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11月29日(木) リベラル第3極による「卒原発民主連合政府」の実現をめざそう
リベラル第3極の嘉田新党「日本未来の党」が注目を集めています。ニュースの最初に、石原さんや橋下さんの鬱陶しい顔ではなく、嘉田さんの爽やかな笑顔が出てくるのは大歓迎です。
「未来」が「維新」に対するカーテンの役割を果たしているというわけです。これだけでも、「未来」を結成した意味があったと言えるでしょう。
もちろん、「未来」に対しては懸念がないわけではなく、一定の問題点も指摘されています。「未来」には不安が付きものですから、それも当然でしょう。
たとえば、選挙前の急ごしらえという印象はぬぐえません。実際には、場当たり的な離合集散ではなく、数か月前から準備が進められていたもので、石原さんと橋下さんが野合した「維新」とは違うんですが……。
また、当選目当ての野合だとか「選挙互助会」だという批判もありうるでしょう。実際には、卒原発・脱原発という重要政策での一致があり、これを「ささいなこと」として妥協してしまった「維新」とは違うんですが……。
それでは、原発以外の他の政策ではどうなのかという問題があります。消費増税、TPPなどに対しては多少のニュアンスの違いがあり、「小異」は残っているようです。
外交や安全保障の問題でも、政策的な一致は充分詰められていないのではないかという懸念はあります。その点では、急ごしらえの新党だという弱点は免れないでしょう。
それに、参加しているメンバーがあまりに個性的だという点も心配です。当面、小沢さんは無役になりそうですが、亀井さんや河村さんはどうするのでしょうか。
政党の指導者としての嘉田さんのリーダーシップも未知数です。それに、代表代行となった飯田さんは橋下さんのブレーンだった人で、それに対する批判もあります。
しかし、これらの懸念や問題があるにしろ、差し当たり、大同団結するべきでしょう。新党に加わらない政党なども、原発政策で一致するのであれば、連携や協力の道を模索するべきではないでしょうか。
来る総選挙では、何よりも原発依存からの脱却、改憲阻止を最優先するべきだからです。原発の維持や再稼働、憲法の改正をめざす極右勢力の野望を打ち砕き、最悪のシナリオの実現を阻んで最善のシナリオの実現をめざすことが、総選挙の最大かつ最重要な課題だと言うべきでしょう。
それでは、総選挙後にあり得る最悪のシナリオとは何でしょうか。それは、安倍晋三さんが率いる自民党と石原慎太郎・橋下徹さんの日本維新の会との極右連立政権の樹立です。
これに対抗できる最善のシナリオとは、リベラル第3極による「卒原発民主連合政府」の実現です。これには、日本未来の党だけでなく、共産党や社民党、新党大地や新党日本も含まれるでしょう。
このような政府こそ、東日本大震災と原発の過酷事故後の日本にふさわしいものです。卒原発民主連合政府ができ、脱原発基本法を成立させてはじめて「3.11後」の人類的課題に誠実かつ真摯にこたえることできたのだと、日本人は世界に向けて胸を張ることができることになるでしょう。
そのような機会として、「3.11後」初めて実施される総選挙を活用したいものです。この時代に生きるものとして、その可能性が出てきた歴史的瞬間を無駄にすることは許されないのではないでしょうか。
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