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2012年11月21日 植草一秀の『知られざる真実』
鳩山由紀夫元首相が実質的な意味での離党を決断した。
これで名実ともに旧民主党は終焉した。
野田佳彦氏や岡田克也氏などが乗っ取った民主党はこれで完全な「非民主党」になった。
メディアは鳩山由紀夫氏攻撃を続けているが、これはいま始まったことではない。
2009年9月の政権交代実現の瞬間から始動し、いまなお続いているものだ。
鳩山氏は民主党創設者であり、民主党に対する思い入れが強い。そのために民主党を離党するとの決断が遅れた。
民主党が既得権益派に乗っ取られ、既得権益政党に変質してしまった以上、この悪徳政党から離れ、政治の真実を追求するべきであったと思う。
しかし、鳩山氏の民主党への強い思いが、離党しての他党からの出馬を見送る判断をもたらす主因になったのではないか。
とはいえ、鳩山由紀夫氏の政治活動は鳩山氏のためのものではなく主権者国民のためのものだ。鳩山氏はたとえ愛着のある民主党であっても、主権者国民に弓を引く政党に変質してしまった以上、ここから離れて、主権者国民のための政治を実現するために行動してもらいたいと思う。
その意味で、本来は鳩山元首相は「国民の生活が第一」などに合流して、正面から変質民主党・悪徳民主党と戦うべきであったと言えるだろう。鳩山氏は「日本版オリーブの木」=「フェニックスの木」の接着剤としての役割を担うべき存在であり、今後、この側面での積極的な行動が期待される。
メディアは鳩山氏の攻撃しかしないが、少なくとも鳩山由紀夫氏と野田佳彦氏を比較するなら、圧倒的により強い批判にさらされるべきは明かに野田佳彦氏である。
野田氏の行動は、単なる米国・財務省・財界の言いなりというものだ。
メディアは既得権益の広報機関だから、米国・財務省・財界の言いなりになる野田佳彦氏を攻撃しない。
しかし、野田佳彦氏の行動こそ総攻撃を受けるべき対象だ。
普天間の問題は米国の言いなり。普天間を辺野古に移設するとの米国の命令通りの発言を繰り返せば、メディアは一切攻撃しない。
鳩山氏が首相のとき、激しい攻撃にさらされたのは、鳩山首相が米国の命令をはねのけて、普天間に軍事基地を建設することを阻止しようとしたからである。
2010年2月2日、米国国務省のカート・キャンベル次官補が来日して小沢一郎氏と会談した。小沢氏は米国の言いなりにはならないことを明言したのだと見られる。
この会談を受けてキャンベルは翌2月3日に、韓国ソウルからワシントンに重要決定事項を報告した。
それは日本の外交窓口を小沢-鳩山ラインから菅−岡田ラインに切り替えるということだった。
米国が鳩山政権を潰して菅政権を樹立する方針を決定したのだ。
その後の現実を見ると、この米国の指令通りの推移が観察される。
鳩山由紀夫氏が激しい攻撃を受け続けたのは、日本の支配者である米国が鳩山政権せん滅を決定したからなのである。
2009年8月の総選挙に際して鳩山氏は、「シロアリ退治なき消費税増税阻止」の方針を明確に打ち出した。
このとき、街頭でこの方針を、声を張り上げて訴えたのが野田佳彦氏である。
その野田氏がその後に何を行ったのか。
「シロアリ退治なき消費増税」の推進である。
「シロアリ退治」とは「官僚の天下りとわたりの利権を根絶すること」だ。
これをやらない限り消費税増税など許されない。
こう断言したのは野田佳彦氏自身だ。
その野田佳彦氏が「官僚の天下りとわたりの根絶」にはまったく手を付けずに、1年で13.5兆円の超巨大増税の法律を制定してしまった。
明白な詐欺行為だ。
野田佳彦氏がTPPを推進しているのも理由は単純明快だ。米国が野田氏に命令しているからだ。
アメリカの言いなり、財界の言いなり、財務省の言いなりが野田佳彦氏の真骨頂だ。
この野田氏が絶賛されて、主権者国民の側に立つ鳩山由紀夫氏が総攻撃を受ける。これっておかしいのではないか。
鳩山由紀夫氏の非がゼロというわけではない。重要なポイントでの失策、判断ミスはあったと思う。しかし、野田佳彦氏と鳩山由紀夫氏を総合評価するなら、評価は圧倒的に鳩山由紀夫氏が高い。
その理由は鳩山由紀夫氏が主権者国民の利益を追求してきたのに対し、野田佳彦氏はひたすら自分の利益を追求し続けてきていることにある。
千葉4区には「国民の生活が第一」の三宅雪子議員が出馬する。千葉4区で野田佳彦氏を落選させ、三宅雪子氏を当選させることが必要である。
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