何故、日本の国防軍は、他人の家に踏み込んで振るえる武力を手にする必要があるのですか？
国防とは自国を守ることで、他人の家に踏み込んで戦争することは国防ではありません。

今多くの日本人が心配しているのは、中国が核心的利益だと称して、尖閣諸島に侵攻してくることです。もし、日本が自衛のために自衛隊を派遣すると、中国は自国領に侵入した侵略者だと言うでしょう。
もし、ジュネーブ条約に則り、軍隊でないと武器をつかって人を殺した場合、単なる人殺しになってしまうと、中国の主張では自衛隊は殺人者になってしまいます。

「国防軍は、他人の家に踏み込んで振るえる武力を手にする」は見え透いた歪曲です。

　自民党の安倍晋三総裁は２５日、テレビ朝日の番組で、自衛隊について「憲法９条の１項と２項を読めば、軍は持てないという印象を持ち、分かりにくい。詭弁（きべん）を弄（ろう）することはやめるべきだ」と述べ、自衛隊を「国防軍」に位置づけ直す必要性を改めて強調した。

　自民党は衆院選公約で憲法９条を改正し自衛隊を「国防軍」にすることを掲げており、安倍氏はこうした党方針を踏まえて発言した。

　安倍氏は「自衛隊をきちんと軍として認め、そのための組織も作り、海外と交戦するときには交戦規定にのっとって行動する。シビリアンコントロール（文民統制）も明記する」と指摘。自衛隊を国防軍にする場合は、戦闘時の武器使用基準などを定めた交戦規定を整備する考えも明らかにした。

　自民党公約は、憲法改正について「平和主義は継承」とする一方、集団的自衛権の行使や国防軍の保持を掲げた。

　４月に発表した憲法改正草案でも、戦力の不保持と交戦権の否認を定めた憲法９条２項を、集団的自衛権の行使を容認する表現に見直す考えを示した。

　一方、野田佳彦首相は２５日、同じ番組に出演し、自衛隊を国防軍にすることについて「名前を変えて中身が変わるのか。大陸間弾道弾を飛ばすような組織にするのか。意味が分からない」と語った。【鈴木美穂】

http://mainichi.jp/select/news/20121126k0000m010076000c.html

PKO活動について根本的に勘違いしてるな。休戦や停戦維持のための兵力引き離しなどはあるが治安維持活動はPKOの仕事では無い。
ちなみに小沢氏も参加を唱えていたアフガニスタンの国際治安維支援部隊はPKO活動では無く、湾岸戦争などと同等のいわゆる「多国籍軍」。

自民党がその憲法改正草案の検討に当たって徴兵制を議論しているのも事実です。

毎日新聞は、2010年3月に自民党憲法改正推進本部が徴兵制を検討していることを以下のとおり報じています。

「●自民党：憲法改正推進本部、徴兵制検討を示唆　幹事長は慌てて否定
　http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100305ddm005010015000c.html

自民党の憲法改正推進本部（本部長・保利耕輔元文相）が４日公表した論点整理に徴兵制の検討を示唆するかのような部分があり、大島理森幹事長が急きょ打ち消した。

論点整理は「多くの国では、憲法で、国民の兵役義務や、良心的事由に基づいてこれを拒否する者の代替役務等が定められている」と指摘したうえで、「民主主義国家における兵役義務の意味や軍隊と国民との関係などについて詰めた検討を行う必要がある」と提起した。これが「徴兵制検討」と速報されたのに慌てた大島氏は、談話で「わが党が徴兵制を検討することはない」と否定した。【木下訓明】」

同じ事実を共同通信も報じていますがそれはこの阿修羅スレをご覧下さい。

「自民、徴兵制検討を示唆　５月めど、改憲案修正へ（共同通信）」
http://www.asyura2.com/12/senkyo136/msg/337.html
投稿者 こーるてん 日時 2012 年 9 月 26 日 11:05:48: hndh7vd2.ZV/2

さらに、その自民党憲法改正草案には当初「徴兵制度の禁止」条項が存在し「国防軍」を設置するとしても徴兵制ははっきり禁止する方針だったのですが、　石破などの党内右派が「国家のために生命を懸けることができないような国家を、果たして国家と呼べるのか？」と批判してその「徴兵制度の禁止」条項をわざわざ削除したという事実もあります。

これらの事実については、「徴兵制検討」については当時の幹事長の大島があわてて否定し、憲法草案中の「徴兵制の禁止」条項削除については石破が後で「徴兵制は取るべきではない」などと述べていますが、そんな姑息な事後隠蔽で普通の常識と判断力のあるまともな人間はごまかされません。

自民党が徴兵制をやる気がないと言うのなら、そもそも徴兵制を論点整理のひとつとしてあげ党内論議をしているのはどういうことなのでしょうか。そもそも初めに存在した「徴兵制の禁止」条項をわざわざ削除したのはどういうことなのでしょうか。

やる気満々だということではありませんか。

自民党の主張する「国防軍」とは「徴兵制」を必要とするような軍隊だということです。

安倍自民党は戦後レジームの清算だなどと称して日本を戦前体制へ復帰させようとしていますが、軍隊についても戦前の軍と同じものを復活させようとしているということです。

戦前の軍隊とは、あの兵隊同志のリンチを取ったら後に何も残らないといわれた大日本帝国陸海軍です。一銭五厘（郵送代ですね）の赤紙でいくらでも徴兵できるのだからと兵隊である日本人をいたずらに殺したあの旧軍です。なんと無残なことに戦死者の6割以上が餓死です。

このような非人間的な軍隊を支配した軍部は保守政治家と結んで日本を軍国主義ファシズムが支配する恐怖の国に変えました。国民の言論の自由と思想の自由は奪いとられ、戦争や軍部を批判することは「アカ」だ「売国奴」だとされて特高（特別高等警察）によって逮捕拘引され刑務所内で拷問されました。小説家小林多喜二も哲学者三木清も刑務所の中で拷問で殺されたのですよ。

自民党は猫なで声でいやいやそんなつもりはないといいます。たとえ今そんなつもりはないとしてもいつそんなつもりになるかわかりませんよ。自民党がそんなつもりになったらもう止めるものはありませんよ。もう憲法9条第2項の戦力不保持規定は廃止されてしまっていますし自民党の強行する改憲には「徴兵制の禁止」条項もないのですよ。

戦後民主主義の平和日本を戦前の日本へ復帰させるなどという無茶苦茶を許していいのですか。

思想の自由も言論の自由も失くしていいのですか。意思に反して徴兵されて兵隊にされリンチされ戦場に送られて餓死したいのですか。

日本人が2000万人ものアジア人を殺し300万人以上の同胞を犠牲にしてあの戦争から得た貴重な経験は、どんな戦争であれ戦争は絶対的な悪であり、それゆえに戦争が起こらないように努めることこそが平和への道であるということです。

この日本人が自分たちの血であがなった歴史的教訓を安易に無視して戦前と同じような軍隊を作って日本を再び兵営国家とするなどという主張をして恥じない安倍自民党は非常に危険な政党です。

こんな危険な安倍自民党を選挙で勝たせてはなりません。

核兵器保有論者安倍ちゃん、核保有してるイランは許せないから一緒にやっつけようってアメリカに言われたら、どうすんの？

あんたの解説だか意見だかが何の保証になるんだよ。

自民党の「国防軍」に徴兵制が必要ないというのなら、どうして自民党憲法草案にもともと存在した「徴兵制の禁止」条項をわざわざ落としたんだよ。

嘘言うんじゃないよ。