http://www.asyura2.com/12/senkyo139/msg/374.html
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1.東アジアサミット:オバマの二枚舌がASEAN各国の嘲笑を浴びた
ASEAN+日中韓首脳会議はフィリピンを除くASEAN各国が協調して日本の中国牽制を門前払いして19日に終了した。
(参考)http://d.hatena.ne.jp/SukiyakiSong/20121118/1353242868
20日は米露も入った東アジアサミット(EAS)。この会議で米中が応酬したが、結局アジア共同体に向けての経済一体化推進が結論となった。
◆「南シナ海問題で米中応酬=東アジアサミットで主導権争い」時事以外の記事は読む価値が無い。記者自身が戸惑って何も書けなくなっている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012112000657
【プノンペン時事】「中国とASEANの一部加盟国が対立する南シナ海の領有権問題など海洋安全保障問題が主要議題となり、アジア太平洋地域の主導権を争う米国と中国が応酬を繰り広げた」
オバマ米大統領「海洋安全保障問題に関し、国際法に基づき多国間の枠組みで平和的に解決することを求め」中国を牽制…………温家宝首相「われわれがアジアで達成してきた平和と安定を域外国が尊重することを望む。EASの場に領有権問題を持ち出してほしくない」と反論。
アキノ大統領「排他的経済水域の尊重や国連海洋法条約の順守を」と中国を批判…………温首相「黄岩環礁は中国の領土。同島の主権を守る行動は必要で正当」と強く反発。
温家宝首相は「南シナ海問題の国際化に反対する。2国間で問題を解決すべきだ」と強調し、EAS前にもASEAN首脳と相次いで個別に会談して2国間外交を展開した。
アキノ大統領は南中国海領土問題の国際化を議題として却下した「議長国カンボジアに対する非難声明」(19日)。
ASEAN+日中韓首脳会議も米露が参加する東アジア首脳会議(EAS)も、域内の食料融通・交易・交通・情報網整備による経済の連結性強化に議論を集中させ、具体的なインフラや商業ネットや警察司法の交流で成果を挙げつつある。
フィリピンを除くASEANと中(台)韓露は2015年に設立されるASEAN共同体と東アジア間の経済的連結を不可分で融通の利く関係にする為の具体的な準備を積上げることで一致している。
ところがASEANと東アジアの共同体化を破壊しようとする国が二つあった。フィリピンと日本である。両国ともに中国経済に馴染めず孤独のあまり1万キロ彼方の米国に縋る情けない国である。
米国は二枚舌で、中国と親密さを演出する、と同時に日本とフィリピンを煽って中国と対立させ、米国が仲介者を演じることで漁夫の利を得ようとしている。特に日中間紛争が経済関係を縮退させるその隙間を米国企業が根こそぎに獲得しようという戦略である。
オバマの二枚舌の証拠⇒温家宝首相には「尖閣めぐる対立、どちらの肩も持たず…米大統領」(読売)と強調し、同じ日の東アジア首脳会議では「南中国海巡り米・中がけん制…東アジア首脳会議」
(参照)
米中会談http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121120-OYT1T01295.htm
ASEANhttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121120-OYT1T01334.htm
ASEAN共同体と東アジアの共同体化を破壊する日比米を人民日報が激しく避難:
(人民日報)http://j.people.com.cn/94474/8026539.html
「ASEAN関連首脳会議の本来の意図は経済統合であり、ASEAN諸国の根本的目標の1つは2015年にASEAN経済共同体を完成することである。外部勢力(日米)と域内の溝(フィリピンと他のASEAN加盟国)に押される形で、この基調からの危険な乖離が生じている」(人民日報)
