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2012-11-21 17:09:12NEW Shimarnyのブログ
鳩山元総理の追放劇が、あまりに古臭くお粗末なので政党の体制をまとめてみる。
まず、時代遅れとなっているのが、代表選に勝利すれば何をやっても許される野田総理が絶対君主制を敷く民主党、ロシアの如く絶対君主が入れ替え制の石原代表と橋下代表代行で双頭体制を敷く日本維新の会となる。
そして、近代史の石杖を築いてきた安倍総裁の派閥による合議制を敷く自民党、現代史の石杖を築くだろう国民の負託を受けた議員が自立するため党議拘束を設けない小沢代表による民主制の国民の生活が第一の順となる。
この中で、個人の能力に頼る体制を敷くのが民主党、日本維新の会となる。
つまり、個人の当たり外れにより党の勃興と衰退が激しく体制に持続性がない。
また、個人の能力に頼らない体制を敷くのが自民党、国民の生活が第一となる。
つまり、個人の当たり外れが影響せず持続性があり政治家が育つ環境と言える。
中でも、国民の生活が第一の党議拘束は設けないとした「それぞれ国民の負託を受けた議員が自立と共生という理念の下に集ったという信義にその判断を委ねる」という精神が主権者国民と政治の距離を近いものにするだろう。
今回は野田総理が、国民との約束を守ることを穿き違えたことが原因である。
国民との約束を守ることと、マニフェストの誓約書に署名させることは全く次元が違う。イエスマンを揃えるだけの政党政治を行えば国を滅ぼすし、お山の大将ばかりでは政党も乱立するし、政治家も育成できない。
所属議員を駒としか考えず、権力欲のため政党を道具にする輩は排除すべし。
[21日 朝日新聞]鳩山氏、首相に出馬断念伝える「考え抜いて決断した」
http://www.asahi.com/politics/update/1121/TKY201211210332.html
民主党の鳩山由紀夫元首相は21日午後、党本部で野田佳彦首相と面会し、総選挙への立候補を断念することを伝えた。夜には地元・北海道苫小牧市で記者会見して正式に引退を表明する。
鳩山氏は首相に「考え抜いて立候補しない決断をした。政界を引退し、第三の人生を歩みたい。人材育成などに頑張りたい」と伝えたという。首相は「結党以来の多大なる貢献に感謝したい。決断を重く受け止める」と応じた。
民主党は総選挙で公認する条件として、党方針に従う誓約書の提出を求めている。鳩山氏は消費増税や環太平洋経済連携協定(TPP)の推進方針に反対しており、引退を決断した。藤村修官房長官は21日午前の記者会見で「政党が選挙に出る人を公認するのに、党の考え方に従ってもらうことに一筆とるのは当たり前だ」との認識を示した。
基本的に鳩山元総理の追放劇も、消費税の増税や大飯原発の再稼動と同じように、野田総理の民主党が手続きを無視した民主主義の破壊行為に原因がある。
まず、鳩山元総理が輿石幹事長同席で野田総理との会談での発言は下記の通り。
「消費税率の引き上げや、TPPなどに反対する自らの信念を貫いていきたい。今の党の方向性とは合わず、党に居続けては迷惑がかかるので、様々考え抜いた結果、次の衆議院選挙には立候補しないことを決意した。政界を引退して、人材育成など第3の人生を歩みたい。政権交代は決して間違っていなかったと思っている。時計の針を戻さないようにしてもらいたい」
ここで注目したいのは、鳩山元総理の引退が「消費税増税反対とTPP反対の信念」と「野田総理の民主党の方向性」の違いが理由であることである。
これは、政権交代を果たした当時鳩山代表の民主党は「消費税増税反対とTPP反対」であったのが、3年後の野田代表の民主党は「消費税増税賛成とTPP賛成」で、180度変わった政党になったことを意味する。
つまり、国民から期待された民主党とは全く別の民主党になったのである。
これほど政策を変えたことからも野田総理が嘘つきだったと理解できよう。
しかも、党内の多くの反対を抑えるため手続きでイカサマをしたのである。
全ては、消費税増税の是非もTPP交渉参加の是非も、正式な民主党の最終決定機関となる両院議員総会で採決の手続きを経ていないことに理由がある。
民主党の執行部が正当な手続きを経たと言い張るのが下記の逃亡劇なのである。
