http://www.asyura2.com/12/senkyo139/msg/880.html
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先ほどまで、テレビ朝日「ワイドスクランブル」でメディアがいうところの第三極のなかから未来(森ゆうこ氏)・維新(松野頼久氏)・みんな(渡辺代表)・社民党(福島党首)が出演して政策論議を行っていた。
「ワイドスクランブル」はそれなりに評価できるところもある番組なのだが、主要メディア内にある限界か、「日本維新の会」が打ち出した原発関連政策が、あたかも“脱原発”であるかのように取り扱っていた。
「維新」は、本日未明に公約を発表し、原発について、「既存の原子炉による原子力発電は2030年代までにフェードアウトすることになる(消えていく)」という政策を打ち出している。
素直に読めばわかることだが、政策や「公約」と言っても、“現在の方式ないし装置の原子炉による原発は、規制と寿命により30年代には消えていく”という自然の成り行きを語っているだけで、評論家のコメントとなんら変わらない。
その一方で、この公約には重大な問題が潜んでいる。
維新の原発に関する公約をより的確に言えば、「維新の会が“安全”と判断した原子炉を利用するのなら、新しい原発として30年代以降も存続させる」という宣言なのである。
「ワイドスクランブル」の責任者は、このような「維新」の政策を、まるで脱原発政策であるかのように扱い、「未来」・「みんな」・「社民党」の原発政策に近いポジションと説明する“犯罪”を犯したのである。
※ 般投稿したが、橋下G(大阪府市実権派)は、既に、「わが国にとって容認し得る原子力発電」という観点で新しい原発の構想を持っている。
「維新と太陽合併 政策合意も「脱原発」なし:大阪府市エネルギー戦略会議が見せた「わが国にとって容認し得る原子力発電」」
http://www.asyura2.com/12/senkyo139/msg/194.html
残念だったのは、新たに打ち出された「維新」の原発政策が“原発存続”宣言でもあるのに、「未来」森ゆうこ氏・「みんな」渡辺代表・「社民党」福島党首の誰も、「維新」やテレビ朝日の欺瞞的説明を問題視しなかったことである。
もちろん、廃止に向け主体的に取り組む内容がないのでは脱原発ではないという批判は行われ、ある範囲の視聴者も、維新は脱原発に熱心な政党ではないという印象くらいは持ったであろう。
本日未明に投稿した文章のなかで「自民党と民主党は、世襲の自民党がイヤなら民主党、軟弱な民主党が嫌いなら自民党と、両党合わせて“八方美人”の政策になるよう、連携しながら動いている。対抗する政治勢力に票が流れないようにするための策である。さらにご丁寧なことに、票が流れても、その多くを維新にすくい取らせるという目論見まで持っている。主要メディアは、自民党・民主党・公明党そして維新の会のそのような策謀を必死になって後押ししている。」と書いた。
未明に発表した「維新」の原発政策も、まっとうな生活を求める有権者の期待を受け止める政治勢力になろうとしている「未来」の出現に触発され、原発存続の芽を残しつつ脱原発であるかのようにごまかすことで、票が対抗勢力にこぼれ落ちるのを少しでも防ごうというものであろう。
そして、テレビ朝日も主要メディアの一翼して、そのような「維新」の目論見をサポートしたわけである。
※ 参照投稿
「連立協議の呼びかけもせず、「非常時、大連立ためらうな」と“自民公”+維新に選挙後の大連立を求める政治学者(元国連次席大使)
http://www.asyura2.com/12/senkyo139/msg/852.html
話は変わるが、「日本維新の会」は、なぜ、議論ができないことがわかっている松野頼久氏を出演させたのだろう。
松野氏は、父親似で、遊び人の雰囲気も漂わせ苦みも加わった一見いい男に見えるが、父親の“七光り”で国会議員になった世襲の典型である。
みんなの渡辺代表も似たような境遇と条件で国会議員になったヒトだが、今回の討論だけで見ても、松野氏と較べると政治家としての能力はずっと高い。
こんな決めつけは失礼で申し訳ないが、松野氏は、それじゃあ中学校の学級討論会でも勝てないと思われる程度の議論力しか見せることができなかった。
石原氏や橋下氏が打ち出す政策が、ふらふらで意図も不明確だからという言い訳も少しはできるが、内輪ならともかく、TVに出演して他の政治勢力幹部と議論ができるレベルではない。
最後に、残念というか、視聴者にいい印象を持たれなかったのでは危惧する出来事があった。
それは、候補者応援のため函館に向かうということで、「未来」副代表の森ゆうこ氏が中座してしまったことだ。
ずっと前にも書いたが、森ゆうこ氏は“大好きな”政治家で大いに期待している(小沢氏以上に(笑))。森さんは、雰囲気的に土井たか子二世と言え、判断力や表現力にも優れている。一党を十分に背負っていける逸材だと思う。
テレビ朝日スタッフが、途中での入れ替えを認めなかったのかもしれないが、「未来」の認知度を上げるためにも、途中からいなくなるという事態は避けて欲しかった。
「未来」に疑心暗鬼の視聴者であれば、討論から逃げたと思ったかも知れない。
既に利用する航空便を遅らせての出演だったのかも知れないが、もう一便遅らせてでも、討論の場にぎりぎりまでいて欲しかった。
番組でも少し話題になったが、森ゆうこ氏は衆議院に鞍替えしないのかな???
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