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行く人来る人 引退する鳩山元首相、嘉田新党誕生の影で
2012年11月28日 : (田中龍作ジャーナル)
今年6月、嘉田知事は国と関電に脅されて「大飯原発の再稼働」を容認したことを暴露した。
=6月13日、日本外国特派員協会。写真:田中 氏 撮影=
政界の消長を凝縮したような一日だった。マスコミが意図的に大きく扱う「石原第三極」の影に隠れがちだった「本家第三極」が俄然活気づくことになった。嘉田由紀子・滋賀県知事が27日、「脱原発・反消費税・反TPP」を掲げて、新党「日本未来の党」を立ち上げたのである。
これに呼応し「国民の生活が第一」は解党し、「未来」と合併する。「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」も合併する。「みどりの風」のうち衆院議員3人と社民党を離党した阿部知子氏が合流する。
現有勢力(旧生活は参院議員も含む)で60人を超す「脱原発政党」が誕生するのである。国会議員が20人足らずの日本維新の3倍強だ。前日の記者会見で、小沢一郎・生活代表は顔色につやがあり、声に張りがあった。水面下で仕掛けが出来上がっていたのだ。
鳩山元首相。「『どうせウソでしょ』と国民に言われるからマニフェストという言葉は使わない方がいい」と古巣に苦言を呈した。 =27日夕、麹町。写真:田中 氏 撮影=
「嘉田新党」の発表から2時間後、鳩山由紀夫元首相が麹町のスタジオで政界引退の記者会見を開いた。
「もっと国民目線の民主党にしたいと考えていた。自分の主張を曲げてまで政治家をやることはない。議員生活に終始符を打つ」。元首相は無念さを隠さなかった。
同じ頃、数百メートルしか離れていない民主党本部では新しいマニフェストが発表されていた。家訓を勝手に書き変え「これに従わない者は出て行け」と迫って親父を追い出したバカ息子たち。今度の選挙で討ち死には免れない。
脱原発に寄せる国民の願いを乗せた新党が登場し、政権交代の立役者が惜しまれつつ政界を去る。国民を裏切った労働組合頼みの政党は、来年夏の参院選で消滅する。
元記事リンク:http://tanakaryusaku.jp/2012/11/0005697
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