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人民日報:日本政治・経済の苦境は続く
■第三極の出現
日本の野田佳彦首相が衆議院を解散した。総選挙は12月16日に投開票が行われる。世論調査を見ると、2009年に政権を獲得した民主党は下野するだろう。
報道によると11月13日、齢80の右翼政治屋、石原慎太郎氏は大阪の維新の会と協力して「第三極」を構築すべく、自らが前面に出てきて「太陽の党」を結成した。最大野党の自民党も野田政権に退陣を迫り続け、安倍晋三総裁は野田首相にはすでに「政治力」「政策推進力」「外交力」がないと指摘した。
橋下徹大阪市長を代表とする「日本維新の会」と「太陽の党」は17日に大阪で正式に合流。「太陽の党」が解散する形で石原氏が「日本維新の会」の代表、前代表の橋下氏が代表代行に就任した。読売新聞は「石原氏は『第三極ではあるが、第二極にならなければならない。小異を捨てて大同につかなければならない』と述べた」と報じた。
注目に値するのは、福田康夫氏、森喜朗氏などベテラン政客が健康や年齢を理由に政界引退を決めたことだ。中川秀直氏、武部勤氏、羽田孜氏、与謝野馨氏も同様に高齢を理由に引退を決めた。
■世論調査では自民党が大幅リード
読売新聞(電子版)が17日深夜に発表した緊急世論調査では、衆議院選の比例投票先は自民党が26%で、民主党の13%や、日本維新の会と太陽の党を合わせた13%を大きく上回った。前回の衆議院解散後の09年7月の世論調査では民主党が42%、自民党が23%であり、今回民主党は大幅に後退した。
民主党は南関東以外の全ての地区で自民党に10ポイント以上水をあけられた。北関東、近畿、中国、四国では日本維新の会と太陽の党の合計にも後塵を拝している。09年7月には民主党は多くの地区で自民党を20ポイント以上上回っていた。
衆議院は6月末に消費税率引き上げ法案を賛成多数で可決した。この法案に基づき日本政府は2014年4月に消費税率を現行の5%から8%に引き上げ、さらに2015年10月に10%に引き上げる。日本の国内総生産(GDP)の6割を個人消費が占める。日本の流通・小売業界は消費税引き上げによって、日本の小売売上高は3年内に約4%減少する恐れがあると懸念している。他の党派が民主党を攻撃している理由の1つが、まさにこの消費税引き上げだ。
読売新聞が18日発表した最新の世論調査では、野田内閣を「支持する」との回答が24%、「支持しない」が65%となった。野田首相が衆議院を解散したのはまさに政治の膠着をかわし、敵を道半ばで撃つためである。
■縮小し続ける日本経済
日本の第3四半期のGDPは前期比でマイナス1%、年率換算でマイナス3.5%と大幅に落ち込んだ。日本経済が積弊を改められないのは以前からだが、最近の中国の消費者のボイコットを受けて、いよいよ急転直下の様相を呈している。日本の5大電機メーカーであるソニー、日立、東芝、シャープ、NECはかつては中天の太陽のようだったが、過去5年間に株価が驚くほど下落し、シャープにいたっては倒産の危機に瀕するなど、今や目もあてられない状態だ。なんと韓国のサムスンの株式時価総額はこの日本企業5社の総和を上回った。ソニーはかつて携帯音楽プレイヤーとテレビでシェアを奪ったが、今や株価はわずか10ドル前後。2000年3月にはソニーの株式時価総額は1250億ドルにも達したが、現在では100億ドル前後だ。
これらの企業の没落は、モトローラやマイクロソフトが急激に発展する時代に追いつけなかったのに似ている。国の誤った政策と外交戦略が追討ちをかけた。戦略のミスは戦術の成功によって補えるものでは到底ない。日本は昔から戦略家、哲学者、思想家が少なく、緻密さには長けるが、大局観が足りない。政治と経済の苦境は悪循環といえる。
中国の傅瑩外交部副部長(外務次官)は17日、「地域の包括的な経済パートナーシップと中日韓自由貿易協定は共に東アジア地域における自由貿易構築の重要な構成要素だ。各国が交渉過程に積極的に参加し、意志疎通と調整を強化して、地域経済の持続的で健全な発展を維持するために貢献することを希望する」と表明した。
日本は時代に追いつくべきだ。誤った歴史観と外交政策を捨て、近隣国と親しくして、地域協力のプロセスに積極的に融け込み、勢いよく発展するアジア太平洋市場を利用すべきだ。さもなくば5大電機メーカーの運命が、国家の縮図となるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月21日
http://j.people.com.cn/94474/8027344.html
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