人民日報は野田佳彦を『日本の祥林嫂』に喩えた。魯迅の小説『祝福』の主人公が自らの悲惨な境遇を繰り返して話しかけ、次第に周囲から嫌われる存在になっても、なお自分の不幸の原因が自分の言動にあることを察知しない愚鈍で自己中心な人間を象徴する。
『日本の祥林嫂』こと野田佳彦首相は19日の東アジア関連サミットで、再び領土問題を取り上げたうえ、南中国海問題で中国と係争を抱える国々に、団結して「国際法」に訴えるよう呼びかけた」(人民日報)
アジアの異端児・無法者のもう一方アキノ大統領に対して人民日報は『インフルエンザにかかった』と喩えた。日米がばら撒いた悪性の新型インフルエンザに罹患し発症したのはアジアでただ一人アキノさんだけだった。もうすぐ熱も下がるよ…………
「インフルエンザにかかったフィリピンのアキノ大統領もASEAN関連首脳会議で活力を取り戻し、“気力に満ちあふれた”様子でプノンペンに姿を現わし、自らの提言した「西フィリピン海(中国の南中国海)で地域の平和と安定を守る6原則」を売り込んで」会議を混乱させたのだ。
ASEAN各国に紳士的で理路整然と中国避難させようと企んだオバマ。しかし「彼はその直前に訪問したエジプトで“イスラム世界全体への好意”という彼の二枚舌が「イスラム世界の熱狂的な反米のうねり」に翻弄されている。オバマ大統領の「ノーベル平和賞」は面子を失った。
「2009年から中国はASEAN最大の貿易相手国となった。2012年9月末時点で、双方間貿易額はすでに2888億9000万ドルに達している。東南アジア経済がすでに中国と緊密な利益関係を築いているという現実は変えられない」(人民日報)
日米が中国包囲網の同盟国と頼んだベトナムはとっくにASEANと東アジアの共同体へと舵を戻して、具体的なインフラ構築に勤しんでいる:「東興で中越国境商業貿易・観光博覧会」
http://jp.xinhuanet.com/2012-11/20/c_131986906.htm(人民日報)
【新華社南寧11月20日】「開発開放、手を携えてウィンウィンを目指す」をテーマとする中越国境(東興〜モンカイ)商業貿易・観光博覧会が19日午後、東興市で開幕した。この博覧会は国境地区で初めて開催される商業貿易活動となる。
2.中国、アジアの共同体化を破壊せんとする“日比”を非難
インドネシアのユドヨノ大統領が尽力してASEANは、➊南中国海問題を棚上げし現状維持すること、➋2015年のASEAN共同体設立に向けて中(台)韓日からなる東アジア共同体(来年FTA)とを経済緊密化する具体策の積上げを主議題とすることで一致。
18日のASEAN+中韓日外相会議で、ユドヨノ大統領によるASEAN合意を再確認し声明した。日比外相は憮然としていたが抗する術も無かった。むしろ、日本がずるずる延ばしてきた日中韓FTA交渉を直ぐに開始せねば、日本がASEAN+東アジア共同体から脱落すると指摘された。
19日のASEAN+日中韓首脳会議で、野田が前日の外相会議の宣言を無視して海洋領土紛争を持ち出し長々と自己主張すると、フィリピンのアキノ大統領が急に元気になり、ASEAN首脳会議の基調を乱した。しかし結論は外相会議と同じになった。
「日本とフィリピンは南中国海に火花を生じさせる国」「野田首相は最も分裂させ易い安全保障問題にアジアを巻き込み、議論を制限しようとする議長国カンボジアの努力に挑戦した」「フン・セン首相が会議を終らせようとした時、フィリピンのアキノ大統領が突然挙手して口をはさんだ」(ロイター)
そしてアキノ大統領は『昨日のASEANの一致について、我々はこれをASEANのコンセンサスと認めない。この声明はフィリピンの見解ではないからだ。ASEANはフィリピンにとって唯一のルートではない。われわれには国益を守る権利がある』と述べた。(ロイター)
「フィリピンが、日本の様に米国との同盟国として、ASEANから離れる選択肢を宣言した」「フィリピンの親米抗中は近視眼的で、風がどの方向に吹いているのかわかっていない」(ロイター)
参照)人民日報「対中非難で連携する日本とフィリピン」
http://j.people.com.cn/94474/8026630.html
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