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2012年11月28日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆滋賀県の嘉田由紀子知事が、12月16日投開票の衆院選に向け、新党「日本未来の党」の結成を表明した煽りを受けて、日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)が馬脚を現し、松井一郎幹事長(大阪府知事)は、「原発以外の政策で一致できるのか」とイヤミを言いながら危機感を示している。はっきり言って、日本維新の会が急に色あせ始めている。秋の紅葉の季節に「薄汚れた景色」など見たくもない。
一番いただけないのは、「原発」に関する橋下徹代表代行の発言の相次ぐ後退である。滋賀県の嘉田由紀子知事が、呆れて失望しているように、あまりにも無節操、無責任、いい加減すぎる。それも、テレビ出演して言い逃ればかりしていて、聞いているうちに、原発推進右翼の自民党に合流しているかのような錯覚に陥ってしまう。
最もひどいのは、「2022年を目途に原発ゼロ」からさらに「ただちに原発稼動ゼロ!」を掲げて、「国民の生活が第一」を率いている小沢一郎代表を完全無視して、「脱原発の期限は切れない」などと無責任な暴論を展開している。小沢一郎代表は、10月16日から20日の間、「2022年を目途に原発ゼロ」を国是に決めて、その実現を目指しているドイツを訪問し、原子力発電施設を視察し、政府関係者ばかりでなく。経済団体や自治体の関係者らの話を聞いてきている。メルケル首相は、就任当初、「2030年原発ゼロ」を目指していたのに、「3.11」の福島第一原発大事故による大災害の報を聞いて、早速、原発政策を見直し、「2022年原発ゼロ」に改め、実現目標を前倒ししている。
◆ところが、原発政策に詳しいはずの橋下徹代表代行は、これらのことには、一切触れようともしない。ひょっとしたら、本当に何も知らないのかと我が耳目を疑ったほどである。
つまりは、滋賀県の嘉田由紀子知事が今回、新党「日本未来の党」の結成を表明せざるを得なくなった最大の原因は、この橋下徹代表代行の「変節」にある。とくに原発推進派の石原慎太郎代表(前東京都知事)と手を結んだのが、災いして、すべてをぶち壊しにしているにもかかわらず、石原慎太郎代表の「毒気」に当てられて、すっかり魂を抜かれてしまっているのだ。それならば、「自民党の補完政党」になろうとする必要はなく、あっさり自民党入りして、党内から体制内改革を行えばよいのである。
結局のところ、滋賀県の嘉田由紀子知事から土壇場で強烈パンチを食らい、日本維新の会の橋下徹代表代行は馬脚を現した。それが、松井一郎幹事長の表情によく表れている。
ウォール・ストリート・ジャーナルが11月 27日午後7時32分、「『日本未来の党』結成表明=嘉田滋賀知事―生活、解党し合流へ【12衆院選】」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「滋賀県の嘉田由紀子知事は27日午後、大津市内で記者会見し、12月16日投開票の衆院選に向け、新党『日本未来の党』結成を表明した。嘉田氏は『卒原発』『脱増税』など六つの結集軸を掲げ、賛同する勢力と連携する方針を明らかにした。これに対し、国民の生活が第一(小沢一郎代表)は解党して合流する方針を決定。『減税日本・反TPP・脱原発を実現する党』共同代表の河村たかし名古屋市長も合流を目指す考えを示した。
既成政党とは一線を画す『第三極』陣営では、共闘を目指す日本維新の会とみんなの党にきしみが生じる一方、嘉田氏を中心に脱原発を旗印とした勢力の結集が急速に進展。『みどりの風』も合流を検討しており、衆院選の構図に大きな影響を与える可能性もある。
会見で嘉田氏は『国民の信頼を取り戻し、希望を持てる未来への選択肢となる新しい政治軸を立てる』と訴えた。新党の代表には嘉田氏が、代表代行には橋下徹大阪市長(日本維新の会代表代行)のエネルギー政策でのブレーン的な存在だった飯田哲也氏が就く。嘉田氏は知事を続投し、自らは衆院選には出馬しない[時事通信社]」
序でながら言えば、橋下徹代表代行の発言が、変節したのは、米国CIA対日工作者からの強い圧力、もっと言えば、脅しに屈した結果だ。「原発推進」「TPP参加」などは、米国CIA対日工作者が、日本政府に散々PRし、押し付けてきていることだからである。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
文明史に挑戦している小沢一郎代表を滋賀県の嘉田由紀子知事に結び付けた京セラの稲盛和夫名誉会長が狙っているものとは?
◆〔特別情報@〕
現代のプロメィウス(不死の神)である「原発」をゼロしようと文明史に敢然と挑戦しているのが、小沢一郎代表である。「国民の生活が第一」を解党して、滋賀県の嘉田由紀子知事が結党した新党「日本未来の党」に合流する。日本国民の半数以上が、「反原発」派である。小沢一郎代表と嘉田由紀子知事を結びつけたのは、京セラの稲盛和夫名誉会長(小沢一郎代表の後ろ盾)だったという。「日本未来の党」に乗った小沢一郎代表と稲盛和夫名誉会長が追い求めているものとは、果たして何か?
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