参考記事:前原政調会長が「一任」発言後に非常口から逃亡、民主主義無視で手続き瑕疵の消費税増税法案が党内了承
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11282488283.html
つまり、消費税増税の党内調整をまとめる合同会議で、当時の前原政調会長がまとめもせず採決もせず、途中で「一任をお願いしたい」と発言して、勝手に非常口から逃亡して、会議を打ち切ったのである。
これが、民主主義を語る政治家として国民から許される行為であるのだろうか。
そして、TPP交渉参加でも、野田総理は勝手にTPP交渉参加すると民主党のマニフェストで明記することを宣言しているが、まだ調整中なのである。
マニフェスト作成委員会総会で細野政調会長がまとめているが決定していない。
このような党内手続きに瑕疵があり、マニフェストも決まっていない民主党が、公認候補に党の基本方針に従うとの誓約書の提出を義務付けているのである。
つまり、野田総理の意を汲んで執行部で決定したものに対して絶対服従という、所属議員全員での多数決ではなく、ある種の白紙委任を求めているのである。
その結果、民主党公認を得るためには、野田総理に白紙委任が必要なのである。
これは日本維新の会の橋下代表代行の「ある種の白紙委任」発言と同意である。
参考記事:橋下大阪市長が「ある種の白紙委任」で過半数獲得を目指す、「数値目標は無理」とマニフェスト批判
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11347690494.html
野田総理には、民主党所属議員が自分を代表に選んだのだから民主党で何をやっても許される考えの下、マニフェストそっちのけで、消費税増税、大飯原発再稼動、TPP交渉参加へと突っ走ったのである。
橋下代表代行には、日本維新の会所属議員が自分を代表に選んだのだから何をやっても許される考えの下、太陽の党との合流、脱原発撤回、企業献金禁止撤回、TPP交渉条件付参加へと突っ走ったのである。
これほど、政策を大幅に変更したのに残留している議員が多数派なのである。
つまり、民主党の所属議員も日本維新の会の所属議員も、自らの主張がない単なる数合わせの議員が圧倒的に多いということを証明しているのである。
選挙に勝つ人気があるか選挙に勝つお金があるかが残るという理由である。
結果的に日本維新の会が、議席を獲得すれば、小泉チルドレン、小沢ガールズと揶揄されたように、信念のない橋下ベービーズが数多く生まれるのである。
そして、橋下ベービーズを集めて総理大臣を目指すのが石原代表である。
この暴走老人は国政から離れて耄碌したのか政治の過去を振り返らない。
過去を振り返れば、1993年に小沢代表が1回目の政権交代を行うため、「政治改革・地方分権」を訴えて野党8党で細川連立政権を誕生させたのである。
この教訓によって、2009年に小沢代表が2回目の政権交代を行うため、「政権交代・政治主導」を訴えて民主党単独で鳩山政権を誕生させたのである。
参考記事:原因は暴走老人こと石原前都知事に、全ては小沢代表の二番煎じと過去の経験に学ぶべし
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11397182023.html
つまり、石原都知事の目指す結果は見えており、むしろ老害でしかない。
そして、3回目の政権交代を行うためには、他党でも単独でもなく、具体的な政策を一致させた政党同士の「共同公約」による政権の誕生となるのである。
この共同体が「民意の実現を図る国民連合」であり、実現する具体的な政策が「消費税増税法廃止法案の成立」であり「脱原発基本法案の成立」であるのだ。
参考記事:「民意の実現を図る国民連合」が共同公約案、消費税反対も原発ゼロも法案成立の実現が国民との契約
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11390882477.html
時代と沿うよう政治改革をする小沢代表の爪の垢を煎じて飲むべきだろう。
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