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11月28日(水) 「日本未来の党」の結成で風雲急を告げる政党状況
驚きました。リベラル第3極による新党「日本未来の党」(未来)の結成です。滋賀県の嘉田由紀子知事が代表となり、「脱原発」を旗印とするそうです。
11月24日付のブログ「リベラル第3極は力を合わせて民自公談合3党と『維新』などの極右第3極に対抗するべきだ」で、次のように書いた私ですから、「こうなることは分かっていた」と言いたいところです。しかし、実際には、今回のような事態を予想していたわけではありません。
大きな勢力となるために、差し当たり、「生活」を中心として、「脱原発」、「みどりの風」、新党大地、日本新党が合流し、民主党に代わる「新(真?)民主党」を結成したらどうでしょうか。そうなれば、民主党をけん制でき、自民党や極右第3極に引き寄せられるのを防げるかもしれません。
このような動きは、8月頃から水面下で始まっていたと言いますから、これも驚きです。私がブログに書くずっと前から、「『生活』を中心として、『脱原発』、『みどりの風』、新党大地、日本新党が合流し、民主党に代わる『新(真?)民主党』を結成」する動きがあったということになります。
ただし、新党大地や日本新党は合流せず、当面は連携するにとどまるようです。それに、党名も「新(真?)民主党」ではなく、「日本未来の党」になりました。
でも、そんなことは小さなことです。重要なのは、これによって「民主党をけん制でき、自民党や極右第3極に引き寄せられるのを防げるかもしれ」ないという点です。
民主党は、昨日発表した衆院選のマニフェスト(政権公約)で、環太平洋経済連携協定(TPP)について交渉参加は明示せず、「政府が判断する」との表現にとどめ、エネルギー政策では「2030年代の原発稼働ゼロ」を明記しました。リベラル第3極による「けん制」が早くも効いた形です。
今回の新党結成は自民党や極右第3極に対しても、大きな脅威となることでしょう。とりわけ、「未来」が衆議員数61人で第3党となり、11人の「維新」を大きく上回ったことは重要です。
これで、民主・自民と並んで「維新」を持ち上げてきた『朝日新聞』のようなとりあげ方は不可能になるはずです。メディアで石原さんや橋下さんの顔を見せられて不愉快になる回数もぐっと減ることでしょう。
このような形でリベラル第3極による新党が結成されることになった最大の「功労者」は、石原慎太郎日本維新の会代表です。石原さんが「維新」になだれ込まなければ、このような形での結集が可能になったかどうかは分かりません。
石原さんが旧「たちあがれ日本」の勢力を引き連れて「維新」に参加したため、脱原発政策が曖昧になり、嘉田さんが橋下さんと手を切ったからです。そのために、みんなの党も「維新」への合流を諦めました。
また、橋下さんのご機嫌を取るために、いったんは合意した減税日本との「婚約」を破棄したのも石原さんです。こうして、石原さんは「維新」を乗っ取ることができたわけですが、それは極右第3極の分裂と「維新」の孤立化という代償と引き替えでした。
今後も、石原さんや安倍さんには、好きなことを言い、思った通りにやってもらいたいものです。そうすれば、「維新」や自民党の危険な本質がますます明らかになり、リベラル勢力の結集が進むことになるでしょうから……。
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