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野田佳彦民主党代表は、今度の総選挙では、TPP協議参加を民主党の選挙公約とし、それに従わない候補は公認しない、ということを表明しています。
それに先立ち、民主党執行部は、党執行部にたてつく鳩山元首相を第1次公認では、公認しないと明言していました。
その結果、先日11月20日、鳩山元首相は、不出馬という選択を取りました。
これは、民主党がTPPや消費税大増税路線に反対し、野田執行部の対応を批判してきた鳩山元首相を切り捨てたことを意味します。
鳩山元首相が不出馬を決めたという選択に対しては、私は非常に残念であると同時に、非常に潔いとも感じました。
小沢一郎グループは、既に民主党を離党し、その影響力は排除され、民主党が2009年時のマニフェストのときのような姿に戻ることはないだろうという想いが政治生命を終える判断をしたものと思います。
かつて、鳩山元首相は退陣したとき、次期選挙には出ないと宣言したこともありましたが、その後の民主党の方向性がはっきりと危うくなり始めたころ、前言を翻し、引退表明を撤回しました。民主党を政権獲得時の姿にこそ戻したかったという信念でしょう。この引退表明撤回に対しては一部から揶揄する声もありましたが、それらは、従来の民主党マニフェストの復活を望まない勢力からのものであり、私は、引退表明撤回は英断であったと思います。
しかし、現実に次の選挙では厳しい選挙が予想され、しかも、その原因は、明らかな悪意をもったマスコミ報道であったり、バッシングでした。
何故、鳩山政権が倒されたのかということに言及する論調はなく、普天間基地県外移設ができなかったことをもって、鳩山元首相を政権の座から引きずり降ろし、
「鳩山氏の最低でも県外発言が迷走の原因なのか?〜違うでしょう?」(情報流通促進計画by日隅一雄(ヤメ蚊))
さらには、それに小沢氏へのバッシング報道が輪を掛けます。
菅政権樹立のためには、小沢叩きが不可欠でしたし、その後の強制起訴に至った段階では、マスコミは真っ黒という報道になります。
小沢氏は、2012年11月に東京高裁で無罪(控訴棄却)となり、11月20日には、指定弁護士が上告しないということになり、無罪判決が確定しました。
しかし、この間の報道の与えた政局への影響は、極めて大きなものがあります。
民主党内の反構造改革派が、小沢氏が叩かれることによって、一気にバラバラにさせられたことです。
それこそが財界の意向を受けたマスコミの狙いでした。
だから、マスコミは小沢氏の無罪判決が確定しても、当時の報道の在り方を検証することはないのです。松本サリン事件などの報道の在り方は問うたとしても、小沢氏への報道の在り方は、最初から意図的に、政治問題と刑事裁判の問題をすり替え、真っ黒報道を繰り返してきたのですから、検証する気など毛頭なく、悪質そのものだったのです。
小沢氏のカネの問題を言いたかったのであれば、
「これは刑事裁判の問題ではない、強制起訴も問題だ、これは政治問題であり、国会の場でこそ、解明されるべき問題だ。」
と指摘すれば良かったのです。
しかし、実際には、強制起訴は民意だなどと強弁し、制度の問題に触れずに、小沢氏真っ黒報道、そして議員辞任まで求めてきたのですが、無罪判決にもかかわらず、これまでの報道を検証しない、強制起訴制度の問題にすり替えたり、政治資金問題は解明されていないなどとすり替えたり、という姿勢が何よりもマスコミの当時の報道の目的を物語っています。
本来、現在の民主党が問われるのは、あの2009年時のマニフェストを反故にしたことの是非です。
それを、ひっくり返したのが、菅直人氏であり、野田佳彦氏です。
それにもかかわらず、執行部に従えというだけでは、この民主党の末路は明らかでしょう。
鳩山元首相を切り捨てたことは、今時の民主党の象徴でもあります。
民主党の中には、鳩山元首相が民主党内を混乱させ、分裂状態にあるように見られ、支持率が低下した、だから鳩山元首相が諸悪の根源のような言い方をする者がいますが、よくも問題点をすり替えたものです。
2009年時の民主党マニフェストが政権獲得の原動力であったにもかかわらず、それを反故にしたことこそ、民主党内に混乱が起きた原因であり、それこそが民主党を民主党政権支持率低下の原因であるにもかかわらず、鳩山元首相の言動を問題にするとは、見下げた連中です。
そして、野田民主党執行部は、鳩山元首相だけでなく、TPP協議参加に賛成の是非を民主党候補者に踏み絵にしています。
TPP協議参加に賛成しない候補者は、公認しないというものです。
国論を二分し、自民党、維新の会も明確な態度を示すことができない中で、民主党野田政権はTPP参加を加速させています。
地方では多くの民主党議員がTPP協議参加に反対しています。北海道も例外ではなく、民主党北海道、北海道選出の議員すべてがTPP協議参加に反対しています。
そのような中で、TPP参加を踏み絵にするとは、もはや民主党自身の自殺行為です。
しかし、現実に民主党野田執行部がTPP参加を踏み絵にし、反対候補は公認しないという方針をとった今、反対の候補者は、それでも民主党にすがるという選択肢をするのでしょうか。
「民主党野田首相による解散 TPP参加に反対の民主党議員はどうする?」
マスコミによる鳩山降ろしや小沢バッシング報道の真意を見抜けず、菅、野田に投票してきた、TPPに反対の議員が今さら慌てても遅いというべきでしょう。このような結果になったことは、議員としての恥というべきです。
私は、福田衣里子衆議院議員の下記のような清々しい声を聞きたいと思っています。
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