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2012/11/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
もう政党名では投票しない、政党の公約はデタラメだ、政党は信用できないと思う選挙民は何を基準に投票するか
大新聞テレビが緊急世論調査の結果を基に、「比例投票先は自民がトップ」「維新が自民に迫る勢い」とか報じているが、実際の選挙結果もそうなるのか。はなはだ疑問である。
どの調査も支持政党を聞けば、「なし」がダントツなのだ。いずれも4割前後に達し、自民党を2倍以上の差で引き離している。比例投票先だって「まだ決めていない」がブッチギリである。
だから、現時点の選挙予想はアテにならない。しかも、今度の選挙はこれまでとは全く違う。有権者の政党離れが激しいのだ。
勢いの凄まじさは、解散時に大小15もの政党が生まれたことでも分かる。既成政党も新党も、どこもかしこも決め手に欠け、有権者の幅広い支持を得られていない。そのため、史上空前の政党乱立選挙になったのだ。
大マスコミは各政党の支持率や比例投票先の数字を基に獲得議席数をはじき出しているが、これといった受け皿がなければ、結果は土壇場まで分からない。少なくとも実際の議席数が政党支持率の比例配分にならないことだけは確実だろう。
政治評論家の森田実氏はこう言った。
「今の有権者は政党の存在を完全に見限っています。政党の言い分は絶対に信じない。むしろ、政党はウソつきの象徴とすら感じています。『マニフェストは党と国民との約束だ』『絶対に守る』と誓って、圧倒的な議席を与えられたはずが、あっさりと約束を反(ほ)故(ご)。ついには自民党と手を結び、消費税大増税を国民に押しつけた。この3年間の民主党の裏切り政治から学んだ負の教訓です。こんな仕打ちを受ければ、誰だって『もうダマされないぞ』と警戒する。多くの有権者は政党の公約なんてデマカセ、デタラメと知ってしまった。事実上、政党政治は崩壊したのです」
民主党のデタラメ政治のせいで、この国の有権者の政治を見る目は完全に変わったのだ。
◆信念なき政治家は一人残らず去れ
だとすると、これからの有権者は何を基準に投票するのか。前出の森田実氏は「党首の顔より、目の前の選挙区の候補者を重視。低俗な大メディアのつくり出す『ムード』には、もう惑わされない。国会をウソつき集団にしないためにも、マトモな人材を選ぶことになる」と言った。
つまり人物本位の選挙だ。選択の際に重視するポイントは、時流に流されずブレないかどうか。選挙直前になって私利私欲ムキ出しで、ウロチョロするような議員はもういらない。今まで以上に政治家は有権者に「覚悟」を問われることになるのだ。
「政党政治がメルトダウンする中、スジを通さない政治家があまりにも多すぎるのです。ほんの少し前は脱原発を主張していたのに、維新に入って石原新党と一緒になったら、口を閉ざしてしまう政治家もいる。TPPや消費税についても曖昧な言葉で逃げて、数合わせに走る不(ふ)逞(てい)のやからも多い。信念を投げ捨て打算で党を乗り換える議員や、信念を押し殺して誓約書に署名し民主に残る議員もいます。党首の顔だけに頼る“ガーズ”や“チルドレン”にもコリゴリ。こんな連中を一掃して、より信頼できる政治を取り戻す。そんな機運が高まっているように思います」(九大名誉教授・斎藤文男氏=憲法)
加えて常に国民目線で、政治手腕に長(た)け、平和思考の持ち主ならば、文句なしだ。もはや政党の名前や党首の知名度などはテンで関係ない。今度はそんな選挙になるのである。
◆公明と第三極の連立もあるカオス状態に
それでは「人物本位の選挙」によって、この国の政界地図はどう塗り替えられるのか。
辛うじて100議席を超えるのは、自民だけだろう。それでも過半数には遠く及ばず、議会の大勢は握れない。大幅に議席を失う民主も含めて、残る政党は横並び、政策別にバラバラで10〜50議席程度の少数政党が乱立することになる。政党の名前を隠して人物本位で選挙区を見ていくと、大マスコミの予想とは全く異なる風景が見えてくるのだ。
その先に待っているのは未曽有の政界混乱だ。「自公を合わせて過半数に届かない事態になれば、公明だって自民を見限る可能性がある」と言うのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。
「公明が自民を離れて第三極と手を結び、民主・第三極・公明の組み合わせになることも、十分にあり得ます。解散当日の会見で、公明党の山口代表は『公明党こそ、元祖第三極』と、3度も繰り返して強調しました。まるで第三極との連携をにおわすような口ぶりです。第三極が残り数議席で政権を取れるような状況になれば、自分たちの議席数が“高く売れる”と踏んで、連携に走る可能性は捨て切れません」
いずれにせよ、政界は連立政権の組み合わせをめぐって、スッタモンダの展開となる。喫緊の政治課題ごとに連立を組んだり、抜けたり、またくっついたり、と離合集散を繰り返す。政界は混(こん)沌(とん)とし、延々と何も決められず、国政の長期停滞が果てしなく続くかもしれない。
今回の選挙が終わると、この国は途方もない大混乱に突入するのだ。
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