民の選択肢が広がった。場合によっては、不満を持つ自民党支持者や公明党支持者からも票が流れる可能性が出てきた。
実は自民党が焦っている最大の点は、このことにある。公明党が困っている最大の点は、このことにある。
民主党は選択肢に入っていない。(論外)
実際、政治記者などの解説を聞いていると民主党は今や「その他の政党」扱いである。
自民党は大きな間違いを犯したのかも知れない。地味だったが地方選挙などで連戦連勝を重ねた穏健なリベラル保守の谷垣氏が総裁のまま選挙を戦ったほうが、よかったのかも知れない。
今のままだと、自民党の支持は上がらないし、場合によっては票が「日本未来の党」に流れる可能性も高まってきた。
「日本未来の党」の出現で急激に政治状況が変化し始めた。
ただし「選挙は水もの」なので楽観視はできないが・・・。
家のカミさん曰く
「小沢さんの悪口ばかり言っているコメンテーターは品性がないね!」
同意!
同じく「小沢さんの悪口ばかり言っている政治家は品性がないね!」
これ私の言葉・・・。
菅前首相:「僕もお仲間に入りたいよ〜。」
これ私の想像・・・。
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