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2012年11月24日 在野のアナリスト
東京都知事選、民主党が自主投票になりました。猪瀬氏圧勝の流れの中で、舛添氏や松沢氏などにアプローチしたものの袖にされ、結果的に不戦敗であり、これは衆院選にも影響してきます。推薦した都知事候補の票も、ダブル選なので衆院議員候補にのってくるからです。しかし自民や、維新とて猪瀬氏にのっている現状では、ダブル選とはいえ、都知事選の結果は、国政選挙においてはあまり影響がないのでしょう。
ただ猪瀬氏は副知事だったので、都政に詳しいのは当然として、その知識をひけらかして他人に反論を与えない。その傲慢さと、人をまとめる能力には欠けているため、No.2として能力的には適任でも、トップとして相応しいかどうかは、また別の判断もあります。根回し不足を指摘されるのも、議会という場においては厳しい。都議会で答弁に立つ機会も多い都知事に猪瀬氏が向いているかは、なってみないと分からない、ということになってしまうのでしょうね。
野田首相が街頭演説に立ちました。しかし、テレビのニュース映像では野次も聞こえてこなかった。民主党議員が厳しい野次にさらされている中ですから、やや意外です。ただ、連合は構成員の家族にまで動員をかけているようなので、警護隊のように、野田氏は各地で連合の構成員という支持者の前で、話をすることになりそうです。つまり浮動票向けに、話はできないのでしょう。
連合が、野田民主に肩入れするのも、実は下部組織が壊れ始めており、象徴がないと求心力が保てないためです。しかも野田氏から、自民と組んで連立政権を樹立し、今後も政権政党となることを約束されているため、もあるでしょう。自民の石破幹事長など、露骨に民主との連携を示唆しており、今回の党首討論に応じたのも、民主に泣きつかれた面があります。ニコ動で応じる、旨を安倍氏が発言していますが、そこで三大争点を棚上げするなら、益々民主、自民とも苦しくなるにもかかわらず応じたのは、それだけ民主の情勢調査が厳しく、連立に暗い影が落ちていることもあります。
しかし民主が落下傘や刺客を送っても、元々地元ではよく知らない候補者では、当選するとは到底思えない。要は、この刺客の動きは、反党行為をした人間は許さない狭量さと、自民を利するためにやっている行動です。これは刺客になる人も、刺客を支持する人も裏切る行動なのです。しかも民主党議員でさえ、罵声をうける選挙に、連合の構成員の家族まで巻き込んでしまう。家族の人まで、非難される恐れがあるにも関わらず、それをする。この辺りに、野田氏の性質である他人の痛みが分からない、どんな迷惑がかかっていても関係ない、そんな冷酷な部分が垣間見えます。
民主は、もち代を配った議員が離党した場合、返金を求めるようです。しかし政党交付金は、政党ごとに配られていますが、その使途について明確に規定されていない。逆に云えば、一度払ったものに対して、返還する義務はどこにも規定されていません。道理を通してみても、ウソつき、裏切りを指摘される現執行部に、それを言える権限もないでしょう。280億円程度、金庫には唸っているとされますが、それで厳しい選挙戦に、数百万円しか配っていない方がケチと云われるところです。
民主党の議席予測は、100から50議席まで幅広いですが、個人的には小選挙区が20、比例が20〜30とみています。逆に、野田氏が人を踏みつけにして大きくなる、という手法をとる以上、それ以上の議席を民主に与えるのは危険、ということでもあります。野田氏はここまでの動きをみる限り、民主を踏み台にして、自民への合流を模索しているとしか思えない。そんな人物を民主党の支持者も応援できるのか? 野田民主は踏み絵をせまって議員を選別しますが、決してこれは純化ではなく、独善化であり、その一人よがりを許すか? という判断にもなってくるのでしょうね。
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