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2012/11/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「自民は続原発」「混ざってよく分からない色になった第三極に未来を託せるのか」――野田首相がやたらと攻撃的になっている。少し前には顔色が冴えず、アル中説まで飛び交うほどだった。今はどうだ。先の党首討論でヤケクソの「狂乱解散」を宣言して以降、すっかり強気なのだ。
24日からスタートさせた全国遊説では「政権交代前では考えられなかった改革を前に進めるのか、時計の針を逆戻りさせるのか」と決まって強調。あたかも自分たちが自民党時代より改革を前進させたかのような口ぶりである。
「首相は25日に生出演したテレビ番組でも、安倍自民党が掲げる『インフレターゲット』や『国防軍構想』などに次々とカミついていました。この調子で再び党首討論に挑み、安倍総裁をコテンパンにやっつけて票の上積みを狙っているのでしょう」(民主党関係者)
つくづく、おめでたいドジョウだ。
そりゃあ、選挙になれば誰でも多少は強気なことを言い出すものだが、野田ドジョウは民主党を崩壊させた張本人。3年前に有権者が政権交代に込めた期待を裏切り続けた男である。
政権交代の立役者だった小沢一郎を「無実の罪」で追い出し、党を分裂させ、消費税増税を強行。ついには内閣支持率が10%台まで沈み、選挙から逃げ回るしかなくなったくせに、エエカッコしいで狂乱解散に打って出て、さらに離党者を続出させた。その上、独裁者気取りで消費税増税やTPP推進などの方針を選挙公約にゴリ押し。所属議員に踏み絵を迫り、党創始者の鳩山由紀夫を切り捨てる錯乱ぶりだ。野田のやっていることは、まるで民主党をぶっ壊すための自爆テロみたいなものだ。
本来なら、野田は蟄居どころか、頭を丸めて第一線から退くのが当然の立場だ。マトモな神経なら、申し訳なくて気が狂い出しそうなものだが、野田は違う。この期に及んで「オレさまこそ改革者」気取りなのである。想像を絶する「恥知らず」ではないか。
◆改革者を気取る民主政治をブチ壊した犯罪者
この男の神経の異常なずぶとさ、天性のペテン師ぶりには慣れっことはいえ、ここまで恥も外聞もなく、改革者然としている姿を見せられると、筋金入りのワルとしか思えない。
「先の党首討論で、野田首相が安倍総裁を攻め立てた直後、内閣支持率がやや回復したことに味をしめたのです。マニフェスト総崩れで、国民を裏切ったことへの“お詫び行脚”では選挙は戦えません。それなら、いっそ強気で自民党を攻撃し、堂々と“改革者”として振る舞うことに活路を見いだしたのです。安倍総裁も挑発に乗りやすい性格で、そのうちボロを出すという計算もある。この路線を徹底するため、鳩山元首相すら“野田首相の改革の足を引っ張っている”として切り捨てたのです」(政治評論家・浅川博忠氏)
要は国民に詫びるどころか、居直り、ウソの上塗りで失政をごまかす算段だが、冗談じゃない。民主党政権になってから、一体どんな「改革」が進んだというのか。
野田たちが3年間の実績として列挙するのは、「公共事業費の32%削減」「高校授業料の完全無償化」「JAL再生」「羽田空港の国際化」くらいなもの。胸を張れるのはこの程度だ。
逆に「子ども手当」は中途半端で、扶養控除の撤廃により、かえって子育て世帯の負担増を招いた。ほかにも「八ツ場ダムの建設中止」や「高速道路の完全無料化」など、やれなかったことを挙げればキリがない。
何より政治主導はどうなった。完全に「シロアリ」と結託し、官僚主導に逆戻りではないか。
◆デマカセに便乗するメディアの奇怪
「特に野田首相になってからは、壊す必要のある官僚システムを守り、壊してはいけない政治システムを崩壊させてしまった」と憤慨するのは、筑波大名誉教授の小林弥六氏だ。
「野田首相がブチ壊したのは、戦後日本が積み上げてきた政治の民主的プロセスです。国民との約束を破って消費税増税にひた走り、たった3党のボスの密室談合で国のポリシーを決める3党合意で、議会制民主主義の原則を踏みにじった。また、尖閣購入でナショナリズムを煽(あお)り、欧米メディアも驚くほど極端に右傾化し、タカ派政治家の台頭を許しました。いずれも、この国が脈々と築いてきた『国民主権』『平和主義』を蹂躙する行為です」
よくもまあ、こんな罪深い男が「改革は前進した」などと豪語できるものだ。
野田民主党は期待外れと裏切りのオンパレード。有権者にソッポを向かれ、29日告示の東京都知事選に自前の候補を擁立することすらできないでいる。常に内紛と分裂の繰り返しで、野田が狂乱解散に踏み切った理由だって、党内の「野田降ろし」の機運を封じ込めるためだった。
こんな内ゲバ政党が何をエラソーに「改革」などとデマカセを言っているのか。
それを伝える大マスコミもどうかしている。野田が安倍に党首討論を呼びかけたって相手にしなければいいのに、まるで選挙の前哨戦のように扱っている。野田の「今回の選挙は民主対自民の天下分け目の戦いになる」という言い分に便乗しているとすれば、罪深い。野田のゴマカシに加担するようなものだ。
◆「騙されては悟る」の連鎖を断ち切れ
今度の選挙の争点はハッキリしている。世紀のペテン師、野田のクビだ。野田政権の継続を決めるかどうかが、日本の未来を占う上で最重要項目なのである。前出の小林弥六氏はこう言った。
「私には、いまだに野田氏が首相に居座っていられるのが、信じられません。これだけ政治の道を踏み外したリーダーは、とっくに罷免されていなければ、おかしいのです。それもこれも政治の劣化が恐ろしいほどに進んでいるためですが、有権者まで劣化に付き合う必要はありません。間違って野田首相の“大罪”を許すような選挙結果になれば、彼が葬った正当な政治プロセスを再び踏みにじり、独裁政治に走る勢力すら出現しかねません。日本の有権者は『騙(だま)されては悟る』の繰り返しでしたが、今回は正念場です。キッチリと野田首相を裁き、危険の芽を摘み取っておかなければ、取り返しのつかない結果になります」
野田をトップに担ぐ民主党は狂っている。だから有権者は断を下し、野田を辞めさせる。そういう選挙にしなければ、この国は軌道修正できない。今度の選挙ばかりは野田の口八丁やそのグルのような大マスコミ報道に騙されては絶対にダメだ。
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