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小沢氏、「非維新」囲い込み=第三極、二分化鮮明に【12衆院選】
時事通信 11月27日(火)20時3分配信
嘉田由紀子滋賀県知事が27日、新党「日本未来の党」結成を表明し、小沢一郎氏率いる国民の生活が第一が解党して合流することを決めた。影の主役は小沢氏だ。当初目指した日本維新の会との連携が不発に終わった小沢氏は、維新が貫けなかった「脱原発」を旗印に、維新と距離を置く小政党を新党に糾合したい考えだ。第三極の二分化が一層鮮明になってきた。
嘉田氏は同日の記者会見で「原子力政策を推進することは、国家としての品格を失い、地球倫理上も許されない」とする「びわこ宣言」を発表。賛同者としてミュージシャンの坂本龍一氏や俳優の菅原文太氏らの名を挙げた。既存政党との連携に関し、生活とは「方向性としてはあり得る」とする一方、維新に対しては「日本の多様な社会状況を反映していない」と距離を置いた。
嘉田氏の背中を押したのは小沢氏だ。生活の関係者によると、両氏は24日、滋賀県内で会談。小沢氏が嘉田氏に新党党首就任を要請したという。「未来」には新党「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」も合流を目指している。新党大地・真民主の鈴木宗男代表も27日、小沢氏から26日に「未来」への協力を求められ、大地として応じる考えを伝えたことを明かし、「主導的な役割は小沢氏だ」と指摘した。
関西電力大飯原発の再稼働問題を発端に春ごろから首相官邸前で始まった抗議デモは、異例の規模に膨れ上がった。こうした中、「卒原発」を掲げる嘉田氏は再稼働に反対して存在感を発揮。維新が太陽の党との合流を機に「2030年代の原発全廃」を取り下げると、「仲間を失った感じがする」と失望感をあらわにした。
大きなうねりとなった脱原発の動きに、小沢氏は8月の会見で「特定政党や団体が動員したのではなく、市民の自発的な考え方に基づいてなされたことは日本社会の大きな前進だ」と発言。脱原発が衆院選の最大の対立軸になると見定めるとともに、嘉田氏こそがその旗印を担うのに最もふさわしいと判断したことは間違いない。
第三極の二分化には、小沢氏と維新の石原慎太郎代表との確執も重なる。小沢氏と近く、「未来」と合流を目指す「脱原発」の亀井静香幹事長は、維新との合流を拒否したみんなの党の渡辺喜美代表を「男の中の男だ」と持ち上げている。小沢氏の陣営は、みんなも取り込んでの「石原包囲網」形成を視野に入れているようだ。
投稿者コメント)悪意に満ちた見出し!
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