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2012/11/23 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
どこまで本気か分からないが、愛知県の信用金庫に立てこもった男は「野田内閣の退陣」を要求したという。刃物で脅し人質を取る。そんな卑劣な犯行は絶対に許せない。でも、「野田辞めろ」と叫びたいのは、犯罪者だけではない。
3年前に国民が選択した政権交代は、怒りと失望を残して幕を閉じる。
主権者である国民が選んだ政治家による国家の統治。そんな理想はもろくも崩れ去った。官僚や財界と癒着した政治は続いているし、小泉竹中政権がもたらした格差社会も残ったまま。弱者に寄り添う政治、国民生活第一の政治はウソだった。
民主党を政権与党に押し上げた全国の有権者は、悔やんでも悔やみきれないだろう。政権交代の立役者である小沢一郎を悪人に仕立てて追い出し、鳩山由紀夫は公認問題を盾に政界から追放。残っているのは、国民への裏切りを平気で実行する財務省の犬ばかりである。3年前、こんな政党の台頭を望んだ有権者はいなかったはずだ。
それでもまだ民主党へ投票する人はよほどのバカである。投票するに値しない政党だということにまだ気づかないのか。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「民主党は3年前に“マニフェストに書かれていないことはやらないんです”と訴え、政権を取りました。でも、今やマニフェストは、ウソやインチキを示す言葉。結婚式で、“新郎から新婦へのマニフェストです”なんて言うと笑いが起きる。この政党に政権運営はムリだったのです。大震災のあと、首相の菅さんは谷垣さんに“手伝ってくれ”と頼みました。自民党の手を借りないと何もできない政党だったわけです」
◆国民政党やめて戦争に突入
だからといって、安倍元首相が総裁に出戻った自民党に投票する人も、よほどにオメデタイ。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「自民党は過去を反省していません。むしろ、以前よりも悪くなっています。かつては国民政党として、幅広い支持を集めていました。しかし今は右傾化し、特定の層だけを取り込む政党に変貌している。選挙公約を見ても、集団的自衛権の行使や国防軍の創設を主張し、領土や教科書の問題で近隣諸国の感情を逆撫でする構え。対立を収束するどころか、煽(あお)っています。今すぐにでも戦争を始めようという姿勢に見える。しかも、10年で200兆円のバラマキ公共事業の復活です。いったい、どこにそんなカネがあるのか。とてもじゃないが、支持できません」
安倍は2カ月前に行われた全国幹事長会議の打ち上げで、「6年前と違うのは酒が飲めることです」と上機嫌に挨拶したという。相変わらずのKYぶりだ。まともな国民は安倍のお腹を心配していない。「お友達内閣を学級崩壊」させた幼稚な政治家の返り咲きに、ウンザリしているのだ。お腹の調子で退陣しホッとした国民は多かった。そのことが、まったく分かっていないのだから、この男もオメデタイ。
◆日本初のファシスト政党の誕生
国民の多くは、民主も自民もコリゴリだ。どちらの党にも政権を任せられない。野田や安倍が首相になるなんて、まっぴらゴメンだろう。
だが、石原橋下新党も相当にヤバイ。維新の会の代表に祭り上げられ、浮かれているのかも知れないが、石原前都知事は正気の沙汰と思えない発言を繰り返している。もともと核武装論者で現行憲法の破棄を訴えてきたウルトラ右翼。多少のことでは驚かないが、最近はますますおかしくなっている。「日本は核兵器のシミュレーションぐらいやったらいい」とか「日本は米国のめかけだ」などと言いたい放題。政治家として、正常な判断ができるのか怪しくなる。
立正大教授の金子勝氏(憲法)が言う。
「橋下氏が大阪でやっているのは、思想信条の自由の否定です。君が代を歌いたくない人にも歌うよう強制し、歌わなければ処罰する。また、教育方針は戦前と同じように政治が決め、公務員には権力者の奴隷となって国民を管理するよう求めています。国民主権を否定し、基本的人権と民主主義を認めない。これはファシズム以外の何ものでもありません。その先輩が石原氏。2人が先頭に立つ日本維新の会は、日本で初めてのファシズム政党なのです」
こんな党が勝ったりすれば、日本は終わりだ。国民は石原や橋下の奴隷にさせられてしまう。
◆白票を投じて選挙を無効に
ほかの政党も力不足だ。共産党や社民党に政権担当能力はない。みんなの党は維新と同じで、弱肉強食の格差社会大歓迎である。
反原発、反増税、反TPPで、まともなのは小沢新党ぐらいのものだが、全選挙区に候補者がいるわけでもない。投票する政党が見当たらないのが現状だ。
政治評論家の森田実氏は、「それなら白票を投じたらいい」と言う。何もせずに棄権するのは、権利の放棄だ。政治に直接意見できる数少ない機会を失うことになる。デタラメな政治家連中に対する国民の怒りは届かない。
それよりも効果があるのは、投票所に足を運び、堂々と白紙で出すことだ。「今回の衆議院選挙は、ひどい。選択肢がありません。どの政党も帯に短し、たすきに長しです。どうしてこんな惨状になったのか。有権者は、『ふざけるな』という怒りを示すためにも、今回は白票を投じた方がいい。その数が4割とか5割とかに達すれば、果たして、その選挙が有効なのかという議論になってくる。過半数が無効票なら、選挙は無効となってもおかしくない。有権者は単なる棄権ではなく、しっかりと白票を投じて棄権すべきです」(九大名誉教授・斎藤文男氏=憲法)
こんなふうにしか政治に意思表示できない日本は、本当に狂っている。
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