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脱原発 女性が流れ 日本未来の党結党
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2012112802000116.html
2012年11月28日 東京新聞[核心]
滋賀県の嘉田由紀子知事が27日、衆院選に向け脱原発の受け皿となる「日本未来の党」の結党を宣言した。同日夜には「国民の生活が第一」と「減税日本・反TPP・脱原発を実現する会」(脱原発)が早速、合流を決断。急ピッチで収れんが進んでいる。党の顔に嘉田氏がついたことで、女性たちが脱原発に向けた大きな流れをつくる可能性が出てきた。この動きは、どこまで広がるのか。 (衆院選取材班)
■急ピッチ
「未来への選択肢となる新しい政治の軸を立てる」
嘉田知事の会見は大津市のホールで行われた。同日には野田佳彦首相が記者会見を開き、政権与党・民主党のマニフェストを発表したが、注目度は嘉田氏の会見の方がはるかに高かった。
そしてわずか数時間のうちに、生活と脱原発が合流を決めた。国政政党の名が2つ消えることが決まった歴史的な一日となった。
生活の小沢一郎代表は「ほとんど共通した政策主張だったので合流して選挙を戦う」と明言。
「脱原発」の河村たかし共同代表は「一つの大きい流れをつくっていこう」と各党に呼び掛けた。またみどりの風も、前衆院議員の3人全員が合流、未来の党として衆院選に臨むことになった。
■オリーブ
嘉田氏の新党構想が明らかになった26日の段階で、生活、「脱原発」、みどりの風の3党間では、各党が解党・合流せずに@共通の「顔」をつくる A基本政策で合意する B選挙協力を行う─という緩やかな連携が模索されていた。具体的には選挙区は別々の党で戦い比例代表で共闘する統一名簿をつくる案が検討された。
こういったゆるやかな連携は1990年代のイタリアの中道左派連合の名を参考に「日本版オリーブの木」と呼ばれる。小沢氏が生活を結党して以来、目指してきた。
特に生活と「脱原発」は、以前から共闘を模索しながら実現しなかった。だが未来の党の結党により「オリーブの木」のゆるやかな連携を通り越え、一つの党として収れんされる方向になった。
■障害なし
連携の必要性は認めながらなかなか実現しなかった脱原発勢力が、電光石火で結集した最大の理由は、嘉田氏という「顔」が新党の旗を立てたからだ。
脱原発を求める世論はもともと、女性が中核になって広がってきた。「3.11」の後、女性の視点から脱原発を訴えてきた嘉田氏の決起は、大同団結の誘発剤となったのは間違いない。
さらに生活、脱原発、そしてみどりの風は、衆院の小選挙区候補が競合しない。
そして原発政策だけでなく、消費税増税反対、反TPPなどの主要政策でも違いは見られない。政策、選挙区事情ともに障害がほとんどない。
嘉田氏は「この指止まれ方式」で、参加者を新党に受け入れる考え。現在、脱原発、反消費増税、反TPPで一致する政党は計7党。生活、「脱原発」、みどりの風以外の共産、社民、新党大地・真民主、新党日本も連携の候補ではある。
だが長い歴史と組織を持つ共産党と社民党が合流する可能性は事実上ない。共産の志位和夫委員長は「選挙は独自の立場を掲げる」、社民党の福島瑞穂党首も「合流はない」としている。大地の鈴木宗男代表も共闘に前向きだが、時期は「衆院選後」という。新党日本は、第三極の連携とは一線を画す考えだ。
未来の党は今後、これらの「脱原発」勢力とは緩やかに連携しながら、自分たちの公認候補を増やすことを目指す。タイムリミットの衆院選公示日は12月4日。すぐそこにせまっている。
[嘉田知事]
「日本未来の党」の結成を発表した滋賀県の嘉田由紀子知事は埼玉県本庄市出身。62歳。高校まで埼玉で過ごし、父と姉は市議を務めた。京都大大学院農学研究科博士課程を修了後、1981年に滋賀県職員となった。琵琶湖周辺を歩きながら農村生活や水環境の保全に汗を流してきた。
京都精華大教授を経て、2006年の滋賀県知事選に立候補。「もったいない」を合言葉に、当時県内に建設予定だった東海道新幹線新駅計画の凍結を訴え、支持を拡大。初当選した。10年7月に再選。
環境派として県内で計画されていたダム計画の凍結を主張。県営の北川ダムの建設を中止した。
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働問題では、東京電力福島第一原発事故で放射能汚染が県境を越えて広範囲に及んだことに危機感を募らせた。関電対して滋賀県とも原子力安全協定を結ぶよう大阪市の橋下徹市長、京都府の山田啓二知事とともに要求。再稼働に反対した。
政府が今夏の電力需給の逼迫の可能性を強調した5月、関西広域連合が再稼働を容認すると、嘉田氏も従ったがその後も再稼働は夏季に限定するよう要望。原発の安全対策の向上も国に求めた。
もともと、環境重視の草の根知事としては知られていたが「卒原発」を貫こうとする姿勢に共感が集まり、脱原発を求める市民運動の女性リーダー的な存在になっていた。
女性の政治参加にも関心が高い。ことし4月には自らが塾長を務める「未来政治塾」を開講。「若者や女性の政治への新規参入を、地方から草の根で目指す」と訴えている。
座右の銘は「まっすぐに、しなやかに」。
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